瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「ヒカルさん」の絵(1)

この絵のことは、4月19日付「芥川龍之介「人を殺したかしら?」(1)」にて「奇跡体験!アンビリバボー」を取り上げたときにも言及しましたが、その後、もちごめ氏のブログ「もちごめのブログ」の2014/05/05「ヒカルさんの絵」に番組の詳しい紹介がありまし…

講談社版「遠藤周作の本」の目録(2)

9月25日付(1)の続き。 ②『ぐうたら交友録』第17刷(昭和48年7月20日) ・1頁め「|ぐうたら人間学 二九〇円|ぐうたら交友録 二九〇円|ぐうたら愛情学 二九〇円|ぐうたら好奇学 編集中|狐狸庵閑話 六九〇円|ただいま浪人 六八〇円|」 書目は③『遠藤…

浅間山の昭和22年噴火(1)

当ブログではこれまで薩南硫黄島・硫黄鳥島・西之島・ストロンボリ島・ヴェスヴィオ火山を取り上げて来たが、2013年8月31日付「太宰治『走れメロス』の文庫本(09)」で述べたように、私は小学4年生の頃の、2年半くらいの間、火山小僧だった。それまで調べた…

遠藤周作「幽霊見参記」(08)

昨日の続きで、『周作口談』改め『ぐうたら交友録』について。 * * * * * * * * * * さて、「既に夕暮れ」の「熱海をおり」た2人は、「五、六人」の「客引きたちが‥‥よってきた」のを「ウットウし」く思って、「閑静な旅館があるような気がし」て…

遠藤周作「幽霊見参記」(07)

9月21日付(06)の続きで、時代の下る例として、昨日まで確認して見た『周作口談』改め『ぐうたら交友録』の例を見て置きます。 初出は講談社文庫版『ぐうたら交友録』に「週刊朝日」昭和43年(1968)1月5日(金)から4月12日(金)とあって、この一件に触れ…

講談社版「遠藤周作の本」の目録(1)

1頁めの1行、右に太線があって、上詰めで「■遠藤周作の本■」下詰めで「講談社版」とある。この頁は以下6点で、2頁めから7点ずつ。 今回、オイルショック(昭和48年10月)前後の例を1つずつ示すことが出来た。今後、同じものを見たらここに追加して行くことと…

遠藤周作「周作口談」(3)

前回、『ぐうたら交友記』と改題されて後も本文中の「周作口談」を改めていないことに触れたが、同じ章の冒頭も次のようになっていた。『周作口談』184頁1行め『ぐうたら交友記』単行本217頁1行め・文庫版151頁2行め、 十五回にわたって連載してきたこの「周…

遠藤周作「周作口談」(2)

昨日の続きで、本体について。 単行本『周作口談』は口絵に続いて目次が4頁(頁付なし)あって、1頁めは中央やや上に大きく1行「周作口談/目次」とあり、2頁め1行めにやや大きく「周 作 口 談」、2行めに2字下げ(1行め「作」と同じ高さ)で「北杜夫氏の巻…

遠藤周作「周作口談」(1)

・単行本『周作口談』昭和四十三年十一月三十日第一刷・定価四百八十円・朝日新聞社・333頁・四六判上製本 表紙の用紙は黄色の厚紙で、見返しは遊紙とも赤い紙。函は未見。 表紙には左上に子持枠(9.1×2.4cm)があってやや縦長の明朝体太字で標題、右下部に…

遠藤周作「幽霊見参記」(06)

昨日の続きで、東雅夫編のアンソロジー2種の、この体験談に関する「解説」の後半、東氏の評価を見て置きましょう。但しMF文庫ダ・ヴィンチ『私は幽霊を見た』の方は、既にちくま文庫『文藝怪談実話』にて見解を尽くしたこともあって、ごく簡略ですので、ま…

遠藤周作「幽霊見参記」(05)

9月14日付(01)に列挙した、初期に発表された文章を再録する本の紹介に戻って、近年、これらの文章を網羅した東雅夫編のアンソロジー2種を見て置きます。 ・ちくま文庫 文豪怪談傑作選・特別篇『文藝怪談実話』二〇〇八年七月十日第一刷発行・定価900円・筑…

遠藤周作「幽霊見参記」(04)

昨日の続き。しばらく敬体で書いていたのが昨日から常体に代わったのは、実はこの本の記事を準備した時期の方が、早かったからで、当初は昨日の分と今日の分で1本のつもりだったが、長過ぎるのと内容も違っているので分割した。目下、文体を改める余裕がない…

吉行淳之介『秘蔵の本』(1)

9月17日付「遠藤周作「幽霊見参記」(3)」に引いた遠藤氏の発言中に見える吉行淳之介(1924.4.13〜1994.7.26)の見解であるが、次の本に見えている。 ・光文社文庫『秘蔵の本 禁話のコレクション』1990年5月20日初版1刷発行・定価388円・269頁 光文社文庫…

遠藤周作「幽霊見参記」(3)

昨日の続きで、対談集『好奇心は永遠なり』で語られている、熱海の旅館での体験の、後段を抜いて置きましょう。 最後の節で、遠藤氏は「幽霊もレム睡眠とか大脳皮質だけの問題ではなく、他のいろんな要素も考えられるんじゃないでしょうか」との「反論」をし…

遠藤周作「幽霊見参記」(2)

熱海の旅館で何があったのか、いつ、どのような経緯で熱海に行くことになったのか、そんな辺りは追々検討するつもりです*1が、まずは前回紹介した『好奇心は永遠なり』に収録された中村希明との対談「幽霊の正体は欲求の形です」で語っているところを、これ…

遠藤周作『好奇心は永遠なり』(1)

・遠藤周作『好奇心は永遠なり』一九九七年八月三十一日第一刷発行・定価1400円・講談社・214頁好奇心は永遠なり―狐狸庵の不思議探検作者: 遠藤周作出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 上製本(18.1×…

遠藤周作「幽霊見参記」(1)

昭和31年(1956)に遠藤周作と三浦朱門が熱海の旅館で2人で同じ幽霊を見た、という体験を、2人して書いたもので、遠藤氏・三浦氏ともに同じ体験について、昭和30年代前半に他にも書いています。まずはそれを列挙して置きましょう。 ① 遠藤周作「[幽霊見参記]…

遠藤周作『作家の日記』(4)

泥縄式でやっているので順序が前後してしまうが、遠藤氏のストロンボリ島の噴火目撃は、もちろん日記に書いたのが一番早いはずだが、滞仏中に既に発表したものがあった。 ・『ルーアンの丘』1998年9月25日第1版第1刷発行・定価1,238円・PHP研究所・213頁…

山岸凉子『舞姫 テレプシコーラ』(06)

・第2部(2) カバー表紙折返しについて。 ・『1』 幼い頃からバレエ教室を開く母のもと、 姉妹でバレエを習ってきた篠原六花は、*1 姉の千花を喪った悲しみを乗り越え、高校1年生、16歳になった。*2 届かなかった千花の夢を胸に抱き、六花の新たな挑戦…

山岸凉子『舞姫 テレプシコーラ』(5)

・第2部(メディアファクトリー)B6判並製本舞姫(テレプシコーラ) 第2部1-5巻 セット (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)作者: 山岸凉子出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2010/12/01メディア: コミック購入: 1人 クリック: 1回この商品を含…

山岸凉子『舞姫 テレプシコーラ』(4)

・カバー裏表紙 左上を長方形に白く、『1』から『10』は4.5×9.3cm、『第2部2』から『第2部5』は4.5×8.5cm抜いて、その左側にバーコード2つ、右側にISBNコードや定価を示す。『第2部1』はカバーの地色が白なので、抜くも抜かないもない。 バーコードの…

山岸凉子『舞姫 テレプシコーラ』(3)

・カバー裏表紙折返し 昨日の続き。 まず、明朝体横組みで上部に入っている、著者の紹介について見て置く。 山岸凉子(やまぎし・りょうこ)9月24日、北海道札幌市生まれ。 1969年、マンガ家デビュー。 1983年、『日出処の天子』(白泉社文庫)で 第7回講談社漫画…

山岸凉子『舞姫 テレプシコーラ』(2)

山岸氏の作品は、2011年8月25日付「山岸凉子『日出処の天子』(1)」に挙げたように白泉社文庫で『日出処の天子』を読み、それから短篇を幾つか読んでいる。 ・カバー表紙折返し 8月26日付(1)の続き。 地色は黄土色で各巻共通、裏表紙折返しも同じ。前回…

川端康成『古都』(12)

一昨日からの続き。 ・時期(4)昭和35年4月 それはともかく、どうしてこんなことになったのだろうと思って、一番詳しい川端氏の伝記である小谷野敦『川端康成伝 ――双面の人』(2013年5月25日初版発行・定価3000円・中央公論新社・650頁)を見た。川端康成…

川端康成『古都』(11)

・時期(3) 前回、昭和36年(1961)4月の京都府立植物園の再開、さらに同年7月の京都市電北野線(堀川線)廃止を取り入れて、昭和35年(1960)の曲水宴を「去年」のこととしているのだから、作中の時間は昭和36年(1961)に違いないのだが、最初の章「春の…

川端康成『古都』(10)

・時期(2)出来事 前回、年中行事の開催状況についての記述が多いことを指摘して、実際はどうだったか殆ど調べていないのだけれども、曲水宴と吉井勇の一事からしても、作中の時間はWikipedia「古都」項に指摘されている通り、昭和36年(1961)らしいので…

川端康成『古都』(09)

・時期(1)年中行事 Wikipediaの「古都」項の「概要」を見るに、 ‥‥。小説に描かれたのは、1961年(昭和36年)の春から冬にかけての京都であり、実際の年中行事や出来事が盛り込まれている。 とある。確かに、「秋深い姉妹」の冒頭に、194頁2行め「祭のじ…

遠藤周作『海と毒薬』(4)

2013年7月10日付(3)にも補って置いたが、その後、改版十版を見た。そこでその続きの草稿を探してみたところ、書き出しが「昨日の続きで」とあって、7月11日付で投稿するつもりが、事情は覚えていないが躊躇して、その後26日まで手を入れていたものの、そ…

Robert Louis Stevenson “The Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde”(4)

・新潮文庫1759『ジーキル博士とハイド氏』(4) 平野氏のカバーの掛かっている六十一刷を見てしまったために、据わりが悪くなったが前回8月2日付(3)からの続きで、山本氏のカバーの掛かっている①四十二刷・②四十六刷・四十七刷・五十四刷・五十九刷・六…

川端康成『古都』(08)

・表記の乱れなど 本文は新字現代仮名遣いだが、部分的に本字が混ざっている。念のため、附近の新字になっている箇所を指摘して置く。 ・16頁3行め「眞一」。前後の1行め・4行め「真一」。 ・24頁15行め「‥‥强くした。」26頁13行め「強さ」。 それから、片仮…