瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

太宰治『斜陽』の文庫本(10)

・角川文庫15706(1)
*1
『斜陽』昭和二十五年八月十五日初版発行・平成二十一年五月二十五日改版初版発行・定価324円・228頁。
 初版の発行日は8月5日付(09)で見た角川文庫26に同じだが、番号が違っている。
 Amazon詳細ページのなか見!検索もやはり改版初版で、カバー表紙、口絵、1頁(頁付なし)扉、3頁「目次」から本文の10頁まで、それから奥付から角川源義「角川文庫発刊に際して」に「角川文庫ベストセラー」が8頁、カバー裏表紙折返し、カバー裏表紙を完全な形で閲覧出来る。
 カバー表紙折返し、上部に「撮影 渡辺好章」と右脇にある顔写真、その下に「太宰 治(だざい おさむ)|」と題して、横組み19行(1行17字)の紹介文、下部にゴシック体で2行「カバー写真/梅 佳代」「カバーデザイン/祖父江 慎 +cozfish」とある。カバー裏表紙、上部に横組みで「角川文庫|太宰 治の本||」として10点を上げる。これは角川文庫14731『走れメロス』の梅佳代写真カバーと一致する。
 カバー背表紙、淡い水色地に「た1-4 太宰 治  斜陽」に囲まれる。下部に「角川文庫 |■」。
 カバー裏表紙、左上にバーコード2つ、ISBNコード13桁、Cコードに「\324E」、最後に「定価本体324円(税別)」、右上に横組みのゴシック体14行(1行14字)の紹介文。
 アート紙の口絵は表「昭和21年秋、東京銀座のバー・ルパンにて(撮影/林忠彦)」、裏は右が上になっている写真だがキャプションは写真の向きに合わせずに表と同じく下に横組みで「「斜陽」直筆原稿(写真提供/日本近代文学館)」とある。10行×20字の縦書きの原稿用紙が2枚並べてあって、それぞれ匡郭の左上に「No.61」「No.62」とあり、また匡郭の左に印で「新潮 十月號 一印  62」「新潮 十月號 一印  63」とある。本文195頁2行めの「うございますから、」から後、最後まで。
 1頁(頁付なし)扉、3頁「目次」、5〜195頁本文、1頁17行、1行37字。196〜201頁「注釈」1頁19行、1行41字。
 202〜217頁「解説」は磯田光一太宰治小伝」202頁2行め〜210頁、もともと角川文庫863『女生徒』にあったもので、角川文庫15707『女生徒』254〜262頁と同版。後半は角田光代「作品解説」211〜217頁。218〜228頁「年譜」で末尾に(小野才八郎編)、2段組で1段19行、1行20字、見出しも同じ大きさの活字、これも角川文庫15707『女生徒』269〜279頁と同版。裏は末尾に(編集部)とある、『太宰治全集』(筑摩書房)を底本としたことと「不適切と思われる表現」についての断り書。その次が奥付、裏が角川源義「角川文庫発刊に際して」、最後に「角川文庫ベストセラー」1頁に7点で8頁。(以下続稿)
2013年7月5日追記】改版六版(昭和二十五年八月十五日初版発行・平成二十一年五月二十五日改版初版発行・平成二十二年二月二十日改版六版発行・定価324円)を見た。カバーは改版初版に一致。本体は奥付に改版六版の発行日が追加されているだけで他は一致(するようである)。

*1:2024年3月9日追記】ここに書影を貼付していたのだがいつの間にか見たこともないアニメイラスト柄になっていたので註に回すことにした。