瑣事加減

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織田作之助『世相』の文庫本(1)

講談社文芸文庫『世相・競馬』

世相・競馬 (講談社文芸文庫)

世相・競馬 (講談社文芸文庫)

・二〇〇四年三月一〇日第一刷発行(283頁)定価1100円
・二〇〇八年一〇月二三日第二刷発行 定価1100円
 カバー表紙・背表紙・裏表紙は一致。表紙折返し、第一刷には左下隅に斜めの破線で仕切って橙色の講談社文芸文庫のマーク「KōdanshaBungei bunko」と下に添える。
 カバー裏表紙折返しは「文芸文庫既刊より」の目録で、第一刷は28本の横線(7.8cm)で仕切って27点、私の見た第二刷は右端が切除されているが26本で25点、これは20点め「加藤周一中村真一郎  1946・文学的考察/福永武彦」と3行になっているからである。共通するのは1点め「織田作之助  夫婦善哉」2点め「織田作之助  世相・競馬」それから第一刷12点め・第二刷16点め「加賀乙彦  帰らざる夏」の3点のみで、その他、第一刷は3点め長田 弘、4点め大原富枝、5点め荻原井泉水、6点め大城立裕、7点め大岡 信、8点め尾崎秀樹、9点め大佛次郎、10点め奥野信太郎、11点め岡部伊都子、13~15点め柄谷行人、16~18点め柄谷行人、19~22点め金子光晴、23~27点め川端康成。第二刷は3~4点め小田 実、5~10点め小沼 丹、11~14点め折口信夫、15点め開高 健、16~17点め加賀乙彦、18~19点め葛西善蔵、21~22点め加藤典洋、23~24点め金井美恵子、25点め金子光晴で50音順になっている。第一刷と殆ど一致しないのは、第一刷が2字め以下は50音順になっていなかったからである。
 本体の異同は奥付の第一刷の発行日の下に1字分空白を挟んで第二刷の発行日を追加したことと、「落丁本・乱丁本」の送り先が第一刷「小社書籍業務部宛/に」となっていたのが第二刷「小社業務部宛に/」と変わっていること。
 奥付の裏から「講談社文芸文庫」の目録で1~2頁めは横組み、第一刷は右下に「2004年3月現在」の「目録3大江健三郎から柄谷行人編まで、「目録4金子光晴から黒井千次まで、やはり2字め以下は50音順になっていない。3頁めは(恐らく新刊)3点で縦組み、2点めが本書「織田作之助/世相・競馬」著者名はやや大きく、標題は4倍角。続いて明朝体で以下の紹介文。

終戦直後の大阪の混沌たる姿に、自らの心情を重ねた「世相」等、小説八篇に、評/論「大阪論」を併録。自由な精神で大阪の街と人を活写した織田作之助の代表作集。


 なお1点めは「黒井千次/石の話 黒井千次自選短篇集」3点め「埴谷雄高埴谷雄高思想論集 埴谷雄高評論選書2」。
 第二刷は横組みで3頁、右下に「2008年10月現在」の「目録1阿川弘之から伊藤整まで、「目録2伊藤整から梅崎春生まで、「目録3宇野浩二から小田実まで、やはり2字め以下は50音順になっていない。(以下続稿)