4月29日付(1)の続きで①文庫版について詳細に及ぼうかと思ったのだが、先に②新版を見て置く。
②新書判 東京都歴史教育研究会 編・山川出版社
・新全国歴史散歩シリーズ13『新版 東京都の歴史散歩』
『上』下町 1988年12月15日 1版1刷印刷・1988年12月25日 1版1刷発行・定価870円・296頁
『中』山手 1988年12月15日 1版1刷印刷・1988年12月25日 1版1刷発行・定価870円・281頁・1988年12月15日 1版1刷印刷・1995年10月30日 1版6刷発行・定価864円*1
・1988年12月15日 1版1刷印刷・1997年8月30日 1版7刷発行・定価867円*2
・1988年12月15日 1版1刷印刷・1999年1月10日 1版8刷発行・定価867円
『下』多摩・島嶼 1989年6月12日 1版1刷印刷・1989年6月22日 1版1刷発行・定価864円・298頁・1989年6月22日 1版1刷発行・1992年10月1日 1版3刷発行・定価864円・298頁*3
・1989年6月22日 1版1刷発行・1994年11月15日 1版4刷発行・定価864円・298頁*4
・1989年6月22日 1版1刷発行・2000年7月10日 1版7刷発行・定価867円・299頁
某市中央図書館蔵の1版1刷3冊揃と、某市立中央図書館蔵の「平成12,11,14」の受入印のある『上』1版10刷『中』1版8刷そして「平成12,9,6」の受入印のある『下』1版7刷の3冊組を比較して見た。
カバーはない。表紙と背表紙は同じに見える。
裏表紙のレイアウトは1版1刷は表紙と左右対称になっている枠があって、一番上の灰白色地には左にゴシック体で小さく「新版 新全国歴史散歩シリーズ⑬」丸数字は黒丸白抜き。次の青地には左上に明朝体太字で「東京都の歴史散歩 上」上は◇で囲う。次の朱色地の左上に小さく「定価=870円」算用数字はオールドスタイル、下にOCR-B左詰めで「ISBN4-634-29130-4 C0221 ¥870E」とあり、写真の枠は右端、エフエム東京から皇居宮殿の正殿や長和殿辺り、東京中央郵便局、東京駅を経て中央区立城東小学校までが表紙の写真の左端と重なっている。このレイアウトは『中』と『下』も同じで、『中』は青地の「上」が「中」に、朱色地はISBNコードが「ISBN4-634-29630-5」となっている*5。『下』は青地が「下」、朱色地は「定価=890円(本体=864円)」そしてISBNコード等が「ISBN4-634-18530-X C0221 P890E」*6。
平成12年(2000)購入の3冊は、裏表紙の右上を、背表紙から少し(0.2cm)離して灰色(7.3×6.0cm)にして、すなわち写真の右上までを潰してバーコードとISBNコードやCコード、定価を入れる。『上』は「9784634291300/1920221008670/ISBN4-634-29130-4/C0221 ¥867E/定価[本体867円](税別)」バーコードの数字とISBNコード等はOCR-B、定価は明朝体太字と算用数字はオールドスタイル。『中』は「9784634296305/‥‥/ISBN4-634-29630-6/‥‥」他は同じ*7。『下』は「9784634295308/‥‥/ISBN4-634-29530-X/‥‥」他は同じ。従って灰白色地のところのシリーズ名は同じだが、青地の書名は縮小されてシリーズ名よりも若干短くなっている。朱色地には文字はない。
表紙見返しには左下隅に明朝体横組みで小さくキャプション。『上』は「表紙写真=皇居とその周辺」『中』は「表紙写真=新宿超高層ビル群から山手を望む」手前(下)が甲州街道で北を望む。新宿駅は見えない。東京都庁舎はまだ着工前で空地。『下』は「表紙写真=多摩丘陵と多摩川」大栗川の合流地点のやや下流上空から西を望む。
裏表紙見返しに見開きで「[ 東 京 都 全 図 ]」があるのは3冊共通。左下は伊豆諸島と小笠原諸島、中央下から右下に掛けては路線図。
1版1刷にはない京葉線が平成12年(2000)購入の3冊には記載されている。但し路線図の方には1版1刷にも京葉線が記載されている*8。他に異同は、半蔵門線が半蔵門までだったのが九段下まで繋がっていること、南北線が赤羽岩淵から飯田橋まで記載されていること、都営新宿線が篠崎まで繋がっていたのが、篠崎と瑞江の間が何故か切れていること。細かく見ればこの他にも違いがあるかも知れない。
①文庫版と②新書判の違いは今後の課題とする。ここでは①が縦組みだったのが②が横組みであることに注意して置こう。(以下続稿)