瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

祖母の蔵書(090)田辺聖子③

昨日述べた、6月22日に寝間の押入れ(下段)に祖母のアルバム4冊を見付けた際に、段ボール等に収めず押入れの中(なの)に埃を被って置いてあった本が4冊あった。そのうちの1冊。 ・『田辺聖子長篇全集 5』一九八二年四月一日第一刷・定 価 一八〇〇円・文…

祖母の蔵書(089)宮部みゆき

宮部みゆきの本は昨年4冊見付けていて、もっと出て来ると思っていたのだが見当たらないので「宮部氏の本はもっと出て来るかと思っていたのだがこの4冊だけのようだ」とコメントして6月14日付(076)に「女流推理作家」として黒崎緑と纏めて投稿して置いた。 …

祖母の蔵書(088)佐伯泰英⑧

・祥伝社文庫『密命』 6月24日付(084)に報告した、6月20日に発見した佐伯泰英の本61冊が入っていた「ゆうパック」の段ボールの点検も、これが最後である。とにかく数を減らさないと片付かないので、順次新古書店に持ち込んでいる。 本作は昨年、2022年7月2…

祖母の蔵書(087)佐伯泰英⑦

・講談社文庫『交代寄合伊那衆異聞』 昨年2冊だけ見付けて2022年7月20日付(003)に取り上げたが、6月24日付(084)に述べたように6月20日に見付けた佐伯泰英の本だけが61冊詰め込まれた段ボールに11冊入っていた。そうすると祖母は全23冊中13冊めまで揃えて…

祖母の蔵書(086)佐伯泰英⑥

昨日一昨日と光文社文庫/光文社時代小説文庫の『夏目影二郎始末旅』と『吉原裏同心』を眺めていて、昨日一通り確認した『夏目影二郎始末旅』シリーズのカバー裏表紙折返し、『五家狩り』は6点中5点が「狩りシリーズ」で6点めが「●流 離 吉原裏同心」、『破…

祖母の蔵書(085)佐伯泰英⑤

次のシリーズがほぼ揃いで持っていた。 ・光文社文庫/光文社時代小説文庫『夏目影二郎始末旅』 最終巻『神君狩り』は祖母が施設に入ってから出ているので買っていないが、2003年11月以降に刊行された9冊は新刊で買っている。それ以前の5冊も2003年に買い揃…

祖母の蔵書(084)佐伯泰英④

佐伯泰英の時代小説を愛読していることは、長男との会話からも察せられたし、2022年7月18日付(001)にまづ取り上げたように、目に付くところに少なからぬ数が紙袋に詰めてあった。双葉文庫『居眠り磐音 江戸双紙』が37冊あった(関連本含む。一部重複)。ハ…

祖母の蔵書(83)大佛次郎②

・朝日新聞社の文庫版シリーズ『天皇の世紀』 ⑴ 黒船渡来(昭和52年9月5日 第1刷印刷・昭和52年9月20日 第1刷発行・定価360円・300頁)天皇の世紀〈1〉黒船渡来(朝日文庫) (1977年)Amazon⑵ 地 熱(昭和52年9月5日 第1刷印刷・昭和52年9月20日 第1…

祖母の蔵書(82)大佛次郎①

・小学館文庫『鞍馬天狗』 カバー表紙の「鞍馬天狗」の右脇に「鶴見俊輔が選ぶ」とあり、カバー裏表紙折返しには「鶴見俊輔が選ぶ/鞍馬天狗/5冊」とある。本体には「鶴見俊輔が選」んだことを特に断っていないようだが、解説に当たる文章として鶴見俊輔「…

祖母の蔵書(81)田辺聖子②

・講談社文庫 た 2 36 田辺聖子『『源氏物語』男の世界』1996年4月15日第1刷発行・定価447円・222頁『源氏物語』男の世界 (講談社文庫)作者:田辺 聖子講談社Amazon※ 帯あり「女の愛読書フェア」書影に同じ。 オリジナルな要素は表紙側右上の2行の紹介文、…

祖母の蔵書(80)田辺聖子①

田辺聖子の本は本棚やクローゼットに収まっていたため、これまで取り上げて来なかったが、祖母はかなり以前から、この1回り年下の作家を愛読していたようだ。 まづは寝間の本棚に収まっていたものを取り上げて行こう。 ・角川文庫6448/た 5-8『むかし・あけ…

祖母の蔵書(79)組紐①

・長沼静『美しい組紐 上』発 行――昭和五十二年一月十五日・1,600円・泰流社・139頁・B5判上製本美しい組紐 上―伝統的な日本の手工芸作者:長沼 静泰流社Amazon・長沼静『美しい組紐 下』発 行――昭和五十二年四月五日・1,600円・泰流社・130頁・B5判上製本美…

赤堀又次郎伝記考証(58)

・『森銑三著作集』続編(3) 昨日の続き。 ・『森銑三著作集』続編 第十三巻(雑纂一)一九九四年一〇月一〇日初版印刷・一九九四年一〇月二〇日初版発行・定価6602円・中央公論社・579頁・A5判上製本雑纂一 (森銑三著作集 続編 第十三巻)作者:森 銑三中央…

赤堀又次郎伝記考証(57)

・『森銑三著作集』続編(2) 『森銑三著作集』続編に見える赤堀氏に関する記述は、5月7日付(47)5月15日付(55)そして前回6月4日付(56)の3回で、伝記に関わりそうなところはほぼ採り尽したと思うのだが、一応別巻「人名索引」に出ている箇所につき、メ…

祖母の蔵書(78)芥川龍之介

・岩波少年文庫509『羅生門 杜子春』2000年6月16日 第1刷発行・定価640円・197頁羅生門・杜子春 (岩波少年文庫 509)作者:芥川 龍之介岩波書店Amazon※ 帯あり「うまれかわった/岩波少年文庫/―夢とふしぎと冒険と―/創刊50年記念 読者プレゼント実施中」裏…

祖母の蔵書(77)夏目家・半藤家

9月5日付(40)の最後に述べた、寝間の本立てにあった1冊。 ・新潮文庫8500/は-44-1 半藤末利子『夏目家の福猫』平成 二 十 年 七 月 一 日 発 行・定価400円・新潮社・211頁夏目家の福猫 (新潮文庫)作者:末利子, 半藤新潮社Amazon※ 帯あり「新潮文庫の…

祖母の蔵書(76)女流推理作家

日本の女流推理作家で祖母が余り買っていない人も一纏めにして置こう。 【宮部みゆき】2022年8月8日*1 【黒崎緑】2022年9月8日 ・創元推理文庫『現代日本推理小説叢書』東京創元社 418 01/M く 1 1『しゃべくり探偵』1997年1月31日 初版・定価583円・344頁…

祖母の蔵書(75)陳舜臣①

陳舜臣の推理作家時代のことは、山藤章二のイラストに他の2人の作家とともに描かれているのを見てそんな時期があったのかと思ったので、私としては初めから China を主とした歴史小説家と云う認識であった。しかし歴史なら史書の翻訳を読めば良いと云う考え…

祖母の蔵書(74)瀬戸内寂聴①

祖母が持っていた『源氏物語』関連の本については2020年3月15日付「紫式部『源氏物語』の現代語訳(1)」に瀬戸内寂聴の現代語訳を取り上げたことがあった。処分するつもりだったが今も手許にある。それで今更ながら刊年を誤入力していたことに気付き、訂正…

祖母の蔵書(73)源氏物語①

仏間の硝子棚より。 ・日本古典文學大系『源氏物語』山岸徳平校注(岩波書店)A5判上製本 函に赤い帯、本体を包むパラフィン紙は完備。但し『二』と『五』の月報欠。源氏物語1-5 5冊セット (日本古典文学大系14-18巻)作者:紫式部,山岸 徳平岩波書店Amazon 祖…

祖母の蔵書(72)山手樹一郎①

5月28日付(60)に見た横溝正史の春陽文庫『人形佐七捕物帳全集』と並べて、こちらはエリエールのティッシュケースに並べてあった。『人形佐七捕物帳全集』も薄汚れていたが、こちらは更に汚れが酷く、触っているうちに指先が黒ずんでしまう。今の家に移って…

祖母の蔵書(71)男性歴史小説家

歴史小説についても、祖母が余り数を買っていない作家を一括して置こう。但し未整理の中から出て来る可能性がある。もしある作家について今後纏まった数が出て来たら、独立させた記事にすることとしよう。 【津本陽】2022年8月7日*1 ・光文社文庫/光文社時…

祖母の蔵書(70)男性時代小説家②

人数が多いので昭和期から活躍していた作家については別に纏めることとした。排列はメモ作成順で特に意味はない。 【笹沢左保】2022年8月3日 ・ケイブンシャ文庫962/さ 02-26『俳人一茶捕物帳 痩蛙の巻』2001年3月15日 第1刷・定価552円・勁文社・290頁俳…

祖母の蔵書(69)男性時代小説家①

男性の時代小説家で、祖母が少数しか買わなかったらしい人の分を纏めて置こう。【作家名】に、草稿作成日を添えることにした。排列は作成順。 人数が多いので、今回は平成以降にデビューした作家に限った。尤も私は斯界に昏く、今、細かく調べる間もないので…

祖母の蔵書(68)女流時代小説家

祖母が少数しか買わなかったらしい作家のものを纏めて置こう。 【藤原緋沙子】 ・講談社文庫ふ66-5『鳴子守 見届け人秋月伊織事件帖』2011年9月15日第1刷発行・定価552円・284頁鳴子守 見届け人秋月伊織事件帖 (講談社文庫)作者:藤原 緋沙子講談社Amazon・…

祖母の蔵書(67)海外女流推理作家

少数しか邦訳されなかったか、祖母が少ししか買っていない作家の文庫本も、当初は作家別に記事にしていたが、1人1記事で投稿していては記事数が徒に増え過ぎてしまうので纏めて置く。日本では受けなかったので邦訳も少なかった訳で、新古書店でも買い取って…

赤堀又次郎伝記考証(56)

・『森銑三著作集』続編(1) 『森銑三著作集』続編には赤堀又次郎の名前が何箇所か出ている。これについては5月15日付(55)に再開後に取り上げるつもり、としたが、今、あの重い『森銑三著作集』の関連する巻を揃えてあるので、返却する前にメモだけ済ま…

祖母の蔵書(66)青春新書

・青春新書(青春出版社) 仏間の硝子棚にあったのを3冊持ち帰った。 青春新書と云えば浪人時代に『試験にでる英単語』でそこそこ勉強したものだったが、祖母の書棚にあったものは大分趣が違う。「青春新書インテリジェンスシリーズ」という派生レーベルだそ…

祖母の蔵書(65)漢詩

・吉川幸次郎監修『中国古典選(全38冊)』朝日新聞社 2022年8月10日付(23)に見た、初めの頃の司馬遼太郎『街道をゆく』と同じく、朝日文庫ではなく「朝日新聞社の文庫版シリーズ」である。 ・高木正一『唐詩選』 中国古典選25(一)昭和53年2月5日 第1刷…

祖母の蔵書(64)昔話

・講談社+α文庫 F-1-2 河合隼雄『昔話の深層――ユング心理学とグリム童話』1994年2月18日第1刷発行・1995年5月10日第5刷発行・定価854円・396頁 現在、改装されていてカバー表紙の装画は蔦の茂る奥に窓がある油絵か何かになっているが、祖母の蔵書のカバ…