瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『半生の記』(3)

・新装版河出書房新社
『半生の記』一九六六年一〇月一五日初版発行・一九七七年五月二五日増補版発行・一九九二年九月三〇日新装版発行・定価1456円・238頁・四六判上製本
 新装再版も見た。奥付の発行日は「一九九二年一二月四日新装再版発行」が追加されて4行に増えている。
 カバーは布目の白地。カバー表紙、文字は縦組みで、まず右上に黒の明朝体で大きく「松本清張」とあり、「清」字の中央の左傍から「matsumoto seichō」と横転して入れている。左上に影の中に浮かび上がるようなまだ皺の少ない顔写真、この写真にのしかかられるように中央に小豆色の四角があって白抜きで「半生の/記」と入る。「記」の上が写真の右下部。カバー背表紙、上部に「松本清張」、下部に小さく「河出書房新社」と黒の明朝体、中央に小豆色の短冊形に白抜きの明朝体で標題。カバー裏表紙、左上にISBNコードとCコードと「P1500E」、2行めに「定価1500円(本体1456円)」とある。折返しには何も印刷されていない。
 見返しは黒、表には斜めの縞目が入る。9月27日付(2)で見た増補版よりも厚い。扉は表紙と同じ写真を縮小して濃い灰色で左上隅に刷り、黄色の四角にカバー表紙と同じように標題を、濃い灰色で刷る。その右に著者名とイタリック、その右、離れてノド近くに小さく出版社名。
 ついでカラー口絵、左手に煙草を摘んで執筆中を右から撮った写真で背景は窓、青緑のダイヤル電話も見える。下に「書斎にて 1991年3月21日 坂梨港 撮影」とのキャプションがある。増補版には口絵はない。扉と口絵の裏は白紙。
 1頁の目次以下は増補版と同版。
 奥付の前、下部に「装丁 菊池信義/カバー写真 竹田正雄」。
 次いで奥付。下部に縦組み。「新装版 半生の記」|発行日|著者|発行者|発行所|「印 刷 多田印刷株式会社/製 本 大口製本印刷株式会社」|「落丁本・乱丁本はお取替えいたします/定価はカバー・帯に表示してあります/©1992 Printed in Japan」ISBNコード。「新装版」であることが示されるのはこの奥付の題と発行日のところのみ。その裏「河出書房の文芸図書」として6点の紹介、三浦浩『ザ・ミッシング 行方不明』、泉優二『僕らはドリームビリーバー』、岳真也『東京妖かし』、牧瀬五夫『螺鈿の懐剣*1』、戸板康二慶應ボーイ』『うつくしい木乃伊(みいら)』それぞれ20字×3行の紹介文があって定価はない。(以下続稿)

*1:ルビ「らでん かいけん」。