瑣事加減

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2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

谷崎潤一郎『犯罪小説集』(3)

・集英社文庫(3) 2012年6月3日付(1)の同年7月18日追記に、貼って置いたAmazon詳細ページの書影が変わっていることを指摘した。「この間増刷があって、余りにも味気なかったカバーを掛け替えたらしい。」と書いたのだが、これは正しくない見当であった…

松本清張『半生の記』(3)

・新装版(河出書房新社) 『半生の記』一九六六年一〇月一五日初版発行・一九七七年五月二五日増補版発行・一九九二年九月三〇日新装版発行・定価1456円・238頁・四六判上製本。 新装再版も見た。奥付の発行日は「一九九二年一二月四日新装再版発行」が追加…

三角屋敷(2)

一応、9月22日付(1)の続き。 * * * * * * * * * * 私は中学入学後に、同級生と聞いたばかりの「■中の七不思議」に語られている場所を訪ねて歩き、3人で肩を組みながら駆け上がると真ん中の人だけ数が違うという木造校舎の階段で、実際にやって…

松本清張『半生の記』(2)

・増補版(河出書房新社) 『半生の記』昭和五十二年五月二十日初版発行・昭和五十二年五月二十五日初版発行・定価850円・238頁・四六判上製本。 カバーは光沢のある白紙で、カバー表紙は左上に「半生の記/松本清張」右上から布被覆コードが下がって中央に…

松本清張『点と線』(2)

・新潮文庫1968(2) 9月24日付(1)の続き。②③のカバーについて述べる前に、①と②③の本体を比較して置く*1。 1頁(頁付なし)扉の角切の匡郭、①五十二刷10.3×6.3cm、②③10.5×6.5cm。内部のレイアウト・文字はマークは組み直されているが同じ。 3頁(頁付な…

松本清張『大奥婦女記』(4)

・講談社文庫(4) 6月13日付(1)に新装版の第3刷と第6刷について記述したが、第1刷を見たので、ここに追加し、異同を拾って置く。 ・1999年12月15日第1刷発行・定価733円・444頁 カバー表紙・背表紙(幅1.7cm)・裏表紙は同じ。 カバー表紙折返し、下部…

松本清張『点と線』(1)

・新潮文庫1968(1) ①昭和四十六年五月二十五日発行(228頁) ・昭和四十九年五月二十日十三刷 定価240円*1 ・昭和五十四年五月三十日三十五刷 定価240円*2 ・昭和六十一年五月三十日五十二刷 定価320円 ②昭和六十二年二月二十日五十四刷改版*3 ・平成三年…

松本清張『翳った旋舞』(3)

9月17日付(1)で見たカドカワノベルズと、9月18日付(2)で見た角川文庫6072の本体を比較して見る。 カドカワノベルスの見返しは灰色と白の縞模様で、表紙の裏(裏の遊紙)は右上から左下へ、遊紙の表(裏表紙の裏)は左上から右下へ。遊紙の裏は白紙。本…

三角屋敷(1)

私はホラー作家の書くものには興味がない。作家なのだから基本、小説を書いているので、実際にあったことに基づいて書いているにしても、どこまで本当のことを書いているか、分からないからである。 風土や歴史などの背景に立脚して話が立ち上がってくる点に…

松本清張『大奥婦女記』(3)

・講談社文庫(3) 昨日の続きで、初版のカバーについて。 裏表紙折返し、第1刷は白地に横組みで「■講談社文庫/松本清張作品」と1行に題して、ゴシック体で 草の陰刻………………………………A40 黄色い風土……………………………A147 黒い樹海………………………………A176 連環…………………………………

松本清張『大奥婦女記』(2)

・講談社文庫(2) 6月13日付(1)では新装版について述べたが、今度は初版について述べる。 ・初版 ・昭和56年2月15日第1刷発行・定価320円・242頁 ・昭和56年2月15日第1刷発行・昭和61年10月30日第15刷発行・定価320円・242頁 ・1981年2月15日第1刷発…

松本清張『野盗伝奇』(4)

・角川文庫7259(2) 初版について5月30日付(2)に記述した。その後、九版を見た。カバー表紙は同じだが、他のところが異なっているので、追記での補足ではなく、別にメモして置く。 【九版】昭和六十三年十二月十日初版発行・平成六年八月十日九版発行・…

松本清張『翳った旋舞』(2)

・角川文庫6072 【四版】昭和六十年六月十日初版発行・昭和六十年十月三十日四版発行・定価420円・321頁 伊藤憲治のカバー。これについては4月17日付「角川文庫の松本清張(5)」及び5月15日付「角川文庫の松本清張(6)」に記述したので、共通する部分等…

松本清張『翳った旋舞』(1)

・KADOKAWA NOVELS カドカワ ノベルズ 【再版】昭和五十八年十一月二十五日初版発行・昭和五十八年十二月五日再版発行・定価640円・角川書店・225頁 画像検索すると角川文庫の書影はヒットするがカドカワノベルズの書影はヒットしない。 右上に縦組みで、黒…

松本清張『内海の輪』(8)

ここで内容について、まず「内海の輪」から位置を一覧にして置く。 その前に、ここまでに漏らしたことを補っておく。 光文社文庫は1頁扉、3頁「目次」、これは角川文庫の「目次」と同じく4行で、作品名にルビはなく解説者にルビ「やままえゆずる」がある。ま…

松本清張『内海の輪』(7)

昨日の続き。 『松本清張小説セレクション』の「黒の様式」の細目を、9月2日付(4)に『全集』について示したのに倣って、ここに示しておく。1頁(頁付なし)「目次」、3頁(頁付なし)は中扉で「黒の様式I(II)」は同じ。 第26巻『黒の様式I』 5〜116頁…

松本清張『内海の輪』(6)

・松本清張小説セレクション(1)(中央公論社・上製本17.2×11.7cm) 第26巻『黒の様式I』1995年7月30日初版印刷・1995年8月10日初版発行・定価1796円・421頁 第27巻『黒の様式II』1995年8月30日初版印刷・1995年9月10日初版発行・定価1796円・455頁 松本…

角川文庫の「月刊カドカワ」の広告(1)

角川文庫のカバー表紙折返し下部にある雑誌の広告のうち、良く目にするもの。「月刊カドカワ」は昭和58年(1983)5月の1巻1号から平成10年(1998)3月の16巻3号まで、平成8年(1996)8月の別冊(増刊 MK fab)を含め全部で180冊。 ① 枠はなく3.6×5.5cmの範囲…

別冊宝島268「怖い話の本」(3)

8月28日付(2)の続きで、別冊宝島268のPart IIIを見て置く。 ・林巧「四肢切断!!だるま女の正体をつきとめろ!/圧倒的恐怖の物語がニッポン人の間で市民権を得てしまった謎!」別冊宝島172〜183頁→宝島社文庫【異人】42〜60頁→「見世物小屋/だるま女の正…

小池壮彦『心霊写真』(5)

8月12日付(3)に、文庫版「●参考資料④年表」の増補は「『呪いの心霊ビデオ』に取り組んだ成果であろう」と述べた。ここで6月20日付「小池壮彦『怪談 FINAL EDITION』(6)」に書影を貼った『呪いの心霊ビデオ』を見るに、大体はこの見当で合っているよう…

寺田寅彦の文庫本(2)

・岩波文庫31-037-7『柿の種』(1) 柿の種 (岩波文庫)作者: 寺田寅彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1996/04/16メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 25回この商品を含むブログ (70件) を見る・1996年4月16日第1刷発行(310頁)定価602円 ・1996年5月24…

太宰治『走れメロス』の文庫本(10)

・岩波文庫31-090-1(2) 8月31日付(09)の続きで、②③のカバーについて。 カバー表紙は同じ。カバー背表紙は下部の緑帯の最下部に第30刷「200」、第37刷「250」、第50刷「360」に下線、第57刷・第59刷には何もない。 カバー裏表紙、中央に岩波の壺印、第30…

松本清張『内海の輪』(5)

文庫版のカバーにある紹介文を比較してみよう。 角川文庫初版(二十三版)のカバー表紙折返し上部に「内海の輪」と題して、明朝体横組みで、 断崖の上に美奈子を立たせ、下をの/ぞかせた。高所恐怖症の彼女が目まい/で顔を掩*1った瞬間、宗三は支えていた…

大田才次郎編『日本全國兒童遊戲法』(02)

・平凡社東洋文庫122『日本児童遊戯集』(2) 2011年2月3日付(01)に、平凡社東洋文庫122『日本児童遊戯集』の奥付の混乱について指摘し、「東洋文庫 刊行書目」についてメモして置いた。これを導入として、そこから報告者について話を進めるつもりだった…

松本清張『渡された場面』(3)

・新潮文庫2675(3) 8月24日付(2)の続きで、本体について。 1頁(頁付なし)扉、3頁(頁付なし)中扉で標題、5頁から本文。 ①259頁まで。1頁18行、1行43字。②317頁まで。1頁16行、1行38字。 章番号は算用数字で①は8字下げ、②は5字下げ、3行取り(前後に…

芥川龍之介『將軍』の文庫本(2)

・角川文庫1686『藪の中・将軍』(2) 8月14日付(1)の続きで、本体について。 改版二十三版と改版二十六版は一致。1頁(頁付なし)扉の鳳凰は羽を銜え脚と翼を広げる。 改版三十九版の1頁(頁付なし)扉の鳳凰は脚を揃え翼を広げる。2頁(頁付なし)から3…

高木彬光『裂けた視覚』(2)

・角川文庫3906(2) 昨日の続きで初版と十二版の本体の異同。 初版の表紙は格子模様の透かしの入った古いもので、1頁(頁付なし)扉も双郭(10.1×6.9cm)の上部に標題と著者名、下部に脚を揃え翼を広げた右向きの鳳凰があって「角川文庫/3906」と全て明朝…

高木彬光『裂けた視覚』(1)

・角川文庫3906(1) 高木彬光の作品は、再放送で2時間ドラマを見たことがあるくらいで、読んだのは『わが一高時代の犯罪』くらいである。近藤正臣は、再放送で見たような、見なかったような。最近はテレビ東京の新作を、日曜昼の再放送で見ている。それは…

松本清張『内海の輪』(4)

昨日の続き。 ・松本清張全集9『黒の様式』 松本清張全集 (9) 黒の様式作者: 松本清張出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1971/12/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見る・1971年12月20日第1刷・1985年8月30日第6刷・定価1800円・510頁 1頁(頁付な…

松本清張『内海の輪』(3)

・光文社文庫 ・2013年2月20日初版第1刷発行・定価552円・292頁 書影は3月7日付(1)に貼った。Amazon詳細ページのなか見!検索にて、カバー表紙・表紙折返し・裏表紙折返し・裏表紙、3頁(頁付なし)目次・本文9〜14頁・奥付を閲覧出来る。但しカバー折返…