瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

漫画

菊池規子『わが輩はノラ公』(2)

昨日の続き。 ・JUMP COMICS(2) 単行本全11巻の題と初版発行日はmanken99のブログ「漫画読書日記」の、2012/03/03「最近購読した漫画289【動物漫画(犬)】」に示されている。 昨日、1話しか覚えていないと言いつつ、もう1話思い出して注にメモして見たのだ…

菊池規子『わが輩はノラ公』(1)

・JUMP COMICS(1) わが輩はノラ公 [マーケットプレイス コミックセット]作者: 菊池規子出版社/メーカー: 集英社メディア: コミックこの商品を含むブログ (1件) を見る 作者の菊池規子は、少年漫画雑誌に連載を持った初の女流漫画家であるらしい。しかしな…

山岸凉子『青青の時代』(1)

・潮漫画文庫(潮出版社)青青の時代 文庫版 コミック 1-3巻セット (潮漫画文庫)作者: 山岸凉子出版社/メーカー: 潮出版社発売日: 2005/01/01メディア: 文庫この商品を含むブログを見る・第1巻 二〇〇四年十一月二五日 第一刷発行(237頁)定価571円*1 青青…

久米田康治『さよなら絶望先生』(3)

12月1日付(2)の続き。 装幀については「久米田康治ワールド Wikiサイト」の「さよなら絶望先生」の「さよなら絶望先生単行本」条の「単行本リスト」各巻の項に、かなり詳しく記述されている。 そこでここでは、このWikiサイトがフォローしていない(と云…

水島新司『ドカベン』(59)

・東郷学園の野球部員 好い加減、このことで突っ込みを入れるのは食傷気味なのだけれども、他の人は恐らくやらない(やった人がいるかも知れないけれども)と思う瑣事なので、敢えて取り上げて置こう。――実は先月、もう1度映画を見直そうと思っていたのだが…

久米田康治『さよなら絶望先生』(2)

2015年12月10日付(1)の続き。 私が第一集と第二集を借りた図書館には『さよなら絶望先生』が20冊くらいあって、第四集以降は揃っているのにいつ行っても第三集がない。それでそのままになっていたのだが、先月の初めに立ち寄った別の図書館に第三集が1冊…

水島新司『ドカベン』(58)

・東郷学園対鷹丘中の試合〜山田の負傷と決勝点(2) 昨日の続き。 この小林から始まった回に山田が負傷し、さらに決勝点が入ってしまうのだが、この回の開始当初は3回裏の岩鬼の負傷直後の回、すなわち4回表のはずだった。ところがこの回が終わって見ると…

水島新司『ドカベン』(57)

しばらく、原作で山田が鷹丘中時代に唯一出場した野球の試合、因縁のライバル小林真司投手率いる東郷学園中戦について、確認している。――原作の確認は、もともとは鈴木則文監督の実写映画『ドカベン』の設定との比較のために始めた作業で、実写映画では山田…

水島新司『ドカベン』(56)

・殿馬のピアノ(3) 昨日の続き。今日はピアノに触れないが昨日の続きなので見出しは変えないで置く。 さて、東郷学園中学との試合後にピアノを弾きながら殿馬が口にした「借りができたづら」については、続けて本人が説明しているけれども、試合の場面に…

水島新司『ドカベン』(55)

・殿馬のピアノ(2) 昨日まで、11月14日付(48)に見た高2の選抜決勝、土佐丸高校戦での里中の回想が、初登場時に山田の家で語っていた内容と齟齬していることを確認した。そして同様のことは11月15日付(49)に見た、同じ選抜決勝戦に差し挟まれる殿馬の…

水島新司『ドカベン』(54)

本題に入る前に力尽きてしまった昨日の続きを見て置こう。 ・山田と初対面時の里中(2) 289頁2コマめ〜291頁4コマめ、 山田:「運命? そんなきみ かってに決めてもらっちゃ…/だいいちぼくの高校進学ときみとどういう関係があるんだい」 里中:「ぼくも高…

水島新司『ドカベン』(53)

・山田と初対面時の里中(1) 11月14日付(48)にて、高2の選抜決勝、土佐丸高校戦での里中の回想について検討したのだが、どうも当初の設定とは食い違っているようなのである。 そこで当初の設定を確認すべく、初登場した場面で里中が語っているところを眺…

手塚治虫『ブラック・ジャック』(09)

・大林宣彦監督『瞳の中の訪問者』(8) 昨日の続きで、11月11日付「水島新司『ドカベン』(45)」に書影を貼付し、11月17日付「水島新司『ドカベン』(51)」に目次を紹介した映画秘宝セレクション『漫画+映画! 漫画原作映画の現在地』には、当然のことな…

水島新司『ドカベン』(52)

・鈴木則文監督『ドカベン』(38)『漫画+映画!』(2) 昨日の続き。 55〜088頁、高鳥都(1980生)執筆の「第3章/映画と劇画の70年代/エロスと血しぶきと衝動の時代」は、15の節に分かれているが、一番長い節が9節め、072頁8行め〜075頁(13行め)「監督…

水島新司『ドカベン』(51)

・鈴木則文監督『ドカベン』(37) 11月11日付(45)に書影を貼付した次の本を見た。 私は雑誌「映画秘宝」を手にしたことがなくて、専ら洋泉社MOOK「別冊映画秘宝」ばかり見ていたのだが、今回初めて「映画秘宝セレクション」を手にした。 ・映画秘宝セレク…

水島新司『ドカベン』(50)

・山田太郎ストーカー(?)の面々 『ドカベン』と云えば、中学柔道部時代の仲間たち、鷹丘中学柔道部主将木下次郎、武蔵中学夜間部柔道部主将賀間剛介、花園学院中学柔道部主将影丸隼人が、何故か高校では関東甲信越の高校野球部に入って、山田を倒そうとす…

水島新司『ドカベン』(49)

一昨日からの続き。 ・選抜決勝土佐丸高校戦での回想(3)殿馬 最後が、延長12回裏に犬養武蔵投手からサヨナラツーラン「秘打円舞曲別れ」を打つ殿馬の回想(151〜155、157、159〜162、164〜171、173〜175、188頁)である。殿馬は「学秀院中等科」で「日本…

水島新司『ドカベン』(48)

昨日からの続き。 ・選抜決勝土佐丸高校戦での回想(2)里中 そして里中が、小林投手の影に隠れて1度も登板機会のなかった東郷学園中時代*1を回想する(文庫版(21)104〜107、110〜117、124〜129頁)。しかしながら、中学3年生の秋に里中が山田の家を訪ねて…

水島新司『ドカベン』(47)

ここでまた映画から離れて原作について、気付いた点を検討することにする。 ・選抜決勝土佐丸高校戦での回想(1)岩鬼/山田 10月18日付(28)に述べたように、水島氏は従来の設定を確認せず、うろ覚えのまま殆どその場の思い付きのままに展開させてしまう…

水島新司『ドカベン』(46)

・鈴木則文監督『ドカベン』(36)『東映ゲリラ戦記』(5) 昨日の続きで、キャストに関する鈴木氏の意見を見て置こう。159頁12〜18行め、 一般公募者の中からオーディションで選んだ山田太郎役の橋本三智弘、岩鬼正美役の高/品正広、長島徹役の永島敏行の…

水島新司『ドカベン』(45)

・鈴木則文監督『ドカベン』(35)『東映ゲリラ戦記』(4) 11月9日付(44)の続きで「本社宣伝部作成の映画館配布文」のうち、気になる箇所を幾つか見て置こう。 まず6行のリード文があるが、最後の2行(158頁2〜3行め)に、 全国3000万ファンの 熱望…

水島新司『ドカベン』(44)

・鈴木則文監督『ドカベン』(34)『東映ゲリラ戦記』(3) 昨日の続き。 天尾企画部長の提案を断った鈴木氏であったが、155頁11〜12行め「数日後」菅原文太と温めていた企画の「参考に新しいハヤカワ・ミステリでも読んでみるか/……とふらっと立ち寄った新…

水島新司『ドカベン』(43)

・鈴木則文監督『ドカベン』(33)『東映ゲリラ戦記』(2) 昨日の続きで、152〜161頁「漫画原作をストレートに「実写再現」しようとする男の深層について 『ドカベン』」の記述を見て置こう。 鈴木監督が本作の監督を依頼されたときの応対は、153頁10行め…

水島新司『ドカベン』(42)

昨日の続き。 ・鈴木則文監督『ドカベン』(32)『東映ゲリラ戦記』 鈴木則文『東映ゲリラ戦記』の意図については、「ちくま」連載の最初に特に説明しなかったようだし、単行本にする際に「まえがき」を加えて説明したりもしていない。90頁15行め〜91頁2行め…

水島新司『ドカベン』(41)

昨日の続き。 ・鈴木則文監督『ドカベン』(31) 山田と長島の台詞は、棒読みではあるけれども、聞き取りづらいと云うことは全くない。 そこで思い出すのは、10年くらい前、歌舞伎座で市川染五郎が坂本龍馬を演じたのを見たのだが*1、主役の台詞が聞き取れな…

水島新司『ドカベン』(40)

・鈴木則文監督『ドカベン』(30) 映画を再見したら幾らでもネタが拾えるつもりでいたのだが、暇がなくてやっと週末に通覧した後は、以前から気になっていた部分を幾つか、細かく見直すだけで終わってしまった。だから他にも記事にしたい箇所は幾つもあるの…

水島新司『ドカベン』(39)

・鈴木則文監督『ドカベン』(29) 『映画『トラック野郎』大全集』を見ているうち、『トラック野郎』シリーズの「●キャスト」に、第四作「田村:」第七作「黒崎:」として出演しているのが見える「日尾孝司」の名に、見覚えがあることに気付いた。 この時期…

水島新司『ドカベン』(38)

・鈴木則文監督『ドカベン』(28) さて、敬遠の指示を無視して長島がサヨナラ負けする試合を、10月11日付(22)に述べたように私は夏の大会だと思っていたのだが、それは8月下旬に見たときに試合当日付のスポーツ紙の紙面をメモし損ねていたため、その後参…

水島新司『ドカベン』(37)

・鈴木則文監督『ドカベン』(27) 昨日の続きで、映画を再見して気付いたことなど。 ――映画では、最後に柔道部員たちが新生野球部に入っている。 原作では10月9日付(20)に見たように、木下たちは中学3年の4月に山田を引き留めずに野球部へと送り出し、そ…

水島新司『ドカベン』(36)

・鈴木則文監督『ドカベン』(26) 丹下が柔道部を辞めることを希望する理由が、原作とはちょっと違っている。 原作では、木下は丹下に負けたことを部員に説明していない。山田との話の流れで打ち明けるのである。それを受けて、部員たちが事情を説明する(…