・あすかコミックス版のカバー(2)
昨日の続きで、カバー折返しを見て置こう。白地で、文字は全て横組み。
カバー表紙折返しは共通で、上部に桃色の枠(’3.5×3.5cm)に囲われて例のロンパリのギャグ漫画風の自画像で桃色の薔薇を銜えている。下辺のみ太く(幅0.4cm)ゴシック体白抜きで「山岸凉子プロフィール」とあって、下に黒のゴシック体で、
☆やまぎしりょうこ。9月24/日、北海道札幌市に生まれる。/A型天秤座。「レフトアンドラ/イト」でデビューし、代表作/には「アラベスク」、「妖精王」、/「日出処の天子」(角川書店刊)/など多数あり。
とある。そして最下部左寄りに桃色で「装丁/神坂信一郎」とある。
カバー裏表紙折返しの上部は一致。黒のゴシック体で、
◆山岸凉子の本◆
[あ す か コ ミ ッ ク ス]
時じくの香の木の実
わたしの人形は良い人形
瑠璃の爪
パエトーン
奈 落 タルタロス
ヤマトタケル……前・後編
とあって、レーベル名は黒の枠で囲われており、以下の標題は行間が詰まる。
いづれも未見だが『わたしの人形は良い人形』の書影は2015年6月11日付「山岸凉子『自選作品集』(4)」に、『瑠璃の爪』の書影は2015年4月9日付「山岸凉子『白眼子』(1)」に貼付してある。
ここではその他の作品の書影を(なかなか原本を見る機会もあるまいと思われるので)貼付して置こう。
・『時じくの香の木の実』
・『パエトーン』
・『奈 落 タルタロス』
下部には連載時のカラー扉絵だったかと思われる縮小されたカラーイラスト、『前編』は黒地(5.6×4.2cm)に金の線で騎馬のヤマトタケルの上体と馬の頭部、そして白い花を咲かせる梅(?)の木を描いている。『後編』は赤黒い背景(6.0×4.1cm)に、鎧を着けたヤマトタケルが右手を肩から水平に伸ばし、左手は垂直に下ろしている。拳を握り、顔を仰け反らせるようにして目は閉じている。脛当を付けて黒い靴を履いているが籠手や兜は付けていない。(以下続稿)