瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

改版

全国歴史散歩シリーズ13『東京都の歴史散歩』(10)

昨日の続き。 私が借りている①文庫版は『上』1版10刷『下』1版7刷、②新書判は上中下3冊とも1版1刷、③B6変型判も上中下3冊とも1版1刷である。 ・小塚原刑場(1) まづ、小塚原刑場について見て置こう。 ①文庫版『下』61~72頁「日 光 街 道」63~68頁…

全国歴史散歩シリーズ13『東京都の歴史散歩』(09)

久し振りに①文庫版上下2冊、②新書判上中下3冊、③B6変型判上中下3冊を揃えて見ました。 と云うのは、大和田刑場と云う、現在の八王子市に「あった」ことは確かだと思うのですが、実態がまるでよく分からない刑場が、この20年程の間に「江戸三大刑場の一つ」な…

赤堀又次郎伝記考証(064)

『文明六年本節用集』の伝来については、5月9日付(049)に見たように川瀬一馬『古辭書の研究』に説が示されていた。川瀬氏は『文明六年本節用集』を実見する以前「或は鹿島氏櫻山文庫の藏本なるべし。」との推測を持っていた。――恐らく桜山文庫に現在も所蔵…

大和田刑場跡(21)

前回確認した長谷川伸『相樂總三とその同志』だが、出来れば依拠した資料に遡って、その原文を引用したいところである。但し原資料を探り当てるのは別に幕末にも相楽総三とその同志たちにも大して興味がある訳でもない私には甚だ面倒である。漸く国立国会図…

大和田刑場跡(20)

私は何も大和田刑場の存在自体を否定しようとしている訳ではない。差当り「三大刑場」云々と喧伝するのを控えてもらいたいと思っているだけである。 幕末に大和田刑場が処刑場であったことを窺わせるものとして、次の本の記述を抜いて置こう。 ・長谷川伸『…

祖母の蔵書(169)宗教・神話

・講談社文庫 え 1 22 遠藤周作『聖書のなかの女性たち』昭和47年11月15日第1刷発行・昭和57年7月30日第21刷発行・定価240円・167頁聖書のなかの女性たち (講談社文庫)作者:遠藤 周作,矢代 和子講談社Amazon 祖母は遠藤氏の作品に興味がなかったものか、今…

祖母の蔵書(168)司馬遼太郎⑧

・対談 昨日に続いて、司馬氏の対談・対談集を、相手・主題に関わりなく纏めた。いづれも昨年、早い時期に持ち出したので祖母の家の何処にあったか、もう覚えていない。 ・文春文庫105―36『日本人を考える 司馬遼太郎対談集』1978年6月25日 第1刷・¥340・…

祖母の蔵書(167)司馬遼太郎⑦

・座談会 どうもなかなか整理が捗らないので、司馬氏が参加した座談会を纏めた本を、相手及び主題に関係なくここに一括して置こう。次回は司馬氏の対談・対談集を、やはり相手及び主題に関係なく、とにかく司馬氏をメインにして纏めて行くことにする。 ・司…

道了堂(124)

・地域批評シリーズ(4) 10月26日付(123)の続きで、①B5判「第1章 八王子市ってどんなトコ?」≒②文庫版「第2章 多摩を束ねた八王子の歴史」章末の「八王子ミステリーツアー」に言及されていた「本編」の記述を見て置こう。 道了堂の記述があるのは3節め…

大和田刑場跡(11)

・地域批評シリーズ(マイクロマガジン社) この記事も昨日の、10月27日付「八王子城(16)」と同趣旨で書いております。 私は別に大和田刑場跡に興味がある訳ではなくて、昨日の八王子城が、学部生時代(30年前)その怪異談について篤実な郷土史家がしっか…

八王子城(16)

・地域批評シリーズ(マイクロマガジン社) 当ブログでは道了堂の歴史を正しく跡付けようと思っていて、取り敢えず出版物に掲載されている情報は網羅しようとしておるのですが、八王子市域の怪異談の現場については道了堂に注意する前に、八王子城について、…

道了堂(123)

・地域批評シリーズ(3) 10月22日付(122)の続き。 ①第2章=②第3章以降も出来ればざっと眺めて置きたいところだが、ぐずぐずしている間に返却期限も迫って来た。それから、前回の記事で取り上げた2つの章についても細かく見て行くと図版やコラムに出入…

祖母の蔵書(166)競作

次の本は8月10日にメモして、新古書店に持ち込んでいる。 ・創元推理文庫 M ん 3 1/400 52 若竹七海 ほか『競作 五十円玉二十枚の謎』2000年11月17日 初版・定価740円・東京創元社・409頁競作五十円玉二十枚の謎 (創元推理文庫)作者:七海, 若竹,貴裕, 依井,…

道了堂(122)

・地域批評シリーズ(2) 10月21日付(121)の続き。 ①4~32頁「実は多摩圏民は相容れない関係なのだ!?」はカラーで写真を多く使用して6~9頁「土着民」10~13頁「ニュータウン族」14~17頁「学生」18~21頁「犯罪」22~25頁「交通インフラ」26~29頁「周辺…

祖母の蔵書(165)岡本綺堂①

祖母は岡本綺堂を愛読していて『岡本綺堂読物選集』を購入するくらいだった。 尤も、いきなり『選集』を買うはずもないから、それ以前の読書歴があるはずなのだが、全く聞かずに終った。 旺文社文庫で出た『半七捕物帳』を揃えていた。 ・旺文社文庫 『半七…

祖母の蔵書(164)大佛次郎④

『大佛次郎時代小説全集』は全24巻のうち半分の12巻を持っていたが『大佛次郎自選集 現代小説』は1冊しかなかった。 但し『大佛次郎時代小説全集』も『鞍馬天狗』に充てられている最初の4巻は買っていない。どうも『鞍馬天狗』以外の時代小説を余り読んでい…

道了堂(121)

僅かな記述ではあるが道了堂の解体理由を正確に記述している本を紹介して置こう。 ①岡島慎二・鈴木ユータ 編『日本の特別地域 特別編集㉜ これでいいのか 東京都 八王子市 & 多摩ニュータウン』2012年3月30日 第1版 第1刷発行・定価1300円・マイクロマガ…

祖母の蔵書(162)司馬遼太郎⑥

居間の隅の9段の簞笥の6段めから。 ・講談社文庫33|2/A48『王城の護衛者』昭和46年10月15日第1刷発行・昭和56年12月7日第26刷発行・定価420円・362頁王城の護衛者 (講談社文庫 し 1-2)作者:司馬 遼太郎講談社Amazon※ 帯あり「歴史人物フェア」 寝間の本棚…

祖母の蔵書(161)勝海舟

仏間の硝子棚より。 ・中公新書158 松浦玲『勝海舟 維新前夜の群像3⃣』昭和43年4月25日初版・昭和53年6月15日19版・¥360・中央公論社・194頁勝海舟―維新前夜の群像3 (中公新書 158 維新前夜の群像 3)作者:松浦 玲中央公論新社Amazon※ 帯あり、ビニール…

祖母の蔵書(159)短歌

寝間の本棚より。 ・針ケ谷鐘吉 編『植物短歌辞典 正篇』昭和三十五年 二 月二十日 初版発行・昭和四十二年十一月十一日 二版発行・定 価 六八〇円・加島書店・B6判上製本函入植物短歌辞典 正篇加島書店Amazon 本体にビニールカバー掛かる。 「日教販 常備委…

祖母の蔵書(158)モンゴメリ③

居間の隅の9段の簞笥の5段め、 新潮文庫 モンゴメリ/村岡花子訳 ・新潮文庫1197『アンの夢の家―第六赤毛のアン―』昭和三十三年 八 月二十五日 発 行・昭和 四 十 年十二月 十五 日 十 六 刷・定価130円・358頁 ・新潮文庫1261『炉端荘のアン―第七赤毛のアン…

祖母の蔵書(157)夏目漱石

寝間の本棚より。 ・吉田敦彦『漱石の夢の女』一九九四年一〇月二五日 第一刷発行・一九九四年一二月 五 日 第二刷発行・定価2330円・青土社・358頁・四六判上製本漱石の夢の女作者:吉田 敦彦青土社Amazon※「青土社/刊行案内」No.40 Summer 1994 チラシ挟ま…

祖母の蔵書(156)辞書②

大野晋・佐竹昭広・前田金五郎 編『岩波古語辞典』1974年12月25日 第1刷発行©・1975年4月5日 第2刷発行・¥ 2200・岩波書店・一四八八頁・B6判上製本函入岩波古語辞典ノーブランド品Amazon※ 帯あり、書影にほぼ同じだが、最下部左、書影には「定価 2200 …

祖母の蔵書(154)漢字

祖母は晩年(最晩年)を過ごした老人介護施設で、たまに漢字テストをやっても殆ど満点の出来を維持していたそうだ。読めなかったのは青梗菜だけで、晩年の祖母はコンビニやスーパーで惣菜を買ったり、作っても決まったものに限られていたから、食材を吟味し…

祖母の蔵書(152)モーム

・創元推理文庫 111『秘密諜報部員』サマセット・モーム 龍口直太郎訳 1959年5月20日初版・1963年8月2日12版・定価160円・東京 創元新社・379頁秘密諜報部員 (1959年) (創元推理文庫)作者:サマセット・モームAmazon この本は客間のクローゼット左側1段め…

佐藤健二『浅草公園 凌雲閣十二階』(2)

昨日の続き。 本書は、Amazon レビューにあったように、凌雲閣についての概要を手っ取り早く知りたいと云う人には不向きかも知れない。その点は「細馬宏通『浅草十二階』青土社、二〇〇一」として度々言及されている細馬宏通の著書を参照した方が良いかも知…

祖母の蔵書(151)森村誠一

寝間の隅の小簞笥の下の段ボールに3冊あった。 ・角川文庫10688/も 3-42 『棟居刑事の推理』平成十年五月二十五日 初版発行・定価476円・角川書店・268頁棟居刑事の推理 (角川文庫)作者:森村 誠一角川書店Amazon・朝日文庫 も 6-5『虹の刺客 小説・伊達騒動…

祖母の遺品(09)

・若山家の関東大震災(8)佐藤歯科医院②昭和 昨日の記事に追加しようかと思ったのだが、かなり長くなりそうなので別に投稿することにする。9月6日付(06)に紹介した、祖母の母方の叔父・竹内久雄が当時勤務していた「福島県桑折町/佐藤歯科」の考証だが…

祖母の遺品(08)

・若山家の関東大震災(7)佐藤歯科医院①大正後期 昨日の続きで一昨日紹介した竹内久雄書簡に見えた、竹内久雄の勤務先「福島縣桑折町/佐藤歯科」について、当時の状況を少々考証して見よう。 ・齋 熊椎 編『現代の福嶋』大正七年五月二十九日印刷・大正七…

祖母の蔵書(150)辞書①

ここには祖母の持っていた辞書を纏めて置きたい*1。 ・『ど忘れ二・三・四字熟語活用辞典』平成9年5月1日 初 版・定価1,438円・教育図書・305頁・20.0×12.0cmど忘れ二・三・四字熟語字典―大字版教育図書Amazon 合皮表紙にカバー。 ・講談社+α文庫 H-5-1 …