瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

祖母の蔵書(19)池波正太郎②

講談社文庫『仕掛人藤枝梅安
い 4 13『梅安乱れ雲昭和61年11月15日第1刷発行・定価420円・325頁

い 4 17『梅安影法師』1990年10月15日第1刷発行・1991年11月1日第6刷発行・定価369円・247頁 7冊出ているうちの5冊めと6冊め、7冊めは『鬼平犯科帳(二十四)』と同じく未完。
 この藤枝梅安が原作となって始まったTVドラマ「必殺シリーズ」は、母が喜んで見ていたが池波氏の原作でない中村主水藤田まこと)のファンで、藤枝梅安緒形拳)から見ていたかどうか、知らない。
 他に関連本があった。
い 4 15『梅安料理ごよみ』昭和63年3月15日第1刷発行・定価380円・269頁※帯あり「最新刊」、表紙側折返しは「オリジナル文庫BOX/「庫之介」ブレゼント !! 」で「〈応募方法〉/➊講談社文庫カバー折り返し部分のマーク◆\*1を/15枚集める。」➋➌略「➍プレゼント期間は昭和63年12月末日まで。」。裏表紙側折返しは「INPOCKET〈直接定期購/読のご案内〉」。
 池波氏の著作のように装って(?)あるが、副題のように「佐藤隆介・筒井ガンコ堂編」とある通り、池波氏の書いた本ではない。
 以上3冊はカバー表紙折返し左下のマークが破線から切除されている。そうすると祖母は「庫之介」プレゼントに応募し、そして漏れなくもらえるらしいから、祖母の家のどこかに「庫之介」があるかも知れない。
 『梅安料理ごよみ』11~54頁「池波正太郎・梅安を語る」は末尾に(聞き書き佐藤隆介)とある、池波氏の談話で江戸の生活について述べ、現代を批判し間々自伝的内容に及ぶ。似たような内容のエッセイ・対談・座談会を纏めた本もあった。これにはカバー表紙折返しにマークが(元から)ない。
い 4 10『私の歳月』昭和59年6月15日第1刷発行・定価420円・324頁新潮文庫6079/い-16-77剣客商売 包丁ごよみ』平成 十 年四月 一 日 発 行・定価667円・197頁※ カバー表紙の著者名に「料理=近藤文夫」と添え、カバー表紙折返しに写真入りの紹介がある。カバー背表紙・扉・奥付には近藤氏の名前はない。
※帯あり、書影と全く同じで表紙側右上に「Yonda?/CLUB/発足!」とある。その左、「庫の新」の上に「詳しくは本の中のチラシをご覧下さい。」とある。チラシは保存されていない。挟んであれば発足当初の Yonda? CLUB の実態(?)がもう少し明らかに出来たかも知れない。表紙側折返しに「Yonda? CLUB|のご案内」とあってその下に明朝体横組みで「新潮文庫を読んだあなたに/素敵なグッズが当たります。」半行分空けて「※詳細は書店店頭にて/パンフレットをご覧下さい。」とある。このパンフレットには何が書いてあったのだろうか。Yonda? CLUB は2014年1月24日に終了している。
 2003年に『剣客商売』シリーズの新装版が出た折に、絵は替えずに文字の配置等改装している。参考までに貼付して置こう。新潮文庫6079/い-16-77剣客商売 包丁ごよみ』平成 十 年四月 一 日 発 行・定価667円・197頁
※ 帯あり「没後10年 フェア開催中!/池波正太郎の本」背表紙側「池波正太郎の本」裏表紙側「池波正太郎の本」として「新潮文庫」の「新刊」として『江戸の暗黒街』『剣客商売 読本』の2冊
 ダブり。帯にある2冊は2000年4月刊、池波正太郎(1923.1.25~1990.5.3)歿後10年。すなわち刊行から2年後の帯。
新潮文庫2547/い-16-5『剣の天地』昭和五十四年 八 月二十五日 発  行・平成 十 年 十 月 十 五 日 五十四刷・定価781円・617頁※ 帯あり、背表紙側「ダブルチャンスフェア」の帯で本書のためのものではない。表紙側「必ずもらえる/Yonda? CLUB/大好評!!!!/いまなら新潮文庫1冊に2冊分の応募マークがついてます。 新潮文庫」。どういうことかと云うと裏表紙側に「ラッキー応募マーク」が付いているのだった。カバー裏表紙折返しの左上にあるマークがこれまで何なのか分からなかったのだが、Yonda? CLUB の応募マークだったことを初めて知った。平成10年(1998)頃、私は新潮文庫を買わなくなっていたから、この辺りの事情が全く分からなかった。説明の最後に「詳しいチラシがこの本に入っています」とあるが祖母はチラシ類を保存しないのでどんなものだったか分からない。折返しには文字なし。 現在は上下2冊に分冊されている。これも参考までに示して置く。
・角川文庫11183/い 8-18『俠客』平成十一年九月二十五日 初版発行・定価952円・678頁※ 帯あり「角川文庫 夏の名作100」。表紙側「角川文庫 夏の名作100」で「インターネットタイアップ企画ポストペットパークに期間限定で/「ペット図書館」がOPEN!(7/1~9/25)/http://www.kadokawa.co.jp/bunko/100」、裏表紙側「モモ缶、どお? プレゼントキャンペーン実施中」で「応募締切:平成12年8月31日 当日消印有効」なので刊行の翌年の帯。 これもやはり、現在では上下2冊に分冊されている。時流であろうか。参考までに示して置く。(以下続稿)

*1:「◆」は杉のようなマーク、「\」は破線。