瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

森類『鴎外の子供たち』(3)

 昨日の続きで、参考として参照した著者の評伝について。
・山﨑國紀『鴎外の三男坊 森 類の生涯』(2)
 第1版の第1刷と第2刷・第4刷を比較して見た。
 異同は奥付の発行日の2行めの追加と、カバー裏表紙の左上の2行、1行めが第1刷・第2刷は「ISBN4-380-97205-4 C0093 P3296E」だったのが、第4刷はCコードの次が「 ¥3200E」となっており、2行めが第1刷・第2刷「定価=3,296円(本体3,200円)」だったのが第4刷「定価(本体3,200円+税)」となっていることである。平成9年(1997)4月1日に消費税率が5%が引き上げられた際に、書籍の定価表示が税込価格表示から税抜価格(本体価格)表示に変わったようだ。すなわち、第2刷までは税込価格で、未見だが恐らく第3刷から本体価格表示に変わったはずである。
 さて、私の見た第2刷には横縞模様を漉き出した橙色の紙の帯が掛かっている。これを帯のない第1刷のカバーと比較するに、背表紙側の同じ位置に著者名、その下にゴシック体横並びでごく小さく版元名が入るのも一致。他に帯によって隠されてしまう文字はない。
 帯の表紙側、中央にやや縦長の明朝体横組み、中央揃えで以下の紹介文。

文豪の息子として生まれたために、/悲劇もあり、また喜びもあった。/どうにか生きようとした類の人生は/けなげであり、また誠実なものであった。/類の80年の生涯を描く。/三一書房◆定価3,296円(本体3,200円)


 最後の定価の行はゴシック体でやや小さい。なお◆は白い×で4つの◆に分割されている。
 帯の裏表紙側、表紙側よりも一回り大きな明朝体で、横組み中央揃えで2行、

研究史上、貴重でかつ初公開の/日記・書簡を公開する。

とある。
 折返しも切除されずに保存されているが、文字はない。(以下続稿)

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 昨日書き掛けた話の続きだが、続けて「しかし、先輩の方はそう思っていなかった。」と書いて、さらに続きを書こうと思ったのだれども、そうなるとやはり細かいところを素っ飛ばす訳に行かぬので、やはりしばらく書かないで置こうと思う。