瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

川端康成『古都』(3)

 昨日の続き。
新潮文庫1833(3)
 ②③ともに1頁(頁付なし)扉、3頁(頁付なし)中扉「古    都」、5頁から本文で目次はない。
 章題は4行取り3字下げ。冒頭、5頁の「春 の 花」のみ、さらに前に1行分の空白。
 以下「あとがき」までは単行本にもあるが、「あとがき」の最後に明朝体で小さく3字下げで、②244頁11〜13行め*1・③270頁1〜3行め、

     (編集部付記)
この“あとがき”は単行本刊行の際に付されたもので、東山魁夷氏の口絵は、こ\の文庫本には収|めてありません。

が追加されている。
 文庫版の最後、山本健吉「解説」は②245〜251頁・③271〜278頁、最後の行(②251頁7行め・③278頁5行め)に下詰めでやや小さく「(昭和四十三年八月、評論家)  」とある。
・単行本(1)(昭和三十七年六月二十五日発行・昭和三十七年八月三十日三刷・定価350円・新潮社・243頁・四六判上製本
 1頁(頁付なし)は「古 都 目 次」で3〜4字めは若干小さい。
 その前にアート紙の口絵があって、裏は白、表の中央にカラー(9.4×12.1cm)で、その右下に明朝体横組みで「東山魁夷作 冬 の 花」とある。これは文庫版には全く示されていない。カバーに使えば良かったと思うのだが、難しい問題でもあるのだろうか。
 さらにその前に布目を摺り出した白い紙に、中央上部に明朝体の太字で「古 都  川端康成」著者名は銀色、左下に小さく「新 潮 社」とあってこれも銀色。文字のところは布目が消えて少し窪んでいる。見返し・遊紙は淡い灰色で横縞の布目を摺り出している。
 2〜3頁(頁付なし)は各5行。5頁(頁付なし)中扉「古  都」。7頁から本文、章題は5字下げ6行取りで以下同じ。1頁17行、1行42字。
 表紙は背表紙の辺りのみ幅5.0cmほどを、銀と朱を擦り込んだ布で包んでいる。背表紙に黒の明朝体で、上部に「古 都」下部にやや小さく「川端康成」その下に版元名が黒を差さずに窪ませてあるのではないかと思うのだが分類票貼付のため不明。表紙と裏表紙は白い紙でくるまれており、背表紙の布の上にそれぞれ0.3cmずつ重ねられている。(以下続稿)

*1:左寄せ。10行めとの間に5行分空白。