瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

山岸凉子『ヤマトタケル』(3)

上製本のカバー
 カバーの図柄については2月7日付(1)にも触れたが、もう少し詳しく見て置こう。
 表紙と裏表紙は僅かな余白(幅0.3cm)を除いてほぼ全面が子持枠(18.4×12.1cm)*1で、表紙には二上山の夕景、雄岳(517m)と雌岳(473.9m)の間、雄岳の斜面に夕日の沈む様を描く。手前の池は千股池(奈良県香芝市良福寺)であろうか。2月7日付(1)に示した書影では池は帯で隠されている。文字で全て横組みで下部にはなく、明朝体太字で非常に大きく、左上に「ヤマト」とあって「マ」が「ヤ・ト」に比して下がっており、その止めの左に「yamato」右に「takeru」と白抜きで連綿した筆記体で入る。この止めの辺りで起筆してやはり非常に大きく「タケル」とあるが「ル」に白い大きな鳥が重なっている。「ト」の右、明朝体で「山岸凉子梅原猛<原作>」とあって、それぞれの人名の下にやはり筆記体白抜きで小さく「yamagishi ryoko」「umebara takeshi」と添える。「原作」の括弧は普通の山括弧ではなく、◆の中に色のない■を嵌め込んだものを半分に割ったような按配である。
 裏表紙は右上に縦に2行、1行めは右を上に横転した「ISBN4-04-852086-5 C0079 ¥980E」*2、2行めは明朝体太字で「角川書店◆定価九八〇円」◆には背景色の■が嵌め込まれている。
 背表紙の子持枠(18.4×2.2cm)は表紙の文字を縮小して縦に配置し直したもので、上部に標題「ヤマト」は右に寄っていて左の余白に「yamato takeru  」と右を上に横転、「タケル」は左寄せ、「トタ」の右に「yamagishi ryoko」、「ケル」の右に「umebara takeshi」とやはり右を上に横転して、ごく小さくして収めている。標題の下、中央やや下に2行「山岸凉子梅原猛<原作>」。そして最下部にこれは表紙にない「角川文庫」が明朝体太字白抜きで横並びで収まる。
 カバー折返しは全て黒。(以下続稿)

*1:枠の広さは内法を測っている。この子持枠の幅は0.2cm。

*2:「¥」は半角だが半角にすると「\」と表示されてしまうので仮に全角とした。インポートした記事の半角「¥」も「\」に文字化けしているらしい。