瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

角川文庫の『竹取物語』(13)

・角川文庫6817(5)
 5月28日付(12)に、消費税導入後のカバーの掛かった初版を紹介した。映画に合わせて大量に刷り、それを図書館も積極的に購入したものか、どこの図書館に行っても初版ばかりを目にした。1点だけ消費税導入後のカバーに掛け替えている初版を目にしたのだが、その後漸く平成に入ってからの増刷を目にすることが出来た。
【十三版】昭和六十二年八月十日初版発行・平成十三年十一月二十日十三版発行・定価380円・190頁
 公立図書館は初版を購入しているので増刷されたものを所蔵していない。だから、私のように図書館蔵書を見て回っている人間には分からないが、十三版が平成13年(2001)とすると、年1回の割で増刷されるだけの需要はあったようだ。
 カバー表紙は2012年3月31日付(02)で見た初版に同じ。カバー表紙折返しは2012年4月2日付(04)で見た「月刊カドカワ」の広告がないだけで、2012年4月1日付(03)で見た紹介文などは初版に同じ。
 カバー背表紙は最上部のQRコードのところのみ白地、他は淡い水色地で上部にゴシック体で「QRコード||3-10|Y380|星 新一」少し空けて明朝体太字で「竹取物語で囲われている。下部にゴシック体で「角川文庫|■」とある。
 カバー裏表紙は左上にバーコード、1つめの下1桁は「3」、2つめの下4桁は「3802」、右上の1行めはISBNコードで初版に同じ、2行め「C0193 \380E」、3行め「定価:本体380円(税別)」。
 カバー裏表紙折返しは左下に小さく「カバー 旭印刷」右下にKBマークがあるのみ。
 本体、1頁(頁付なし)扉、上部の子持枠の寸法(4.5×4.9cm)は同じだが、鳳凰が羽を銜えて翼と脚を広げたものから翼を広げて脚を揃えたものに変わっている。文字は同じに見えるが算用数字が異なる。
 3頁「目次」以下は同版、190頁まで。
 奥付の子持枠内の鳳凰が違うが算用数字は同じ、これは十三版の扉にあった文字に同じ。子持枠の下の縦組み、異同は十三版は発行日の組み方がゆったりしていていること、発行者が兄から弟へ、「電話〈編集部/営業部〉」の市外局番(〇三)の次が初版「二三八―」が十三版「三二三八―」に、営業部の下4桁は同じだが編集部の方は「八四五一」から「八五五五」に変わっている。ついで「〒一〇二 振替東京③一九五二〇八」が「〒一〇二―八一七七/振替〇〇一三〇―九―一九五二〇八」に、「印刷所――暁印刷 製本所――大谷製本」が「印刷・製本――e―Bookマニュファクチュアリング」、装幀者は同じ、次に「落丁・乱丁本はお取替えいたします。/定価はカバーに明記してあります。」1行分空けて横転した「Printed in Japan」とあって、後は匡郭下辺の下右寄せにカバー裏表紙と同じISBNコードとCコードがあるだけである。十三版は「本書の無断複写・複製・転載を禁じます。/落丁・乱丁本はご面倒でも小社営業部受注センター読者係に/お送りください。送料は小社負担でお取り替えいたします。」半行分空けて1字下げ「定価はカバーに明記してあります。」縦組みは以上で匡郭下辺の上右寄せに「©Printed in Japan」、匡郭下辺の下、右寄せでカバー裏表紙と同じISBNコードとCコードがあるのは初版と同じだが、十三版には左寄せで「ほ 3-10」とある。
 初版には2012年4月2日付(04)で見たように目録があるが、十三版には目録はなく奥付の裏の同版らしい「角川文庫発刊に際して」が、最後の頁である。