瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

久米田康治『さよなら絶望先生』(1)

 その昔女子高に勤めていたとき、放課後の講師室に生徒が来て、私に「絶望した!! と言って下さい」と言うのである。教えていた生徒なのか、教えていた生徒から私の評判を聞いてやって来た生徒だったのか、全く覚えていないが、私が「合理的な理由があるなら言ってやらなくもないが、訳も分からずにそんなことを言ってやる筋合いはない」と断固拒否すると、その生徒は「『さよなら絶望先生』という漫画があって、その主人公の先生の口癖が絶望した!! なのだけれども、それを是非とも先生に言ってもらいたい」のだと言う。私はこの漫画のことを全くと云って良いくらい知らなかったので、とにかく不愉快になって「嫌だ」と峻拒した。
 ちょうど、この漫画が連載されていて、アニメにもなっていた頃だったようだ。
 それで、私に「絶望した!!」が似合うのかと云うと、確かにネガティヴ発言を繰り返していたのである。容姿は、似てない。たぶん。服装は、もちろんのこと。 
講談社コミックス 三五八二巻『さよなら絶望先生①』

さよなら絶望先生(1) (講談社コミックス)

さよなら絶望先生(1) (講談社コミックス)

・2005年9月16日第1刷発行(159頁)定価390円*1
・2007年10月25日第10刷発行 定価400円*2
・2008年2月1日第12刷発行 定価400円
 書名は奥付*3による。書名はカバー背表紙が「〈さよ/なら〉絶望先生 第一集」カバー表紙は「さよなら絶望先生」カバー裏表紙右上にペン字体白抜き縦組みで「さよなら絶望先生」とある。シリーズ名はカバー背表紙最上部に横並びで「KCM35827KC」とあって桃色のKCの上に黄色の扇型に「MAGAZINE」とあり、カバー表紙右下に「ショウネン マガジン コミックス」カバー裏表紙の定価の下に楷書体で「しょうねん/ まがじん/  こみっくす」とある。なお、書影には帯があるが私の見た図書館蔵書には帯は保存されていなかった*4
 2頁(頁付なし)「次 目*5」の最下部の1行「<掲載2005年発行 週刊少年マガジン第22・23合併号から第31号まで>」。
 153〜156頁(頁付なし)は枠を黒で塗り潰して、153頁の小口にゴシック体白抜き「――さよなら絶望先生」単行本①巻 特別収録作品――*6」とあって154頁にタイトルと作者名、そして白抜きの二重枠に「予 告 編*7」、156頁最下部にゴシック体白抜きの横組みで「この作品は、「さよなら絶望先生」連載開始前の、2005年/週刊少年マガジン第21号に掲載された「予告漫画」です。*8」とある。
講談社コミックス 三六一九巻『さよなら絶望先生②』
さよなら絶望先生(2) (講談社コミックス)

さよなら絶望先生(2) (講談社コミックス)

・2005年12月16日第1刷発行(159頁)定価390円
・2008年7月14日第13刷発行 定価400円*9
 装幀の、第一集と同様の箇所は一々メモしなかった。
 2頁(頁付なし)「次 目*10」の最下部の1行「<掲載2005年発行 週刊少年マガジン第32号から第42号まで>」。なお、「第十九話*11」の頁が「一ニ〇」となっていて「第十二話*12」或いは「第十三話*13」の頁「三二」の「二」と異なっている。
・89頁(頁付なし)のカットは福島第一原子力発電所の事故の予言になっている。
・137頁7コマめ「電気の安定供給のための/不安定な原発*14」も。
・142頁10コマめに描かれるカーナビの地図に「ドコモ岳/▲」とある。NTTドコモの「ドコモダケのプロフィール」の「ドコモダケ誕生秘話」に「ドコモダケは2005年1月にドコモだけ(=docomo only)のサービスを、お客様にわかりやすくお伝えするために、広告から生まれたキャラクターです。」とあって、最新のネタを取り入れたことが分かる。このような時事ネタが甚だ多い。(以下続稿)

*1:2018年9月22日追加。

*2:2017年11月30日追加。

*3:ゴシック体白抜き、振仮名は明朝体白抜き「ぜつぼうせんせい」。

*4:こうした装幀の特徴は第二集も同じ。

*5:振仮名は右側に「じ」と「もく」。

*6:振仮名は明朝体白抜き「ぜつぼうせんせい たんこうぼん かん とくべつしゆうろくさくひん」。

*7:ゴシック体白抜き、振仮名は明朝体白抜き「よ こく へん」。

*8:振仮名は明朝体白抜き「さくひん・ぜつぼうせんせい・れんさいかいしまえ・ねん/しゆうかんしようねん・だい・ごう・けいさい・よこくまんが」。

*9:2017年11月30日追加。

*10:振仮名は右側に「じ」と「もく」。

*11:振仮名「だいじゆうきゆうわ」。

*12:振仮名「だいじゆうにわ」。

*13:振仮名「だいじゆうさんわ」。

*14:振仮名「でんき・あんていきようきゆう/ふあんてい・げんぱつ」。