瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

祖母の蔵書(174)瀬戸内寂聴②

 昨年、酷暑の中、最終的な整理作業を行い、持ち帰っても仕方がないものは段ボールに詰めて仏間に残して来たのだが、整理が追い付かずに仮に持ち帰ったものが、今もそのままになっている。明け渡す2週間くらい前から2軒の古本屋に来てもらって、最初に招んだ若い古本屋は最初下見と言っていたので、整理の済んでいた分についてはそのまま2000円で持ち帰ってもらったが、まだこちらがメモを取っていなかった分は後で引き渡すことにして、メモを取るために自宅に持ち帰ったのだけれども店にはその直後に1度持って行ったきりで、その後の極暑、コロナ感染(?)等もあって気力が萎え、これもやはり、そのままになっている。
 古本屋に来てもらった頃から明け渡すまで、祖母宅で数百冊、メモだけ取って置いたのだが、これも幾らかは記事に纏めて投稿したものの、その後、へたばってしまって、やっぱり記事にしないままにしているものが、少なくない。
 瀬戸内氏の本は2023年6月12日付(074)に①として『源氏物語』関係の本を纏めるつもりが、まだ書き加えていないものが少なからずあるが、それ以外の作品についても纏めないままになっていた。
 差当り手許にある2冊をメモして置こう。
集英社文庫 せ-1-30『寂聴 生きる知恵 法句経を読む1997年3月15日 第1刷・定価369円・192頁

※ 帯あり「今月の新刊」
 この本は客間のクローゼット左側1段めにあった。
・中公文庫 せ 1 15『寂聴 今昔物語』2002年5月15日 初版印刷・2002年5月20日 初版発行・定価590円・中央公論新社・307頁※ 帯あり「今月の新刊」
 これは寝間にあった(と思う)。「書皮ギャラリー」の「13 東京(市町村)」に掲出されているものと同じ書店のカバーが掛かっている。但し掲出のものは暗過ぎるようで、祖母のものだと濃い緑色だとはっきり分かる。下部にごく小さく小金井店、三鷹店、葛西店の所在地と電話番号が載る。小金井店だろうと思うが祖母は東西書房には余り行かなかったらしい。場所は「小 金 井 店:武蔵小金井駅北口さくら銀行横」である。Lyle Hiroshi Saxon が武蔵小金井駅から府中運転免許試験場にバスに乗って出掛けた午後に撮影した「1990 色々 バスなど Bus Ride Etc Etc 901027」3:34~3:36 に写っている。現在、中央線の南に行くバスは南口から出ているが、当時は南口のロータリーが恐ろしく狭くてタクシーの溜り場になっていたから、南に行くバスも北口から発着していたことが分かる。それにしても1990年10月27日(土)午後の東西書房小金井店の賑わいはどうだ。

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さくら銀行」は三井銀行太陽神戸銀行が1990年4月1日に合併して太陽神戸三井銀行となっていたのが1992年4月1日に商号変更したもので、2001年4月1日に住友銀行と合併して三井住友銀行となって現在に至っている。そうするとこの本が出た1年以上前に「さくら銀行」ではなくなっていたので、作り過ぎていた分をその後も使い続けていたのだろう。因みに「三  鷹  店:三鷹駅ロンロン内」とあるが2010年4月1日にアトレヴ三鷹に改称された三鷹ロンロンは1999年10月29日開業だからこれがこのカバーの上限、この三鷹ロンロン内に三鷹店が移転開業したとき、大量に刷って置いたのであろう。三鷹店自体はロンロンに入る以前から三鷹駅南口にあって、ロンロンに入ってから閉店、居抜きで文教堂書店になっていたが、これも2018年1月8日に閉店している。
 Twitter 時代まで営業していたのは「葛  西  店:葛西駅東口前」のみだが、これも2016年11月30日に閉店している*1
 この他にもメモを取って祖母宅に残して来たもの、仮に持ち帰ったものがあるはずである。『源氏物語』関連書以外はここに追加して行くこととしよう。(以下続稿)

*1:2015年8月31日に閉店した国立駅南口の東西書店(1973年開店)のことを「東西書房」と誤記している Tweet も多数あって、どうにもややこしい。