瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

小泉八雲の文庫本(1)

 小泉八雲の本には完訳ではなく選集が多い。完訳のものでは岩波文庫『怪談』を、選集では新潮文庫小泉八雲集』を取り上げた。以下、選集については「小泉八雲の文庫本」という題でぼちぼちメモすることにする。
・角川文庫1398(1)
ラフカディオ・ハーン/田代三千稔 訳『怪談・奇談』
【六十八版】昭和三十一年十一月十日初版発行・昭和五十九年六月二十日六十八版発行・264頁・定価300円

怪談・奇談 (角川文庫)

怪談・奇談 (角川文庫)

【七十八版】昭和三十一年十一月十日初版発行・昭和六十三年七月三十日七十八版発行・287頁・定価340円
 角川文庫では池田雅之訳が出ているのだが、Amazon詳細ページを見るに現在でも入手可能である。¥540。なか見!検索では【一〇三版】昭和三十一年十一月十日初版発行・平成十九年四月十五日一〇三版発行・定価480円のカバーを見ることが出来る。
 七十八版・一〇三版の表紙は同じ。
 カバー表紙折返し、七十八版は右下に横組みで「カバー 天野喜孝」とあり、上部に横組みで「怪談・奇談」と題して、9行(1行16字)の紹介文。下部に雑誌「野性時代」の広告。一〇三版は紹介文と広告がない。
 カバー裏表紙、七十八版は上部にISBNコードと「C0197 \340E 定価340円」が1行で入っているのみ。一〇三版は左上にバーコード2つ、右上にISBNコードとCコードと定価が3行に入り、中央に縦組みゴシック体で10行(1行14字)の紹介文があってこれは七十八版の表紙折返しにあったものと同文。
 カバー裏表紙折返し、七十八版は左下に小さく「カバー 暁美術印刷」右下にKBマーク。一〇三版は上部に著者紹介文、下部は右下にKBマーク。
 カバー背表紙はなか見!検索では見えないので、七十八版について見ると最上部0.7cmが赤地にゴシック体でまず白抜き「120-1」その下に黒で「340」とある。以下は水色(褪色?)地で、上部に太いゴシック体で「怪談・奇談」の標題、中央にやや小さく「ハーン」下部にゴシック体で「角川文庫」とある。
 七十八版と一〇三版は本体も同じのようである。ところが、奥付には特に改版などと断っていないのだが、六十八版とは頁数が違う。次に六十八版のカバーについて、それから本体について比較しつつ記述してみたい。(以下続稿)