瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

奥野健男『文学における原風景』(1)

 本書の書影は既に3月15日付「奥野健男『北杜夫の文学世界』(5)」に貼付して置いた。
・『文学における原風景』一九七二年四月 十五 日 初版印刷・一九七二年四月二十五日 初版発行・定価 九八〇円・集英社226頁・四六判上製本
 私の見た本にはカバーが掛かっていない。灰白色の布装で、角背の背表紙に窪ませて黒の明朝体のレタリングの文字が入っている。標題の上部に横長で大きく標題、中央やや下に著者名、最下部に横並びでごく小さく版元名。
 見返し(遊紙)は黒、扉は黄土色の用紙に黒で、上部にはレタリングで、まづ背表紙と同じ字体(但し縦長)の横書きで標題、その下に薄くやや小さく副題「原っぱ・洞窟の幻想」、1行分ほど空けてやや大きく著者名。右下に洞窟の中で蹲る人のイラスト、左下隅に明朝体の活字の横組みで「集英社版」。
 1頁(頁付なし)「目   次」で5章、4行め、3章め「原っぱ・隅っこ・洞窟の幻想…………六九」漢数字は半角。頁の位置は下揃えで前後の章も同じ。1桁及び3桁の頁は漢数字の上に半角分空白。2頁(頁付なし)は下部中央に明朝体縦組みで「装丁 小野絵里」。3頁(頁付なし)中扉で標題。
 5頁(頁付なし)1章め「漂う生活空間/――なつかしい街――」の扉。上部中央、副題は左下に添える。裏は白紙で7頁から本文、冒頭3行分空白。1頁16行、1行45字。36頁13行めまで。
 37頁(頁付なし)2章め「造形力の源泉/――原風景とは何か――」の扉。本文39~68頁11行め。
 69頁(頁付なし)3章め「原っぱ・隅っこ・洞窟の幻想/――都市の中の原風景――」の扉。本文71~120頁16行め。
 121頁(頁付なし)4章め「深層の縄文的空間/――弥生と縄文の矛盾的重層――」の扉。本文123~156頁16行め。
 157頁(頁付なし)5章め「地縁・歌枕・都市空間/――変質する風景、文学――」の扉。本文159~223頁11行め。
 224~226頁(頁付なし)「あとがき」は「目次」にはない。224頁1行め、3行取り3字下げで「あ と が き」とあって、以下、極小さく1頁21行、1行45字で226頁8行めまで。冒頭部、224頁2~4行めを抜いて置こう。

 『文学における原風景』は、文芸季刊誌「すばる」の第二号(一九七〇年十月刊)から、第六号(一九七一年十一月刊)まで、五回にわたって連載した。なお単行本にするにあたってかなりの加筆、改稿/を行なった。


 最後、1行分空けて2字下げで226頁9行め「一九七二年二月九日」、10行めは下寄せで「奥 野 健 男   」。
 続いて奥付、最下部に横線(6.9cm)があり、その上に縦組み下揃えで、まづゴシック体のやや大きく標題、少し空けて印刷/発行日、少し空けてやや大きく「定価 九八〇円」、以下1行弱ずつ空けて「著 者  奥野健男/発行者  陶山 巌/発行所 〈株式/会社〉 集英社」1行弱空けて、行間を詰めずに極小さく「東京都千代田区一ツ橋二―五―一〇/郵便番号 一〇一/電話 二六五―六一一一/振替 東京 一五六五三/印刷所 大文堂印刷株式会社/検印廃止/落丁・乱丁本はお取替えいたします。」横線の下は横組みで、左詰めで「©1972 T.OKUNO」アルファベットは太字、右詰めで「0095―770093―3041」。裏は白紙。(以下続稿)