瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

吉行淳之介『恐怖対談』(5)

新潮文庫2676(1)
 二刷と四刷と七刷を比較して見た。
 カバー表紙は一致。
 カバー裏表紙は二刷と四刷は一致。右上に明朝体横組み11行(1行16字)の紹介文があり、その上下に横線があるのは七刷も同じだが、2本めの横線の下、中央に二刷と四刷は葡萄マークがあるが、七刷は「ISBN4-10-114310-2 C0195 ¥320E 定価320円」とあって葡萄マーク。二刷と四刷は最下部左に小さく「0195-114310-3162」右に「定価280円」とある。
 カバー背表紙はカバー裏表紙と同じ黄土色地で、上部に赤の明朝体で標題「恐 怖 対 談」、中央やや下に黒の明朝体で著者名、下部、八刷はやや小さく細いゴシック体で「新潮文庫〔草〕 一四三=10=280」〔草〕は明朝体で横並び、=10=と定価も横並び。七刷は角を丸くした長方形(2.0×0.5cm)に白く抜いて[よ 4 10]その下に長方形の枠(0.4×0.7cm)に横長の細いゴシック体で横組み「新潮/文庫」すぐ下に横並びで「143-10-」1字分空けて最下部「320」。
 カバー表紙折返し、右下の「カバー 和 田 誠」は一致。二刷と七刷は「新潮古代美術館全14巻」第7回 発売中「韓国 端正なる美」の広告。四刷は広告が切除されているが、僅かに残る右辺の色からしても同じものと思われる。
 カバー裏表紙折返し、裏表紙の地色が0.9cmほど入り込んでいるのは同じ。上部にゴシック体横組みで「~~~新潮文庫~~~/吉行淳之介の作品」とあって、少し空けて均等割付で二刷は「原色の街・驟雨/娼婦の部屋・不意の出来事/砂の上の植物群/技巧的生活/美少女/夜の噂/贋食物誌/湿った空乾いた空/怖ろしい場所/恐怖対談」の10点、七刷は「夕暮まで/恐怖・恐怖対談/対談 美酒について(開 高 健共著)」が追加されて13点。最下部左に明朝体横組みでごく小さく「カバー印刷 錦明印刷」。四刷は白地を僅かに存して切除されている。
 本体、7月16日付(1)及び7月24日付「吉行淳之介『贋食物誌』(1)」に注意したように、扉の番号が二刷「2470」であったのが四刷・七刷「2676」と訂正されている。
 目録は、二刷と四刷はそれぞれ15頁で、14頁めまでは3段組の目録「新潮文庫 日本の作品」で、二刷は金井美恵子から渡辺淳一まで、最後は新潮社編『俳諧歳時記』(冬春夏秋)、3頁めの頭は小林秀雄なので、うっかり比較するのを忘れていたが、3~14頁めまでは8月19日付「吉行淳之介『贋食物誌』(4)」に見た、新潮文庫2470『贋食物誌』八刷と同じか。四刷は北杜夫から和辻哲郎まで、これも3頁めの頭は椎名麟三なので、うっかり比較するのを忘れていたが、3~14頁めまでは新潮文庫2470『贋食物誌』十刷と同じか。15頁めは二刷は「新潮文庫最新刊」9点、1点めが「吉行淳之介 恐 怖 対 談」で紹介文等、新潮文庫2470『贋食物誌』八刷に同じ。四刷の「新潮文庫最新刊」は現行と同じ6点である。七刷の目録は現行と同じ1頁6点の目録で、最後の13頁めは「新潮文庫最新刊」。
 奥付、二刷と四刷の異同はそれぞれの発行日のみ、文字は全て明朝体。上部に横長の「工」字型、平行の2本の横線(6.7cm)は上がやや太い。ほぼ中央を縦線(2.6cm)で仕切る。左に角の丸い「新潮」の黒文方印(0.9×0.9cm)、右は横組み中央揃えで上部にやや大きく標題*1下部に「定 価280円」。「工」の下、中央に横組みで「新 潮 文 庫 草 143=10」。下部に太線(6.7cm)があって「工」との間(6.4cm)の残りの文字は縦組みで、まづ発行日が小さく2行、1行分空けて「著  者    吉行淳之介 ほか*2」カバーは2箇所「吉行淳之介」のみだったが、本体は1頁(頁付なし)扉も「吉行淳之介ほか」である。1行分空けて「発 行 者    佐  藤  亮  一」1行分空けて「発 行 所 〈株式/会社〉 新  潮  社」割書と同じ高さから「郵 便 番 号」3桁、住所、「電話〈業務部(〇三)(二六六)五一一一/編集部(〇三)(二六六)五四二一〉/振 替 東 京 四 ― 八 〇 八 番」、1行分空けて「乱丁・落丁本は、ご面倒ですが小社通信係宛ご送付/ください。送料小社負担にてお取替えいたします。」とある。下部の太線の下はまた横組みで、「○ 印刷・株式会社金羊社 製本・憲専堂製本株式会社/© Junnosuke Yoshiyuki 1980  Printed in Japan」最初の○の中に「金」。さらに5行、左寄せで2人ずつ、対談相手がアルファベットで並ぶ。七刷は横線(6.7cm)が4本、上部の2本の間(0.8cm)、中央に大きく標題*3、2本めの下、左に「新潮文庫」右に「草 143=10」間に大きく葡萄マーク。中央やや下寄りに縦組みで発行日等、活字を大きくしてゆったり組んでいる印象。文字の異同だけ拾って置くと、発行日2行め、「電話〈業務部(〇三)二六六―五一一一/編集部(〇三)二六六―五四四〇〉」、振替と乱丁・落丁本についての断り書きの間に追加1行「定価はカバーに表示してあります。」前後1行分ずつ空白。以上が2本めと3本めの間(8.3cm)に入る。3本めと4本めとの間(2.2cm)は二刷の最下部横組み部分と同じ。4本めの下にカバー裏表紙と同じISBNコードとCコード。(以下続稿)

*1:ルビ「きよう  ふ  たい  だん」。

*2:ルビ「よし ゆきじゆん の すけ」。

*3:ルビ「きよう  ふ  たい  だん」。