瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

北杜夫『どくとるマンボウ回想記』(2)

 8月3日付(1)の続き。
・「私の履歴書」(1)
 「日本経済新聞」の「私の履歴書」は、[ 文 化 ]*1面になっている最後の頁の左上に5段組、1〜2段めの右側に2段抜きで著者自筆の題字「私の履歴書」とゴシック体の著者名に明朝体で振り仮名、これらの下に丸数字で連載の番号。1段めの上部中央に横組みで題に二重線の下線。2〜3段めの中央に2段抜きで2行の明朝体の見出し、1行めは1字下げで太字で大きく、2行めは7字下げでやや大きい。その下、4段めから5段め上部の中央に写真が挿入され、写真の下に横組みでゴシック体(一部は明朝体)のキャプション。左下、5段めの最後の行に下寄せで(作家)とある。
 以下、まず、丸数字を挙げ、その日付と号、[ 文 化 ]面の頁、縮刷版の頁を示した。
 次に、そのまま単行本・文庫版の節題に使われている題を「 」で括って示し、見出しを、1行めを太字にして示した。こちらは単行本・文庫版には採られていない。
 最後にキャプションを示した。異同その他については、単行本・文庫版に写真がそのまま使われている場合、後日、単行本・文庫版の順に並べて示すときに触れることとして、今回は特に注記しなかった。単行本・文庫版に流用されていないものについては詳述した。
 なお、5段めの最後は、(作家)が最終行になっていない初回と最終回についてのみ、メモして置いた。
① 2006年(平成18年)1月1日(日曜日) 第43097号 48 48
 「出 生」「宗吉」百穂画伯の命名/残ったカルテで詳細知る
 最近の著者 ※ 単行本・文庫版ナシ
 (作家)/=題字も筆者
② 2006年(平成18年)1月3日(火曜日) 第43098号 36 152
 「幼少期」遊び場は家業の病院/宝物拾いや卓球を楽しむ
 祖父が建てた青山脳病院 ※ →単行本17頁・文庫版19頁
③ 2006年(平成18年)1月4日(水曜日) 第43099号 40 192
 「父・斎藤茂吉雷爆発 恐ろしい存在/別居中の母、会えば優しく
 家族と(左から兄、母、姉、/筆者、妹、1936年ごろ) ※ →単行本23頁・文庫版23頁

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 1月2日は休刊で、1月1日から31日まで全30回。(以下続稿)
 ちなみに9段めが小説で1月1日付は「愛の流刑地(417)」の「秋  思  二十七」で「渡辺 淳一小松 久子 」。

愛の流刑地〈上〉

愛の流刑地〈上〉

愛の流刑地〈下〉

愛の流刑地〈下〉

愛の流刑地〈上〉 (幻冬舎文庫)

愛の流刑地〈上〉 (幻冬舎文庫)

愛の流刑地〈下〉 (幻冬舎文庫)

愛の流刑地〈下〉 (幻冬舎文庫)

 この章は1月5日付(420)の「三十」まで、1月6日付(421)から新しい章で「雪  女  一」、1月31日付(446)は「二十六」。この間の、ごく一部分をちらと読んだだけだが、『失楽園』との違いが良く分からなかった。裁判での主人公の思考も、息子の婚約者の思考も全く理解出来ん。都合良過ぎ。挿絵もエロい。まさしく突っ込みどころ満載なのだが、細かく突っ込む余裕もないのでここは豊崎社長に語って頂こう。

*1:ゴシック体白抜き。