瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

『「超」怖い話』(08)

 昨日の続きで勁文社版『「超」怖い話』から樋口明雄執筆分を纏めたものの「第2弾」の細目を確認して置こう。初出は勁文社文庫21版『「超」怖い話』『続「超」怖い話』『新「超」怖い話』『新「超」怖い話5』は今手許にあるのでこれに拠り、他の巻については「「超」怖い話 公式ホームページ」の「「超」怖い話 資料集」に示されている細目に拠った。従って頁を入れたが現物を見た訳ではないので、誤りがあるかも知れない。
竹書房文庫『「超」怖い話∞(エンドレス)』(2)
【1】漁り火(12~14頁)
  *私が中学生の頃・山口県にある上関町
  ←『「超」怖い話』《43》172~174頁
【2】朝五時の訪問者(15~16頁)
  *私が大学時代に住んでいた目黒区大岡山のアパート
  ←『「超」怖い話』《10》46~47頁
【3】守護霊(17~21頁)
  *都内にある出版社勤務の川口さんという女性・満17歳の1年間
   ・つのだじろうの心霊マンガが大流行
  ←『新「超」怖い話』《1》12~16頁
【4】図々しい奴(22~25頁)
  *川口さん・十七歳の頃・アパートの部屋
  ←『新「超」怖い話』《2》17~20頁
【5】夢(26~29頁)
  *川口さん・バイク事故(読売ランドの近く)で死んだ同級生の夢
  ←『新「超」怖い話』《3》21~24頁
【6】猫(30~32頁)
  *川口さん・正夢・三毛猫→黒猫
  ←『新「超」怖い話』《4》25~27頁
【7】踏切に佇む(33~36頁)
  *川口さん・中学生だった頃・JR南武線のある駅に近い踏切
   ・十七歳・その踏切
  ←『新「超」怖い話』《5》28~31頁
【8】踏切横の家(37~39頁)
  *都内練馬区にある公園近くの踏切・踏切のすぐ脇にある亀井さんの家
  ←『続「超」怖い話』《15》58~61頁
【9】カセットテープ(40~42頁)
  *川口さん
  ←『新「超」怖い話』《46》186~188頁
【10】テープに録音された声(43~45頁)
  *女子大生の裕子さん・ラジカセの留守録機能・二体の少女人形
  ←『続「超」怖い話』《14》56~57頁
【11】カード(46~48頁)
  *川口さんの超能力の話・満17歳の1年間
  ←『新「超」怖い話』《36》146~148頁
【12】窓(49~53頁)
  *当時、高校三年生だった稲田くん・高一の春休み・志賀高原のホテル
  ←『続「超」怖い話』《33》134~138頁
【13】コンサート会場(54~56頁)
  *稲田くん・都内にあるNというコンサート・ホール
  ←『続「超」怖い話』《34》139~141頁
【14】伸びる犬歯(57~60頁)
  *漫画家の上牧さん・武術界を引退して霊媒師になった奇妙な友人、沼原さん
   ・南青山のテレビのレポーターとして活躍している若い女性タレントのマンション
  ←『新「超」怖い話』《9》43~46頁
【15】踏切の少女(61~63頁)
  *沼原さん・大学の頃・下北沢駅近くの「開かずの踏切
  ←『新「超」怖い話』《26》106~108頁
【16】神封じ(64~67頁)
  *沼原さん・小学生の頃・正夢・祖母の神封じ
  ←『新「超」怖い話』《10》47~50頁
【17】旧家に佇む白い影(68~70頁)
  *都内飯田橋にある出版社に勤める栗山氏・幼少の頃
   ・北海道のとある街・戦前の遊郭の主の別宅らしい旧家
  ←『続「超」怖い話』《4》21~23頁
【18】ライダー(71~74頁)
  *栗山氏・東京で就職した3人の友人のひとりが住んでいるアパート
  ←『続「超」怖い話』《5》24~27頁
【19】栗山氏の母親の話(75~77頁)*1
  *栗山氏の母親にまつわるエピソード
  ←『続「超」怖い話』《6》28~30頁
【20】助けてくれ!(78~80頁)
  *栗山氏の友人である柿沢氏と奥村氏・石狩湾に面する湿地帯
  ←『続「超」怖い話』《23》95~97頁
【21】中村です(81~85頁)
  *熊本のローカルテレビ局で仕事をしていた本間さん
   ・鹿児島での番組ロケ地に近い〈周山荘〉という旅館
  ←『新「超」怖い話5』《10》58~62頁
【22】最後の挨拶(86~89頁)
  *本間さん・〈周山荘〉に宿泊してのロケ撮影からの帰り道
  ←『新「超」怖い話5』《11》63~66頁
【23】幽体離脱(90~95頁)
  *本間さん・子供の頃・家のすぐ近くにある神社の境内にあるお堂(~93頁3行め)
   ・大人になってから・京都の市営バス(93頁4行め~)
  ←『新「超」怖い話5』《13》74~79頁
【24】キューピッド様(96~98頁)
  *川口さん・幼い頃
  ←『新「超」怖い話』《6》32~34頁
【25】十円玉(99~101頁)*2
  *ホラー作家である深町さんの奥さんの、佳江さん・都内のある高校・こっくりさん
  ←『新「超」怖い話6』《1》16~18頁
【26】ゆきおんな(102~106頁)
  *佳江さんの友人、富樫さんの話・大学の山岳部・冬山・八ヶ岳に近いとある高山
  ←『新「超」怖い話6』《2》19~23頁
【27】こどもの事(107~110頁)
  *深町さん夫妻
  ←『新「超」怖い話6』《16》80~83頁
【28】谷中奇譚(111~115頁)
  *深町さん・今から二十年も前
   ・谷中墓地に近い場所に住んでいる、大学の友人である森山さんのアパート
  ←『新「超」怖い話6』《17》84~88頁
【29】電線上の花嫁(116~118頁)
  *ホラー小説家の深町さん・津軽での怪談
  ←『新「超」怖い話5』《6》42~43頁
【30】蛇の生き霊(119~125頁)
  *劇団の座長、斎藤君・高校一年の時・演劇部の夏合宿・座間にある小さなホテル
  ←『新「超」怖い話2』《27》155~161頁
【31】ドアを叩く(126~129頁)
  *小劇団で活躍する山本さん・東北のある街・ホテルの旧館
  ←『新「超」怖い話』《8》39~42頁
【32】壁から……(130~132頁)
  *出産を間近に控えた本木さん・都内にある、産婦人科・ある冬の夜
  ←『新「超」怖い話』《11》51~53頁
【33】三輪車(133~135頁)
  *マンガ雑誌の編集者、沖本さんの見た怪異・十年前・東京都内の東小金井という街
   ・JR(当時は国電だった)の駅から、北へ少し行った場所
  ←『新「超」怖い話3』《29》144~145頁
【34】瞬間移動男(136~139頁)
  *深町さん・かつてテレビの特番などでお馴染みだった、夏川さん
   ・池袋のビル五階にある小さなパブ
  ←『新「超」怖い話5』《4》33~36頁
【35】物の怪(140~143頁)
  *都内の阿佐ヶ谷に在住する、女子大生の津村さんの話・小学生である妹さん
  ←『新「超」怖い話3』《22》~頁
【36】石𠆢……(144~147頁)
  *ゲームデザイナーの杉本くんの話
   ・幼少の頃住んでいた東京近県のとある小さな街に建つ旧家
  ←『続「超」怖い話』《44》175~178頁
【37】人間ピンボール(148~150頁)
  *ゲームデザイナーの杉本くんの体験談・都内世田谷区・環状八号線
  ←『新「超」怖い話』《30》124~126頁
【38】マンホールもぐら叩き男(151~153頁)
  *杉本君の目撃・【37】の数日後
   ・都内世田谷区・環八からやや入った比較的広い道
  ←『新「超」怖い話』《31》127~129頁
【39】扉が四階で……(154~155頁)
  *ゲームデザイナーの岸田くん
   ・東京都内の桜上水にある古い高層マンション・エレベーター
  ←『続「超」怖い話』《54》210~211頁
【40】踊る爺さん(156~159頁)
  *岸田くんと友人の杉本くん・【39】から間もない頃
  ←『続「超」怖い話』《55》212~215頁
【41】開かずの間のある旅館(160~164頁)
  *アニメ雑誌の編集者、木内君・少年時代、九州のある高校の二年の修学旅行
   (北陸方面)・金沢にある旅館
   ・余談(164頁)大野さん
  ←『新「超」怖い話』《21》89~93頁
【42】お引っ越し(165~167頁)
  *木内君・名作アニメシリーズの製作で名を知られた大手のアニメスタジオ
   ・仮眠室(オンボロの二段ベッド)
  ←『新「超」怖い話』《22》94~96頁
【43】白いシャツ(168~170頁)
  *木内君・東京郊外にある某アニメスタジオ
  ←『新「超」怖い話』《32》130~132頁
【44】いい奴(171~173頁)
  *(木内君?)・別のアニメスタジオ・急死したアニメーターの机
  ←『新「超」怖い話』《33》133~135頁
【45】生け垣の女(174~176頁)
  *漫画家の夏井さん・若い頃、北海道の小樽・住宅地にある入り組んだ路地
  ←『新「超」怖い話』《23》97~99頁
【46】火の玉パフォーマンス(177~179頁)
  *漫画家の夏井さんのお爺さん
   ・北海道の旭川から列車で少し行った小さな街
  ←『新「超」怖い話3』《26》136~137頁
【47】天井板の集団(180~182頁)
  *イラストレーターの小長井さん・都内中野にあるマンション
  ←『新「超」怖い話3』《12》68~70頁
【48】夜逃げ霊(183~185頁)
  *都内にある出版社に勤めている、大久保さん・高校の時、埼玉県の狭山市
   ・隣家の同じ年の野島さん
  ←『新「超」怖い話6』《18》89~91頁
【49】瞳に父親が……(186~188頁)
  *OLの加納さんが高校生の頃の体験談
  ←『続「超」怖い話』《27》108~110頁
【50】湖を泳ぐもの(189~192頁)
  *OLの小夜子さん・高校時代の夏休み・富士五湖、山中湖
  ←『続「超」怖い話』《39》157~160頁
【51】こいつじゃない(193~195頁)
  *小夜子さんの旅行話の続き・中央高速のトンネル
  ←『続「超」怖い話』《40》161~164頁
【52】まっすぐな道(196~198頁)
  *東沢氏の友達である高木さんと彼女・東京郊外にある住宅地の一郭
  ←『新「超」怖い話』《37》149~151頁
【53】道了堂(199~205頁)
  *世田谷にある小さな喫茶店、マスターの中藤さんと常連客の吉田さんたちOL三人
   ・八王子からやや南に下った林の中にある、古寺の廃墟、道了堂
   ・漫画家の浦井さん
  ←『新「超」怖い話』《38》152~158頁
【54】顔(206~208頁)
  *フリーターの松田君・高校の時
  ←『新「超」怖い話6』《8》43~45頁
【55】古城の地下室(209~215頁)
  *名古屋の私立大学にある『ファンタジー研究会』のメンバー六人
   ・ドイツの古城、地下通路、地下室
  ←『新「超」怖い話6』《21》98~104頁
【56】恐怖のエレベーター(216~222頁)
  *証券会社入社一年目の営業マン、三枝さん・都内にある十二階建て高層ビル
  ←『新「超」怖い話6』《36》169~178頁
【57】船長さんのいる家(223~228頁)
  *ツアーコンダクターの藍本さん・中学二年生のとき
   ・都内の三鷹市にある今の実家
  ←『新「超」怖い話7』《13》78~83頁
【58】奥間ビーチの怪異(229~232頁)
  *藍本さん・沖繩の観光名所、奥間ビーチのホテル
  ←『新「超」怖い話7』《35》183~186頁
【59】軍靴の音(233~235頁)
  *サトウキビ畑の持ち主、串田さん・沖繩の南大東島
  ←『新「超」怖い話7』《30》158~160頁
【60】神隠し(236~238頁)
  *地元の小学校の教師になって二年目、三年生の担任の湯本先生
   ・名古屋瀬戸市の東谷山
  ←『新「超」怖い話』《48》192~194頁
【61】白いローレル(239~242頁)
  *大学生の駒沢と友人の西岡・都内多摩地区・山奥の国道
  ←『新「超」怖い話』《49》195~198頁
【62】じゃりじゃり小僧(243~246頁)
  *深田さん・中学時代・千葉県の船橋市、戦前から建っていたような古い二階建て
  ←『新「超」怖い話』《24》100~103頁
【63】朝霧のジョギング男(247~250頁)
  *大内さん姉妹・数年前・都内は青山の住宅街
  ←『新「超」怖い話』《47》189~191頁
【64】あなたの足元にある墓場(250~252頁)
  *NIFTYサーブの常連だったハンドル名〝BATT〟さんの話
   ・大学の時、ボーリングによる地質調査の手伝いというアルバイト
   ・都内、環状七号線脇
  ←『続「超」怖い話』《46》183~185頁
【65】非常階段(253~255頁)
  *高田さんの妹・良子さんが学校で体験した話
   ・高田さん兄姉が通った中学校・コックリさん
  ←『続「超」怖い話』《42》169~171頁
【66】踏切の追体験(256~259頁)
  *浩子さん・都内、ある踏切
  ←『続「超」怖い話』《18》69~72頁
【67】東京迷走奇譚(260~265頁)
  *NIFTYサーブの常連だった大内さん、ハンドル名〝エイリヤン〟さん
   ・大学時代の話・広尾~目黒通り~中根の交差点~等々力の駅
  ←『続「超」怖い話』《22》90~94頁
【68】愛はすべてを越える(266~271頁)
  *東京・赤坂にあるコピーセンターに勤めていた大内さん
   ・M新聞の縮刷版の記事「幽霊の自殺?」
  ←『続「超」怖い話』《19》73~79頁
【69】火の玉(272~276頁)
  *薄野さん・奥多摩・渓流釣り
  ←『新「超」怖い話7』《38》196~199頁
【70】納得がいかない話(277~286頁)
  *あの頃・心霊ツアー・練馬区のとある広い公園

  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

 9月18日付(06)に引いたカバー裏表紙の紹介文に「68話」とあったが、これは「目 次」に【19】「栗山氏の母親の話」と【25】「十円玉」の2話を脱落させたまま勘定したための数え間違いで、実は70話である。これなどは9月18日付(06)に述べた『「超」怖い話0(ゼロ)』の好評を受けて刊行を急いだのではないか、との推測を裏付けるようである。(以下続稿)

*1:「目 次」になし。

*2:「目 次」になし。