瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張「天城越え」(2)

 2013年7月30日付(1)にぼんやりとした回想を述べたが、その後再見の機会を得ないままだった。

 それが、4月9日(土)未明(8日深夜)の「けものみち」再放送に続く「松本清張氏没後30年」第2弾として5月7日(土)未明(6日深夜)に再放送されると4月22日に告知されて、もちろん起きていられないので録画予約を忘れないよう数日来(!)念じて来たのだが、漸く予約可能になったので先刻予約した。――「けものみち」は録画したもののまだ見ていないが「天城越え」は直ちに家人にも勧めて視聴するつもりである。
 私は映画版よりもこちらの方が優れていると思っているので、埋もれたような按配になっているのを残念に思っていたのだが、一昨年6月中旬から下旬に掛けての土曜にNHK BSプレミアムで【よみがえる伝説のドラマ】として3作品が再放送された最後、27日21:00からが「天城越え」で、私の家は衛星放送が見られないので全く知らなかったのだが、今検索して見るとこの放送は、初めて見たと云う人にもずっと以前に見たと云う人にも、当然のことながら、かなり強い印象を与えたもののようである。
 「NHKアーカイブス」の「NHK人物録」に、以前はなかった(と思う)鶴見辰吾(1964.12.29生)と大谷直子(1950.4.3生)の談話が上がっているのは、このBSでの放送に関連したものだろうか。
www2.nhk.or.jp
www2.nhk.or.jp
 映画版の方も再見しないままだけれども、ドラマ版の録画をもとに比較して見ようと思う。
 いや、それ以前にまだ原作を読んでいなかった。当ブログの初期には松本氏の作品を取り上げて、実は設定が破綻している等と突っ込みを入れたりしたものだが、これも何となくそのままになっている。――「西郷札」や「装飾評伝」の他にも、道志村の行方不明少女のように(まだ確定した訳ではないが)色んな人が読んでいるはずなのに突っ込まれずに来ている破綻箇所が「或る小倉日記伝」などにもあるのだけれども、「天城越え」の視聴がその作業を再開する切っ掛けになりますかどうか。(以下続稿)