瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

改版

山岸凉子『ヤマトタケル』(7)

2月23日付(6)の続きで上製本と単行本(あすかコミックス)の比較。 上製本は5頁(頁付なし)中扉で灰色地■に、上部中央に明朝体太字縦組み白抜きで標題。6頁(頁付なし)は右下に元は彩色されていたと思しき主人公の、左下を見つつ叫んでいる顔のカット。…

山岸凉子『黒のヘレネー』(1)

・あすかコミックス・スペシャル『山岸凉子全集』第31巻 ・昭和63年9月17日初版発行・定価490円・237頁 2015年7月21日付「山岸凉子『妖精王』(11)」に引用した、2007年12月01日付の「貸出メモ」の最初に載っていた「1 黒のヘレネー/あすかコミックス…

読売新聞社横浜支局編『神奈川の伝説』(3)

昨日の続きで、大藤時彦「序」及び長田与四郎「はじめに」から、本書の由来について述べた箇所を摘記して置こう。 前者の2頁め(前付4頁め)1~6行め、 このたび読売新聞社神奈川支局で、県下の伝説の一部をまとめ、一冊子に編まれることは、今まで/こうし…

読売新聞社横浜支局編『神奈川の伝説』(2)

昨日の続き。 私の見た上製本は、表紙見返しの遊紙の裏に、太い黒鉛筆による7行の識語がある。 この小冊は高橋三郎君から贈くられ/たものである、川崎については五編しか/ない、 発行早々書店棚で内容をペラペラと/ めくってみて、手を出さなかったしろ/…

読売新聞社横浜支局編『神奈川の伝説』(1)

私は中学時代を横浜市で過ごしたので、横浜には何となく愛着があって、今の職場に移ってからは遠のいてしまったが、以前は年に何回か、横浜開港資料館や金沢文庫の企画展を見に出掛けていたのである。そして今でも、2016年2月23日付「松葉杖・セーラー服・お…

森於菟『父親としての森鴎外』(09)

3月7日付(07)及び3月8日付(08)に引いた、著者歿後、昭和53年(1978)9月刊行の科学随筆文庫25『医学者の手帖』の「観潮楼始末記」追記について。 初出の「台湾時報」は未見。これが戦後、昭和21年(1946)に養徳社から刊行された、森於菟『森鴎外』に収…

森於菟『父親としての森鴎外』(6)

前回、1月16日付(4)に引いた長沼行太郎「解説 一つの鴎外論」が特に注意していた「観潮楼始末記」の前書きを引用した。この前書きは大雅新書版にはなく、昭和36年(1961)刊行の科学随筆全集9『医学者の手帳』収録に際して追加されたものである。今日は…

森於菟『父親としての森鴎外』(5)

1月16日付(4)の続きで、昭和36年(1961)刊行の科学随筆全集9『医学者の手帳』収録に際して追加されたと云う「観潮楼始末記」の前書きを見て置こう。私の見た筑摩叢書版(13頁2~12行め)ちくま文庫版(26頁2~13行め)そして科学随筆文庫25『医学者の手…

岡本綺堂の文庫本(13)

・岩井紫妻の「恋」と「死」(4) 一昨日からの光文社時代小説文庫『女魔術師』177~192頁「岩井紫妻の死」と、中公文庫『怪獣』117~130頁「岩井紫妻の恋」の比較の続きで、今回は「下」について。 ・『女魔術師』187頁9行め「座敷に這入って」は、『怪獣…

岡本綺堂の文庫本(12)

・岩井紫妻の「恋」と「死」(3) 昨日からの光文社時代小説文庫『女魔術師』177~192頁「岩井紫妻の死」と、中公文庫『怪獣』117~130頁「岩井紫妻の恋」の比較の続き。 前回の引用からも分かるように、『怪獣』は歴史的仮名遣いのまま(振り仮名を除く)…

岡本綺堂の文庫本(11)

・岩井紫妻の「恋」と「死」(2) 昨日の続き。昨日敬体だった文体が常体になっているのは気分で、深い意味はありません。 それでは光文社時代小説文庫『女魔術師』177~192頁「岩井紫妻の死」と、中公文庫『怪獣』117~130頁「岩井紫妻の恋」を比較して見…

岡本綺堂の文庫本(10)

・岩井紫妻の「恋」と「死」(1) 2月22日付(09)にて、光文社時代小説文庫『傑作情話集 女魔術師』に収録されている「岩井紫妻の死」が「新演藝」大正12年(1923)3月号に掲載された初出で、中公文庫『怪獣 岡本綺堂読物集七』に収録された「岩井紫妻の恋…

山岸凉子『ヤマトタケル』(6)

上製本と単行本(あすかコミックス)の本体を比較してみよう。 上製本は巻頭にカラー口絵、1頁(頁付なし)は2月7日付(1)に指摘したように単行本『前編』のカバー表紙に、3頁(頁付なし)は2月17日付(2)に指摘したように単行本『後編』のカバー表紙に…

岡本綺堂の文庫本(09)

・中公文庫『怪獣 岡本綺堂読物集七』 2018年10月25日 初版発行(303頁)定価780円怪獣-岡本綺堂読物集七 (中公文庫)作者: 岡本綺堂出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2018/10/23メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 中公文庫のこのシリーズ(千葉…

山岸凉子『ヤマトタケル』(5)

・あすかコミックス版のカバー(2) 昨日の続きで、カバー折返しを見て置こう。白地で、文字は全て横組み。 カバー表紙折返しは共通で、上部に桃色の枠(’3.5×3.5cm)に囲われて例のロンパリのギャグ漫画風の自画像で桃色の薔薇を銜えている。下辺のみ太く…

山岸凉子『ヤマトタケル』(4)

・あすかコミックス版のカバー(1) カバー表紙は2月7日付(1)及び2月17日付(2)に示したが、上部の標題などが入っている辺りの地色は褪色しているようだ。私の手許にある本はさらに褪色が進んでいて、書影では黄色が入っている標題が『前編』の方は白…

山岸凉子『ヤマトタケル』(3)

・上製本のカバー カバーの図柄については2月7日付(1)にも触れたが、もう少し詳しく見て置こう。 表紙と裏表紙は僅かな余白(幅0.3cm)を除いてほぼ全面が子持枠(18.4×12.1cm)*1で、表紙には二上山の夕景、雄岳(517m)と雌岳(473.9m)の間、雄岳の斜…

山岸凉子『ヤマトタケル』(2)

今回から新稿である。――2月7日付(1)に書いた、何故か私が行ったときだけ上製本が貸出中になっていた図書館にまた行って来た。今はネットで貸出延長が出来るから、しばらく行かないつもりでいた。私が借りるような本は他の人が余り借りない妙な本か、どこ…

織田作之助『世相』の文庫本(1)

・講談社文芸文庫『世相・競馬』 世相・競馬 (講談社文芸文庫)作者: 織田作之助出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/03/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (14件) を見る・二〇〇四年三月一〇日第一刷発行(283頁)定価1100円 …

松本清張『山中鹿之助』(2)

昨日の続き。 P+D BOOKS版には解説類はなく、作品の来歴は奥付の前の頁にある「(お断り)」に初出について説明しているのみである。小学館文庫版の同じ位置(205頁の裏、奥付の前)には明朝体で、 ――――――――本書のプロフィール――――――― 本書は、二〇一…

松本清張『山中鹿之助』(1)

・P+D BOOKS(小学館・B6判並製本)山中鹿之助 (P+D BOOKS)作者: 松本清張出版社/メーカー: 小学館発売日: 2015/05/25メディア: 単行本この商品を含むブログを見る・2015年5月25日 初版第1刷発行/2015年7月11日 第3刷発行(190頁)定価…

新潮日本文学アルバム(2)

・新潮日本文学アルバム 1『森鴎外』(2)奥付 昨日の続きで初刷・九刷・一二刷の本体、奥付の異同について。 右上隅の「編集・評伝 竹 盛 天 雄/エ ッ セ イ 吉 村 昭」は一致。 その左「資料提供協力者」として3段、九刷と一二刷は一致、1段めは「石黒…

山岸凉子『ヤマトタケル』(1)

この下書き記事は2015年7月28日に登録・保存したままになっていた。最近、あすかコミックスの2冊本を借りる機会があったので四六判上製本と比較して記事にしようと思ったのだが、上製本を借りた図書館は今、ちょっと行くのが難しく、今でも通っている別の区…

チェーホフ『ワーニャ伯父さん』の文庫本(1)

これは2017年4月9日の昼前に登録・保存している。すなわち昨日取り上げた岩波文庫32-622-4『三人姉妹』のメモを最後に保存したのが同じ日の午後で、どうやらこの『ヴァーニャ伯父』のメモの作成に関連してのことであったらしい。 これも今、何ら記事に加筆・…

チェーホフ『三人姉妹』の文庫本(1)

2016年3月29日に登録し、2017年4月9日に保存したままになっていた。第29刷と第38刷のメモだが、今後の追加に期待して上げて置く。なお、巻末の目録について、草稿ではそれぞれ別の段落にしていたのをまとめた以外は手を入れていない。 Amazon詳細ページでは…

松谷みよ子『あの世からのことづて』(3)

2016年5月8日付(2)を投稿するに際し分割し、冒頭「昨日の続きで」としているように5月9日に投稿するつもりだったのだが、何故か時期を逸して最終的に5月23日に保存したままになっていた。 これも手を入れずにそのまま上げて置く。 * * * * * * * …

伊藤左千夫『野菊の墓』(6)

これも下書き記事から。2012年11月23日晩に登録し、2014年3月17日に保存したままになっていました。 どうも、ダイアリーからブログへの移行のため、約1000件の下書き記事をコピー・ペーストしてワープロ文書として保存する作業を繰り返すうちに、何だか虚脱…

杉浦日向子『江戸アルキ帖』(3)

これも下書き記事から。2014年3月23日に登録して2014年4月22日に保存してそのままになっていた。どうして当時投稿しなかったのか、何となくは推測出来るが今更当時するつもりだった加筆を十全に出来そうにないので、手を入れずにそのまま上げて置く。 * * …

岡本綺堂『三浦老人昔話』(1)

これも下書き記事から。2013年3月6日に登録し、2013年3月8日に保存してそのままになっていた。『三浦老人昔話』には2017年5月1日付「岡本綺堂の文庫本(5)」に触れたことがある。 * * * * * * * * * *・光文社文庫『鎧櫃の血』(1) 2012年11月…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(88)

昨日と同じく、これもダイアリーからブログへの移行に際して一通り目を通した下書き記事から。 「 蓮華温泉(1)」との仮題で、2011年8月13日の晩に登録・保存されてそのままになっていた。 その後の記事に書いたために重複してしまった事項もあるが、今は…