瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

改装

祖母の蔵書(140)王朝文化

これもやはりメモ或いは現物が十分整理し切れていないのだが、取り敢えず投稿して置いて、ゆっくり(!)追加して行くこととしたい。 客間のクローゼット右側1段め、特に古びた文庫本を収めたティッシュケースを加工した文庫立てに次の文庫本があった。 ・新…

祖母の蔵書(136)海外推理小説家

海外の女流推理小説家については6月5日付(067)に纏めてある。 【ビル・プロンジーニ】 プロンジーニは4冊あったので独立させようかとも思ったのだが、何せ知識がない。よって他の作家と一緒に纏めることとした。 ・名無しの探偵シリーズ ・新潮文庫2772/…

祖母の蔵書(135)山手樹一郎③

・『山手樹一郎長編時代小説全集』全84巻(春陽堂書店) このシリーズはこれまで3箇所から13冊を見付けていた。――山手樹一郎は愛読していたらしいのだけれども、もう出て来ないかと思っていたら、鍵を引き渡す2日前に、8月2日付(122)に述べたような按配で…

祖母の蔵書(130)海外歴史小説家

【ディケンズ】 寝間の本棚にあったように思うのだがうっかり場所を控えて置くのを忘れていた。 ・新潮文庫『二都物語』中野好夫訳(新潮社) 1735 赤30=3 (上)昭和四十二年 一 月 三 十 日 発 行・昭和 六 十 年 二 月 十 日 三十一刷・定価320円・319頁 …

祖母の蔵書(128)戸板康二①

戸板康二の本は以前論文を書くのに使ったこともあり、残して置いても良いかと思って新しい本から持ち帰っていたのだが、祖母はエッセイ・小説ともに愛読していてかなりの数があった。図書館で用が足りることも確かである。そこで思い切って処分することにし…

祖母の蔵書(126)平岩弓枝⑤

平岩弓枝『御宿かわせみ』は紙袋に詰めてあった単行本10冊ともう1冊を2022年8月2日付(015)に紹介し、8月9日に仏間の硝子棚にあった文庫版の最初の4冊を追加して置いた。 ところがその後、8月29日に大量の『御宿かわせみ』が寝間に畳んであった蒲団の陰から…

祖母の蔵書(124)長谷川町子

朝食の後、既に快晴で強い陽射しの下、自転車を駆って祖母宅に行って、居間に纏めて置いた使い差しのティッシュ4箱、5リットル入の小バケツ、使い差しの液体薬用石鹸とアルコールティッシュ、紙紐などを持ち帰った。室内も一通り見て廻った。これまでは行く…

祖母の蔵書(120)與謝野晶子

・『與謝野晶子集』大正四年三月十三日印刷・大正四年三月十七日發行・大正十年八月三十日廿版・定價金壹圓貳拾錢・新潮社・302頁・文庫判 上製本だったらしいが背表紙しか残っていない。「日本の古書店」には同じ20版の「函付」が1900円で出ている。 函はも…

祖母の蔵書(119)クリスティ③

Agatha Christie(1890.9.15~1976.1.12)の文庫本は早川書房に限らないので各社纏めて7月23日付(113)に示して置いたが、新書は殆どが7月25日付(115)に見たH・P・Bなので、他社から出た次の1冊は含めなかった。これは先月家人が持ち帰っていたので何処…

祖母の蔵書(118)コナン・ドイル

家人はシャーロック・ホームズを愛好しているのだがこれは祖母と、ジェレミー・ブレットのTVドラマの影響が大である。 家人は小学生の頃モーリス・ルブランの『ルパン対ホームズ』を読んで、ホームズが原作に比して間が抜けているのに憤慨したと云うのだが…

祖母の蔵書(117)團伊玖磨

・朝日新聞社の文庫版シリーズ『パイプのけむり』 書影の説明には「朝日文庫」とある*1が、『10』まではまだ朝日文庫と云うレーベル名にはなっていなかった。かつ『2』以降は奥付の後に「朝日新聞社の文庫版シリーズ」の目録があるが『1』は奥付の裏が白紙…

祖母の蔵書(115)クリスティ②

・HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS(早川書房)ポケット・ブック判 7月23日付(113)に見た文庫版はレーベル毎に表記がまちまちであったが、これはハヤカワ・ミステリ文庫と同じく「著 者 アガサ・クリスティー」と最後が長音になる表記である。なお、書影に…

祖母の蔵書(114)E・S・ガードナー

いよいよH・P・Bやハヤカワ・ミステリ文庫の整理に着手したのだが、そのとき、別々にしていたはずのA・A・フェアの中にE・S・ガードナーが紛れ混んでいて、おや、と思って良く見ると、H・P・Bは裏表紙、ハヤカワ・ミステリ文庫ではカバー裏表紙にある作者…

祖母の蔵書(113)クリスティ①

祖母はクリスティも数多く買い込んでいた。しかしこれも、場所ごとにある程度は纏めてはあったが、何箇所かに分散して保管されていた。 寝=寝間の本棚 仏=仏間の硝子棚 2=居間の隅の9段の簞笥の上から2段め 左=客間のクローゼット左側1段め 右=客間の…

祖母の蔵書(112)A・A・フェア②

どうやら古本屋は余程のことがない限り小説の文庫版を引き取ってくれないことが分ってきた。もう部屋の引き渡しまで2週間を切って、部屋を買った業者が大量に残ったままになっている本をどう始末するのか、しかし家財と違って売り物になるとは思えない。私は…

祖母の蔵書(111)A・A・フェア①

・HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS(早川書房)ポケット・ブック判 祖母が推理小説をかなり読んでいるらしいことは、話の端々から察せられたのだけれども、そもそも私に知識が少ないので、どうしようもなかった。私には推理小説を読む根気がなく、稀に家人に…

祖母の蔵書(110)クロフツ

Freeman Wills Crofts(1879.6.1~1957.4.11)はお気に入りの作家だったと見えて、かなり読み込んだ(状態の悪い)文庫本が多々あった。 ▲=客間のクローゼット左側1段めより。 ▼=客間のクローゼット左側床の上の段ボールより。 ★=寝間の本棚より。 特に寝…

祖母の蔵書(096)山手樹一郎②

山手樹一郎の本は6月10日付(072)に、ティッシュケースを再利用した文庫立てに入っていた12冊を取り上げた。これは、今も祖母宅にそのままにしてある。 他に居間の隅の9段の簞笥の2段めに次のシリーズの2冊が入っていた。 ・『山手樹一郎長編時代小説全集』…

祖母の蔵書(088)佐伯泰英⑧

・祥伝社文庫『密命』 6月24日付(084)に報告した、6月20日に発見した佐伯泰英の本61冊が入っていた「ゆうパック」の段ボールの点検も、これが最後である。とにかく数を減らさないと片付かないので、順次新古書店に持ち込んでいる。 本作は昨年、2022年7月2…

祖母の蔵書(086)佐伯泰英⑥

昨日一昨日と光文社文庫/光文社時代小説文庫の『夏目影二郎始末旅』と『吉原裏同心』を眺めていて、昨日一通り確認した『夏目影二郎始末旅』シリーズのカバー裏表紙折返し、『五家狩り』は6点中5点が「狩りシリーズ」で6点めが「●流 離 吉原裏同心」、『破…

祖母の蔵書(085)佐伯泰英⑤

次のシリーズがほぼ揃いで持っていた。 ・光文社文庫/光文社時代小説文庫『夏目影二郎始末旅』 最終巻『神君狩り』は祖母が施設に入ってから出ているので買っていないが、2003年11月以降に刊行された9冊は新刊で買っている。それ以前の5冊も2003年に買い揃…

祖母の蔵書(80)田辺聖子①

田辺聖子の本は本棚やクローゼットに収まっていたため、これまで取り上げて来なかったが、祖母はかなり以前から、この1回り年下の作家を愛読していたようだ。 まづは寝間の本棚に収まっていたものを取り上げて行こう。 ・角川文庫6448/た 5-8『むかし・あけ…

祖母の蔵書(78)芥川龍之介

・岩波少年文庫509『羅生門 杜子春』2000年6月16日 第1刷発行・定価640円・197頁羅生門・杜子春 (岩波少年文庫 509)作者:芥川 龍之介岩波書店Amazon※ 帯あり「うまれかわった/岩波少年文庫/―夢とふしぎと冒険と―/創刊50年記念 読者プレゼント実施中」裏…

祖母の蔵書(77)夏目家・半藤家

9月5日付(40)の最後に述べた、寝間の本立てにあった1冊。 ・新潮文庫8500/は-44-1 半藤末利子『夏目家の福猫』平成 二 十 年 七 月 一 日 発 行・定価400円・新潮社・211頁夏目家の福猫 (新潮文庫)作者:末利子, 半藤新潮社Amazon※ 帯あり「新潮文庫の…

祖母の蔵書(76)女流推理作家

日本の女流推理作家で祖母が余り買っていない人も一纏めにして置こう。 【宮部みゆき】2022年8月8日*1 【黒崎緑】2022年9月8日 ・創元推理文庫『現代日本推理小説叢書』東京創元社 418 01/M く 1 1『しゃべくり探偵』1997年1月31日 初版・定価583円・344頁…

祖母の蔵書(74)瀬戸内寂聴①

祖母が持っていた『源氏物語』関連の本については2020年3月15日付「紫式部『源氏物語』の現代語訳(1)」に瀬戸内寂聴の現代語訳を取り上げたことがあった。処分するつもりだったが今も手許にある。それで今更ながら刊年を誤入力していたことに気付き、訂正…

祖母の蔵書(72)山手樹一郎①

5月28日付(60)に見た横溝正史の春陽文庫『人形佐七捕物帳全集』と並べて、こちらはエリエールのティッシュケースに並べてあった。『人形佐七捕物帳全集』も薄汚れていたが、こちらは更に汚れが酷く、触っているうちに指先が黒ずんでしまう。今の家に移って…

祖母の蔵書(63)ワイルダー

・講談社 青い鳥文庫『―大きな森の小さな家シリーズ―』ローラ=インガルス=ワイルダー/こだまともこ 渡辺南都子訳/絵・かみや しん 53-1 [1]『大きな森の小さな家』昭和57年7月10日 第1刷発行・昭和61年9月19日 第15刷発行・定 価 390円・222頁大きな…

祖母の蔵書(60)横溝正史

・春陽文庫『人形佐七捕物帳全集』春陽堂 客間のクローゼット右側の1段めの奥に、スコッティの箱で造った文庫立てに丁度全14巻が収まっていた。ただ、その状態で余り読まなくなっても放置していたらしく、天が随分汚れている。ただ、それ以外はそれほど悪い…

祖母の蔵書(59)池波正太郎⑥

2022年9月12日付(43)に遺品整理が本格化、などと書いたのだけれども、その後、納骨の際に長男夫婦や孫夫婦などが上京して来て部屋を見たのだけれども、私は立ち会わなかったが短時間、相続の対象になりそうなものや話に聞かされて記憶していた貴重品、短刀…