瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

改版

吉行淳之介『贋食物誌』(3)

7月24日付(1)に引いた「あとがき」に拠ると連載は昭和48年(1973)12月11日から昭和49年(1974)4月10日まで100回、この間の日数は121日だから、年末年始と週1回くらい、休んでいる勘定になる。 山藤氏のイラストに注目すると、年記が「17・蟹(かに)③」…

吉行淳之介『贋食物誌』(2)

・吉行淳之介の誕生日(1) 吉行淳之介の年譜としては、当初、近所の市立図書館等で目にした次の本に載るものを参照していた。 ・新潮現代文学42『砂の上の植物群・夕暮まで』 昭和五十四年六月 十 日 印刷・昭和五十四年六月十五日 発行・定価一二〇〇円・…

吉行淳之介『贋食物誌』(1)

①単行本(新潮社・207頁・四六判上製本)贋食物誌 (1974年)作者: 吉行淳之介出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1974メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る・昭和49年10月10日 印刷・昭和49年10月15日 発行・定価 七〇〇円 ②新潮文庫2470 贋食物誌 (197…

吉行淳之介『恐怖対談』(4)

昨日の続き。 ・『特別恐怖対談』(2) 最終回である10篇め「遠藤周作――メイ手vs.メイ人篇」単行本193~211頁・文庫版219~240頁、1頁め(頁付なし)は扉で横組みで大きく上部に単行本は中央、文庫版は左寄せで題、単行本はその下にゲスト名、文庫版は右寄…

吉行淳之介『恐怖対談』(3)

昨日の続きで、今回はシリーズ最終巻から「恐怖対談」について述べた箇所を抜き出して見よう。 ・『特別恐怖対談』(1) 吉行淳之介「あとがき」は単行本213頁・文庫版241頁、同文で字配りも同じである。2~12行め、 この本は「恐怖対談」シリーズPART…

吉行淳之介『恐怖対談』(2)

それでは、シリーズ最初の『恐怖対談』と最後の『特別恐怖対談』から、この「恐怖対談」が如何なるものであるかの記述を抜き出して見よう。 ・『恐怖対談』(1) 吉行淳之介「あとがき」は単行本(2刷)231頁・文庫版(二刷)266頁、同文で字配りも同じで…

吉行淳之介『恐怖対談』(1)

吉行淳之介(1924.4.13〜1994.7.26)の小説は、殆ど読んだことがない。有名作家の作品は他の人に任せて置けば良いと思っていたのと、題材にされている娼婦に興味も親しみも覚えないからである。落語の廓噺も好きではない。勉強のために聞いたので、大して面…

赤いマント(196)

・田辺聖子『私の大阪八景』(15) タヌキ先生⑦ 昨日の続きで、河合隼雄対談集『あなたが子どもだったころ』の四六判並製本(光村図書出版)と四六判上製本(楡出版)の、田辺氏との対談から、小学4年生時の回想を抜いて置こう。 1節め「人生のいちばん初め…

赤いマント(195)

・田辺聖子『私の大阪八景』(14) タヌキ先生⑥ 昨日書影を示した河合隼雄対談集『あなたが子どもだったころ』の四六判並製本(光村図書出版)と四六判上製本(楡出版)の関係だが、頁数が一致するところから察せられるように、装幀が違うだけで本体はほぼ同…

赤いマント(194)

・田辺聖子『私の大阪八景』(13) タヌキ先生⑤ 昨日で『私の大阪八景』については一区切りにして、今日から新たに、大阪でやはり小学生時代にこの流言に接した人物の回想を取り上げる予定だったのだが、念のため「答案の回覧」について述べている本をもう1…

赤いマント(190)

・田辺聖子『私の大阪八景』(9) タヌキ先生④ 『田辺写真館が見た ”昭和” 』19章め「昭和の子供の夏休み」では、昨日の引用した箇所までで一旦中断して、195頁11~12行め、 ――このお話は前にもある所へ書いたことがあるけれども、この、一見、かしこそうな…

赤いマント(189)

・田辺聖子『私の大阪八景』(8) タヌキ先生③ 昨日の続きで、タヌキ先生のモデルと思われる先生の回想を、まづ『楽天少女 通ります 私の履歴書』から抜いて置こう。42頁4~12行め、 母は当然の如く教育ママであった。勉強のキライな小学生である私は、がみ…

赤いマント(183)

・田辺聖子『私の大阪八景』(2) 以前『田辺聖子全集』を見たとき、エッセイで赤マントに言及していたのを見付けたように記憶するのだが、僅かな記述で、どのように位置付けて良いか、記事にするには工夫が必要だったので保留にしていたことを忘れていた。…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(94)

・TBSラジオ/東京RADIO CLUB 編『東京ミステリー/とっておきの怖い話』(4) 一昨日からの、以下3点の比較の最後。 〔3〕子供の疑問 【A】「民話と文学の会かいほう」No.50(1987.7)大島広志「父の背中」 →『ピアスの白い糸』(1994.11)1…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(93)

・TBSラジオ/東京RADIO CLUB 編『東京ミステリー/とっておきの怖い話』(3) 昨日からの、以下3点の比較の続き。 〔2〕事件 【A】「民話と文学の会かいほう」No.50(1987.7)大島広志「父の背中」 →『ピアスの白い糸』(1994.11)167頁2~3…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(92)

・TBSラジオ/東京RADIO CLUB 編『東京ミステリー/とっておきの怖い話』(2) 昨日の続きで、まづ二見WAi WAi文庫『東京ミステリー/とっておきの怖い話』について、一昨日までと同じの要領で取り上げる話の題と投稿者を示して置こう。第六章…

阿部主計『妖怪学入門』(3)

2018年4月8日付(1)に挙げた諸版のうち、今手許に⑤平成4年(1992)雄山閣ブックス19と⑦平成16年(2004)新装版、⑧平成28年(2016)雄山閣アーカイブス 歴史篇の3冊がある。今回は口絵(20頁、頁付なし)について見て置こう。 ⑤と⑦はアート紙、⑧は本文共紙…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(90)

・「炭燒の話」と「木曾の旅人」(1) 昨日、千葉俊二と東雅夫が、岡本綺堂「木曾の旅人」の「初出」を、2人とも「改題改稿して」としつつ「やまと新聞」連載の「五人の話」のうちの、其四「炭焼の話」としていることに注意した。 いろいろと違っていながら…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(89)

・文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション(2) 2018年12月20日付(86)の続き。 このシリーズは各作品の本文末に、下寄せでやや小さく初出について注記している。『霊 星新一・室生犀星ほか』93~132頁「木曾の旅人」では、132頁2行めまでが本文で、3~4行めに9…

江馬務『日本妖怪變化史』(4)

・中公文庫『日本妖怪変化史』(4) 昨日の続きで、改版と改版2刷の本体の異同、奥付について。 これまで見出しを「中公文庫(番号)」としていたが標題も遡って追加した。 文字は全て横組み明朝体で、中央やや上に扉にあったマークがありその下に「中公文…

江馬務『日本妖怪變化史』(3)

・中公文庫『日本妖怪変化史』(3) 改版と改版2刷の本体を比較して見る。 181頁までは(恐らく)一致。詳細は初版と比較しつつメモするつもり。 181頁の裏、奥付の前の頁に明朝体縦組みの「編集付記」がある。 改版は中央下寄りに、まづ1字下げで「編集付…

江馬務『日本妖怪變化史』(2)

・中公文庫『日本妖怪変化史』(2) 昨日の続きで改版と改版2刷のカバーの比較。 カバー裏表紙折返し、改版はカバー表紙折返しと同じく、カバー表紙・裏表紙の地と同じやや赤みを帯びた和紙を全面の地に用い、上部に和服で温容の白黒写真(3.5×3.0cm)、文…

江馬務『日本妖怪變化史』(1)

・中公文庫『日本妖怪変化史』(1) ①1976年7月10日 初版発行日本妖怪変化史 (中公文庫BIBLIO)作者: 江馬務出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2004/06/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (5件) を見る②2004年6月23日 改…

Edgar Allan Poe の文庫本(1)

・新潮文庫996『ポー詩集』(1)阿部保 訳 ①昭和三十一年十一月二十日発行(107頁)ポオ詩集 (1956年) (新潮文庫)作者: 阿部保出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1956メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る・昭和五十一年二月十日二十四刷 ¥120 …

「三田村鳶魚全集月報」(1)

4月19日付「『三田村鳶魚日記』(08)」に、朝倉治彦 編『鳶魚江戸学 座談集』の「編者あとがき」から、「三田村鳶魚全集月報」連載の座談会及び『鳶魚江戸学 座談集』について説明した箇所を抜いて、27回やった座談会(鼎談)のうち収録しなかった6回分につ…

山本禾太郎『抱茗荷の説』(10)

戦前の神戸と云うことで山本禾太郎関連記事を思い出し、暑いのか寒いのか分からぬ気候と先の見えない連休にぼんやりしたついでに、久し振りにネット検索して見ました。 2015年10月3日付(08)に単行本『抱茗荷の説』を所持している旨の2014年5月22日20:22 の…

『川端康成全集』(1)

・第七卷の昭和56年版と平成11年版 3月26日付「川端康成『朝雲』(4)」に触れた、『川端康成全集』第七卷の、昭和56年(1981)版の昭和58年三刷と、平成11年(1999)版を並べて見た。 装幀は同じ。外観からは区別が付かない。 異同は扉の次にあるアート紙…

『三田村鳶魚日記』(10)

・文園町の家(5) さて、4月19日付(08)に注意した、中学時代の松本亀松が「下吉」の吉田書店に奥野信太郎と大川逞一(1899.5.17~1992.9.18)の3人で入り浸っていたことは、「三田村鳶魚全集月報」第27号掲載の座談会「三田村鳶魚の輪講会」(朝倉治彦 …

『三田村鳶魚日記』(09)

・「三田村鳶魚全集月報」の座談会(2) 昨日の続き。 「三田村鳶魚全集月報」第27号(昭和52年6月・12頁)の1~12頁下段17行め、松本亀松/吉田幸一/(司会)朝倉治彦「三田村鳶魚の輪講会」は、朝倉治彦 編『鳶魚江戸学 座談集』365~383頁に「鳶魚の輪…

『三田村鳶魚日記』(08)

・「三田村鳶魚全集月報」の座談会(1) 4月17日付(06)の続き。 八重夫人の妹・操について、『江戸城のトイレ、将軍のおまる 小川恭一翁柳営談』315~377頁「第八回 この本はおまえさんに譲ってやろう」の3節め、320~326頁1行め「奇特の学生なり」の、養…