瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

中島敦の文庫本(19)

旺文社文庫(6)
 話を旺文社文庫に戻す。
 並製本(昭和44年重版)と昭和43年版は200頁「年譜」に続いて奥付があるが、昭和59年版は1頁「旺文社文庫〈現代語訳/対  照〉古典文学シリーズ」の広告があり、その裏が奥付である。
 奥付の体裁は、昭和43年版と並製本(昭和44年重版)は同じ。但し、後者にはない「組版所」が前者には「〈旺文社/専 属〉 日新印刷株式会社」とあり、「印刷所」も「共同印刷株式会社」が「株式会社加藤文明社」に変わっている。旺文社の住所にも前者にはなかった郵便番号「162」が後者にはあり、次の電話番号も「電話 (269)-2 1 1 1(大代表)」が「電話 東京(03)267- 1 1 1 1〔代〕」になっている。左下の枠内の数字も[615-41]と[610-41]と相違し、その右にある数字も「4S151-6-1,1(6,6)」から「403132」に変わっているが、これらの数字の意味は分からない。分からないけれども違っているところとしてメモして置く。
 昭和43年版の奥付の裏は「旺文社文庫既刊目録で3段組、3頁(頁付なし)。標題・作者・価格を列挙。値段は並製本のものらしい。〈日本文学〉50点53冊、〈外国文学〉40点47冊、〈伝 記〉10点10冊、〈教 養〉8点9冊。その次に4頁(頁付なし)「旺文社文庫新刊・近刊書一覧□」で上部に標題、その右に著者と解説者、下部に頁数と価格、もしくは「近 刊」。その間に4行(1行30字)の紹介文。1頁めは5点、2〜4頁めは各6点で合計23点の紹介。
 並製本(昭和44年重版)も同様だが、3段組の目録には題がなくいきなり「日本文学」とあり、行も詰まっていて66点71冊、「外国文学」はまず〈ドイツ文学〉13点16冊〈イギリス文学〉12点13冊〈アメリカ文学〉9点13冊〈フランス文学〉21点25冊〈ロシア文学〉7点9冊〈その他〉1点1冊。「伝記・教養・他」28点29冊を3頁に収めている。残りの4頁「旺文社文庫新刊・近刊□」は昭和43年版と同じ体裁。