瑣事加減

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『「超」怖い話』(07)

竹書房文庫『「超」怖い話0(ゼロ)』(2)
 それでは、9月16日付(04)と同じ要領で、本書に収録されている話の体験者もしくは話者・時期・場所、そして初出について纏めて置く。勁文社文庫21版『「超」怖い話』『続「超」怖い話』『新「超」怖い話』『新「超」怖い話5』は今手許にあるのでこれに拠り、他の巻については「「超」怖い話 公式ホームページ」の「「超」怖い話 資料集」に示されている細目に拠った*1
【1】古い家で見たこと(12~15頁)
  *幼い頃の私・山口のとある町の山間の古色蒼然とした家
  ←『「超」怖い話』《9》42~45頁
【2】不動前からの脱出(16~17頁)
  *目黒区大岡山のアパートに下宿していた大学生時分のこと・不動前
  ←『「超」怖い話』《26》108~109頁
【3】猫に関する話(18~20頁)
  *わが家
  ←『「超」怖い話』《44》175~177頁
【4】右側の壁に消えた……(21~22頁)
  *作家の北原恭子・数年前、私が小金井にある不動産屋に間借りしていた時分
  ←『「超」怖い話』《8》38~39頁
【5】長崎の少年(23~24頁)
  *私の友人である編集者の木内・長崎
  ←『「超」怖い話』《27》110~111頁
【6】霊と格闘した話(25~27頁)
  *都内・飯田橋にある出版社に勤務する栗山氏・自室
  ←『「超」怖い話』《45》178~180頁
【7】宙に浮かぶ少女(28~31頁)
  *都内にある小劇場のメンバーである女性、橋本さん
   ・彼女の通っていた高校の理科実験室
  ←『新「超」怖い話2』《2》18~21頁
【8】劇場に棲む(32~35頁)
  *橋本さんの所属する小劇場の座長、斎藤君・池袋にある芝居小屋
  ←『新「超」怖い話2』《26》151~154頁
【9】死者のヤキモチ(36~40頁)
  *劇団の座長である斎藤君が、彼の母親に聞いた話
  ←『新「超」怖い話2』《17》99~102頁
【10】天井ババア(41~47頁)
  *某プロダクション勤務の若者、大城君
   ・中央線沿線にある私の家→大城君のアパート
  ←『新「超」怖い話2』《15》86~91頁
【11】死相が見える……(48~54頁)
  *大城君・信州にある大学の山岳部のOB会→入院先の病院
  ←『新「超」怖い話2』《16》92~98頁
【12】赤い稲妻(55~59頁)
  *作家の東沢さん・十年以上前・渋谷の高層ビル
  ←『新「超」怖い話2』《18》103~107頁
【13】足を引っ張りに来た幽霊(60~64頁)
  *練馬在住のカメラマン、坂口さん・浦和にある実家
  ←『新「超」怖い話2』《3》22~26頁
【14】大崎三条の渡し守の話(65~69頁)
  *坂口さんの同級生の父親、植木さんの話・大正の頃、新潟は大崎三条
  ←『新「超」怖い話2』《28》162~166頁
【15】超高層ビルの動物(70~78頁)
  *池袋にある高層ビルの夜勤警備員・高畠君
  ←『新「超」怖い話2』《25》142~150頁
【16】注目される車(79~82頁)
  *都内の大学に通いながら、運送屋などでアルバイトをしていた高巻君
   ・中古の4WDランドクルーザー
   ・東名高速(大井松田インター・チェンジ→調布インター)→一般道
  ←『新「超」怖い話3』《9》55~58頁
【17】責任ある立場(83~87頁)
  *アニメ映画制作途中で過労死した有名なアニメの演出家毛利さんの遺作の試写会後の打ち上げ
  ←『新「超」怖い話3』《19》106~110頁
【18】押入に棲むもの(88~93頁)
  *漫画家のアシスタントをやっていた、荻野さんの体験
   ・人気漫画家・暮村さんの仕事部屋の「仮眠室」
  ←『新「超」怖い話3』《20》111~116頁
【19】葬式の村……(94~101頁)
  *都内の会社に勤めている若者、篠さん・故郷の新潟・二年前の冬
【20】バス奇譚(102~106頁)
  *篠さん・管状七号線を走る終バス
  ←『新「超」怖い話3』《2》23~27頁
【21】車を突き抜ける野郎(107~111頁)
  *大学生で友達同士だった野原君と塩谷君、同じ大学に通う綾香君
   ・ある秋の夜(土曜日)・深夜の東名高速
  ←『新「超」怖い話3』《6》41~45頁
【22】見なかったことにしよう……(その1)(112~113頁)
  *同人誌作家の浦沢と川原・JR大久保駅近くにあった「山川荘」
  ←『「超」怖い話』《11》48~49頁
【23】見なかったことにしよう……(その2)(114~115頁)
  *同人誌作家の浦沢と川原・JR大久保駅近くにある「山川荘」
  ←『「超」怖い話』《12》50~51頁
【24】見なかったことにしよう……(その3)(116~118頁)
  *同人誌作家の浦沢と川原・別の知人の家
  ←『「超」怖い話』《13》52~54頁
【25】セブンスター(119~121頁)
  *横浜に住んでいる、二十四歳になるサラリーマンの尾上さん・正夢
  ←『新「超」怖い話3』《31》149~151頁
【26】覗くな、オヤジ!(122~127頁)
  *若者向きの小説で人気を博している女性作家、尾嶋さん・高野山の宿坊
  ←『新「超」怖い話3』《33》155~160頁
【27】山門話ふたつ(128~132頁)
  *有名な麻雀漫画誌で描いて人気を博している熊本出身の漫画家の的山氏
   ・熊本市内、ある寺の山門前(128頁7行め~131頁6行め)
   ・都内の荻窪、JRの線路にすぐ隣り合うように敷地を有する寺の山門の前
  ←『新「超」怖い話5』《1》16~20頁
【28】おたくの霊(133~135頁)
  *フリー・ライターの園田のアパート
  ←『「超」怖い話』《14》55~57頁
【29】クトゥルーの使者(136~140頁)
  *ホラー小説で有名な作家、深町さん・とある出版社
  ←『新「超」怖い話5』《2》21~25頁
【30】例の本(141~147頁)
  *深町さんが編集者をしていた出版社・今からもう十年以上になる
  ←『新「超」怖い話5』《3》26~32頁
【31】カラスの翼(148~153頁)
  *深町さんが若い頃、同人誌の仲間たちと伊豆の伊東に旅行に行った時の話
  ←『新「超」怖い話6』《34》158~163頁
【32】時をかける私(154~158頁)
  *漫画家の的山さんの熊本の知人、本間さん/本間啓介・故郷の五木
   ・幼い頃/少年時代・ある夏の日
  ←『新「超」怖い話5』《7》44~48頁
【33】ずぶぬれ女(159~164頁)
  *本間さん・熊本から大分へ、阿蘇を抜けるバイパス
  ←『新「超」怖い話5』《8》49~53頁
【34】牛乳屋のおばちゃん(165~168頁)
  *本間さんの高校時代の同級生だった、工藤さん・今から十五年前
  ←『新「超」怖い話5』《9》54~57頁
【35】怪奇トンネル(169~175頁)
  *本間さん・熊本のラジオ局に勤めている時
   ・熊本と鹿児島の県境付近にある小さなトンネル
  ←『新「超」怖い話5』《12》67~73頁
【36】草原の輝き(176~179頁)
  *本間さん・高校のプール・夏の間の水泳の授業中
  ←『新「超」怖い話5』《15》85~88頁
【37】ガードレールの上(180~182頁)
  *広告代理店に勤めている若者、星野さん・奥多摩の通称「コツコツ峠」
  ←『新「超」怖い話6』《3》24~26頁
【38】ドッペルゲンガー(183~184頁)
  *コピーライターの副島さん・子供の頃・千葉のある田舎町
  ←『新「超」怖い話6』《19》92~93頁
【39】氷の下(185~188頁)
  *医大に通っていた飯島さん・東北地方にあるとある湖
  ←『新「超」怖い話6』《4》27~30頁
【40】米とぎ(189~191頁)
  *出版社の編集員である大久保さんが、小学生の頃に担任教師の村岡さん(女性)から聞かされた話
   ・村岡さんの小学校夏休みの前に学年全員で奥多摩でキャンプをしたとき
  ←『新「超」怖い話6』《7》40~42頁
【41】ゴースト殺人事件(192~197頁)
  *出版社勤務の大久保さんが、むかし、予備校の教師から聞いた話
   ・都内の三軒茶屋という町に住んでいた予備校の講師、倉本さんという若い男
  ←『新「超」怖い話6』《5》31~35頁
【42】ゲートル(198~202頁)
  *大久保さんの友人、金子さんの体験談・中学生の時・埼玉の所沢に近い小さな町
  ←『新「超」怖い話6』《35》164~168頁
【43】フィレンツェでのこと(203~209頁)
  *ツアーコーディネーターの藍本さん・七年前
   ・フィレンツェの教会→当時、乃木坂にあった彼女の事務所
  ←『新「超」怖い話7』《33》172~178頁
【44】レリーフ(210~214頁)
  *藍本さん(紀伊半島の水軍の末裔)・フランスのアルルの下宿・パリのホテル
  ←『新「超」怖い話7』《36》187~191頁
【45】訪問客(215~218頁)
  *藍本さんと彼氏の正晴くん(有馬家→青木家)
  ←『新「超」怖い話7』《16》94~97頁
【46】黒い揚羽蝶(219~221頁)
  *藍本さん・彼氏、正晴くんの山梨の実家
  ←『新「超」怖い話7』《17》98~100頁
【47】林の中(222~226頁)
  *沖繩の那覇出身のフリーライター銘苅さん・高二の夏休み・慶良間諸島のとある島
  ←『新「超」怖い話7』《37》192~195頁
【48】あいさつ(227~229頁)
  *銘苅さん・夏休み
  ←『新「超」怖い話7』《29》155~157頁
【49】ジャングルジム・マン(230~234頁)
  *阿佐ヶ谷の八年間の生活
【50】暗夜歌舞団(235~242頁)
  *私と私の妻(結婚前)・あの年(1999年)秋・西丹沢、玄倉川の上流
【51】鼓笛隊(243~246頁)
  *前衛の作家、深町さんの奥さん、佳江さんの叔母である昌子さん・昭和十四年の夏・東京の巣鴨
  ←『新「超」怖い話6』《15》76~79頁
【52】ゆう子ちゃん(247~251頁)
  *深町さんの細君の佳江さん・昭和三十四年頃、都内荒川の某所
  ←『新「超」怖い話5』《5》37~41頁

  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

 カバー裏表紙の紹介文にある「新作怪談2編」は【49】と【50】らしい。しかし【19】も同題の話が検索してもヒットしない。そうすると「序文」も含めて4編が新作と云うことになりそうだがどうだろうか*2。(以下続稿)

*1:『「超」怖い話』はケイブンシャブックス版も手許にあるが、同じくケイブンシャブックス『「超」怖い話2』として出ていたものが勁文社文庫21版『続「超」怖い話』しか手許にないので、「「超」怖い話 資料集」にも倣って全て勁文社文庫21版で統一した。

*2:【19】の主人公「篠さん」は【20】にも登場するので、或いは掲載を見送った旧作なのかも知れないが。