瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

改版

奥野健男『北杜夫の文学世界』(1)

①単行本(昭和53年1月30日印刷・昭和53年2月10日発行・定価680円・中央公論社・173頁・四六判上製本)北杜夫の文学世界 (1978年)作者:奥野 健男メディア: -②中公文庫(昭和五十七年 三 月二十五日印刷・昭和五十七年 四 月 十 日発行・定価 三二〇円・中…

能美金之助『江戸ッ子百話』(9)

本書は、2月26日付(2)に示した『上』の細目にあるように「第一話」が昭和31年(1956)5月9日、そして2月27日付(3)に示した『下』の細目にて「第百話」が昭和45年(1970)9月、14年余りを経て達成されたことが分かります。「第六話」までは月2話のペー…

能美金之助『江戸ッ子百話』(8)

昨日の続きで、鶴見俊輔『不定形の思想』所収「小さな雑誌」一九六一年八月条について、本書『上』と対照させながら、内容を確認して置こう。 鶴見氏はさらに2話、夏にちなんだ話題を取り上げている。 すなわち、254頁上段~下段6行めに(第二十四話、「江戸っ…

能美金之助『江戸ッ子百話』(7)

一昨日からの続きで、鶴見俊輔『不定形の思想』所収「小さな雑誌」一九六一年八月条について、本書『上』と対照させながら、内容を確認して置こう。 次いで、253頁下段6~11行め、 この実話をよむと、ふだん電車の窓から見ていておぼえ/ている景色に、おく…

能美金之助『江戸ッ子百話』(5)

昨日の続きで鶴見俊輔『不定形の思想』の「小さな雑誌」について。――「思想の科学」が中央公論社から刊行されていたのは昭和34年(1959)から昭和36年(1961)までの3年間である。本書『上』1~2頁、鶴見俊輔「『江戸ッ子百話』の読者として」に「それから十…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(54)

その後①並製本の五十版を見た。既に見ている七四版との異同は奥付の「初版発行」に次の行が「五十版発行――――一九八五年八月三日」となっていること。この日付は銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」最終回放送の翌日である。そして「七四版発行」が「一九八五…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(53)

・①並製本と②上製本(太田出版・B6判) ②は「愛蔵版」と銘打っているように、①をハードカバーにしたものである。しかしそのままではない。以下、2月28日付(51)にメモしたカバーに続いて、本体の異同をメモして置く。 見返し(遊紙)の用紙は①淡い灰色、②茶…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(52)

2月28日付(51)の続きで、③文庫版について。 ・新潮文庫5441(1) 初刷と六刷を並べて見た。異同のみメモして置く。 カバーは表紙のみ一致。①②84~87頁「とうちゃんとのキャッチボール」の85頁挿絵を人物間を詰めて使用。 カバー背表紙、最下部が初刷「520…

宮田登『ヒメの民俗学』(1)

書影のみ2月12日付「赤いマント(312)」に貼付したが、その後、初刊本と新装版を並べて見たのでメモして置く。 ・初刊本(一九八七年七月一〇日印刷・一九八七年七月三〇日発行・定価1600円・青土社・280頁・四六判上製本) ・新装版(1993年5月1日 第1…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(51)

記事の題、文庫版及び2018年7月9日付(01)に見た、銀河テレビ小説の布勢博一『シナリオ・たけしくん、ハイ! 』が「ビートたけし 原案」としているのに引き摺られて、著者名を「ビートたけし」にしてしまったのだが、単行本(太田出版)は「北野武」名義、銀…

能美金之助『江戸ッ子百話』(3)

昨日に続いて『下』の細目を、同じ要領で見て置きましょう。 昨日注意した、話の番号と題の間に挟まれている顔のカットですが、いづれも男性で〈①〉四角い顔で眉間の上にのみ髪の毛、下り眉、下の輪郭すなわち両耳のから顎の下に掛けて顎髭〈②〉丸顔の子供〈…

能美金之助『江戸ッ子百話』(2)

昨日の続きで『上』の細目を見て行くこととします。 3頁1行め、1字下げ3行取りでやや大きくゴシック体で「江戸ッ子百話 上/目次」とあって、2行分空けて「第 一 話 俠気及び幼児の思い出……011」第 十 五 話まで。4頁は第 十 六 話から第三十五話、5頁は第三…

能美金之助『江戸ッ子百話』(1)

・『江戸ッ子百話 上』1972年9月30日 第1版第1刷発行・三一書房・282頁・四六判上製本江戸ッ子百話〈上〉 (1972年)作者:能美 金之助メディア: - ・1974年4月15日 第1版第3刷発行*1 ・『江戸ッ子百話 下』1973年1月15日 第1版第1刷発行・1974年7月…

赤いマント(313)

2014年2月20日付(120)に取り上げたPHP文庫『都市伝説王』の「赤マント」項の依拠資料について、当時は小沢信男 編『犯罪百話 昭和篇』との類似に気付きつつ、大きな誤解があることから「別の本に拠った可能性」を指摘するに止めていましたが、その後、2…

七人坊主(54)

この話については、2016年10月21日付(52)に、松谷みよ子『現代民話考』に収録されていること、2016年10月22日付(53)にちくま文庫版に於ける追加であることを確認して以来、そのままになっていました。 多分、これらの記事を上げたのと同じ頃だったと思い…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(50)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(40) 昨日の続き。 ・第11回(5)真利子の見積り この回の最後は、竹次郎(林隆三)が見積りを覚えないので真利子(木の実ナナ)が竹次郎の仕事先にくっ付いていく場面である。松原組の人たちに冷や…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(49)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(39) 昨日の続き。 ・第11回(4)区画整理① 147頁上段4行め~148頁下段18行め「●信濃屋の中」の場面、冒頭を抜いて置こう。147頁上段5~9行め、 大山を相手におとなしく飲んでいる竹次郎。 大 山「…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(48)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(38) 昨日の続き。 ・第11回(3)竹次郎の年齢 『シナリオ』では、前回見たたけし(小磯勝弥)が松本家で卒倒する場面の前にあった、143頁下段11行め~144頁下段「●西野家・中」はTVドラマでは後…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(47)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(37) 昨日の続き。 ・第11回(2)松本正彦② 松本正彦(後根宣将)はお金持ちの家の子供で、1月13日付(16)に見たように第6回から、たけし(小磯勝弥)の羨望の対象として登場する。そして第7回の…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(46)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(36) 一昨日の続き。昨日は息切れして別に続稿を準備している記事の序説に当たる文章を上げて置いた。 ・第11回(1)英一郎⑦ まづ141頁上段2行め~142頁上段15行め「●西野家・中(午後)」にて、つ…

赤いマント(312)

研究者には色々なタイプがあって、所謂大家と呼ばれるような人の中にも、研究成果を中々発表しない人もいれば、自らの判断尺度を公式のように使って、何くれと口出しするような人もいる。 私には若い頃の宮田登(1936.10.14~2000.2.10)についての知識がな…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(45)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(35) 昨日の続き。 ・第10回(3)英一郎⑥ さて、2月9日付(43)に見たように、明日、英一郎(趙方豪)が西野家を出ると云うので、いよいよ竹次郎(林隆三)に話さないといけないのだが、134頁上段18…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(44)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(34) 昨日の続き。 ・第10回(2)苺飴 たけし(小磯勝弥)は、東郷晴子が店主の駄菓子屋に行って、苺飴を引く。これは原作本にも出ていてTVドラマもほぼ『シナリオ』の通りであったと思う。『シナ…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(43)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(33) 昨日の続き。――山上家については、もう少し確認したいこともあるのだけれども、それは設定が追加されて詳細になっている「続たけしくんハイ!」について検討する際に果たすこととしよう。 ・第1…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(42)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(32) 昨日の続き。 ・第9回(7)大介の母② 第9回の最後は、たけし(小磯勝弥)が大介(仙田信也)の家の再建に協力する場面である。 大介の母(三浦真弓)は、「たけしくんハイ!」ではこの回にし…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(41)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(31) 昨日の続き。 ・第9回(6)たけしの勉強 2月5日付(39)に見た、同級生の大介の家を潰してしまったシーンの後に『シナリオ』にはたけし(小磯勝弥)が帰って来るなり勉強を始め、真利子(木の…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(40)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(30) 昨日の続き。 ・第9回(5)古田⑥ 昨日見たようにTVドラマでは、刑事が2人、西野家を訪ねて、真利子(木の実ナナ)と菊(千石規子)に、古田(綾田俊樹)が「あっちこっちで、うるしの輸出会…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(39)

いづれ「続たけしくんハイ!」でのヒロイン交替について述べるつもりであるが、ここで一旦『シナリオ』との異同確認に戻る。 ・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(29) 2月1日付(35)の続き。 ・第9回(4)大介の母① 結局たけし(小磯…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(38)

長々とやっているけれども、たまたま『シナリオ』正続2冊を図書館のリサイクル本コーナーで入手したことと、この年末年始のNHKの地上波放送と云う切っ掛けがあったので始めたまでである。始めてしまうと長くなってしまうと云うまでで、記事の長さが思い入…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(37)

・銀河テレビ小説「続たけしくんハイ!」出演(2) 昨日示した出演者一覧の確認のために参照する必要があるので、ここで1月4日付(07)の『シナリオ・たけしくん、ハイ! 』と同じ要領で『シナリオ・続・たけしくん、ハイ! 』の内容を見て置こう。書影は2018…