瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

神奈川県の案内書(02)

昨日の記事で、神奈川県の高校の歴史の先生たちの団体「神奈川県高等学校教科研究会社会科部会歴史分科会」が出した鎌倉関連の本について、その変遷(の一端)を確認した。その最後で『鎌倉散歩24コース』の「従来の類書とは違い,現場の高校の歴史の先生方…

神奈川県の案内書(01)

昨日紹介した神奈川県高等学校教科研究会社会科部会歴史分科会 編集『鎌倉散歩24コース』の前付(I〜Ⅳ頁)の前半I〜II頁(III〜IV頁は「目次」)神奈川県高等学校教科研究会社会科部会歴史分科会長三杉克篤による「1993年12月」付の「発刊によせて…

塩嘗地蔵(027)

・散歩コースシリーズ(山川出版社)新書版(17.3×10.7cm)横書き。 既刊は26冊27冊*1。Amazonには神奈川県高等学校教科研究会社会科部会歴史分科会 編集『鎌倉散歩24コース』(1993年12月20日1版1刷発行・2006年4月28日1版11刷発行・定価1171円・前付Ⅳ+198…

塩嘗地蔵(026)

ここまで、17年前(たぶん平成6年1月)に提出したレポートよりも後に刊行されたガイドブック類から塩嘗地蔵の記述を延々拾って来た。飽きないのか、と言われそうだが、これを取り上げて、これを無視する、というのがどうも嫌なので、図書館をハシゴして見得…

塩嘗地蔵(025)

上武和彦 文/関戸勇 写真『鎌倉――古寺社と四季の花道――(マチュア選書)』(1994年7月1刷発行・定価2136円・偕成社・231頁)B6判、オールカラー、並製本カバー、縦書き2段組。 オールカラーで写真も美しく、本文の説明もやや詳しく、しかも漢字の半分くらい…

塩嘗地蔵(024)

神谷道倫『深く歩く 鎌倉史跡散策 上』(平成十八年七月二十七日第一刷発行・平成十九年七月三十一日第二刷発行・定価1429円・かまくら春秋社・269頁)四六判、縦書き。 貼り付けたAmazonの書影は増補版のもの。ただ、初版のカバー表紙も「増補版」という文…

駒村吉重『君は隅田川に消えたのか』(2)

細々したことは後回しにして、一番の疑問点と思われる箇所について先に述べて置きます。 第14章「雨の夜」、これは昭和10年(1935)9月2日の失踪当日について検証した部分です(315〜333頁)。 その中で、319頁3行め以降の、当日の天候について述べたところ…

駒村吉重『君は隅田川に消えたのか』(1)

藤牧義夫(1911〜1935*1)という版画家が、生誕百年ということもあって脚光を浴びています。 私は一昨年、たまたま別の人について検索しているうちに、espritlibreのブログ「玉乗りする猫の秘かな愉しみ」に辿り着き、さらにそこから同氏が藤牧氏についてま…

塩嘗地蔵(023)

福岡秀樹『鎌倉でお寺や神社をめぐり、史跡と仏像に会いましょう。』(2004年12月15日第1版第1刷発行・定価1500円・メイツ出版・144頁)A5判、縦書き、オールカラー、カバー。鎌倉でお寺や神社をめぐり、史跡と仏像に会いましょう。作者: 福岡秀樹出版社/メ…

鎌倉の案内書(02)

昨日の続きで『鎌倉(楽楽 関東…⑤)』について。 【表紙C】(2011年2月15日初版印刷/2011年3月1日初版発行)は【表紙B】の改訂2版(改訂2版2010年4月1日)に非常に近い。「●企画・編集/JTBパブリッシング企画出版部第一編集部」は改訂2版に同じ。 全く…

鎌倉の案内書(01)

7月12日付「塩嘗地蔵(014)」に書影入りで紹介した「楽楽」シリーズ(JTBパブリッシング・横書き・オールカラー・21.0×12.5cm)について。当時は4つの版しか見ていなかったが、現在、6つの版を借り出して並べている。 このシリーズの鎌倉は、表紙のデザ…

塩嘗地蔵(022)

なんだか鎌倉のガイドブックを紹介するブログみたいになってしまった。いずれ考証記事を書く余裕がなくなるだろうと思って準備をして置いたのだが、6月末からこんな状態である。もうそろそろ途中経過だが一度一覧にした方が良さそうだ。しかしそれにしても、…

塩嘗地蔵(021)

・JGUIDE21(山と溪谷社・定価980円)B6変型判(18.2×11.8cm)、オールカラー、カバー、縦書き、4段組。鎌倉―江の島、三浦半島 (ジェイ・ガイド21)作者: 山と渓谷社編集部出版社/メーカー: 山と溪谷社発売日: 2001/03メディア: 単行本 クリック: 1回この商…

塩嘗地蔵(020)

・プチ贅沢な旅 ブルーガイド(編集 ブルーガイド編集部・発行所 実業之日本社)A5判、カバー、横書き。 この「プチ贅沢な旅」シリーズは、北海道から沖縄まで15冊が出ている。プチ贅沢な旅5鎌倉 (ブルーガイド―プチ贅沢な旅)作者: ブルーガイド編集部出版社…

塩嘗地蔵(019)

7月8日付(011)及び7月9日付(012)以来久しぶりに、伝説に触れない見識を示したものを取り上げて置きたい。 ・たびんぐ(山と溪谷社)B6判・定価952円・横書き・オールカラー。鎌倉・横浜 (たびんぐ)作者: あるっく社編集部出版社/メーカー: 山と溪谷社発…

塩嘗地蔵(018)

・福袋 大きな字の本(ゼンリン)A5判、縦書き、オールカラー。鎌倉のあるきかた (福袋―大きな字の本)作者: ゼンリン道路地図製作部東京編集室出版社/メーカー: ゼンリン発売日: 1999/07メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 『…

塩嘗地蔵(017)

・花紀行シリーズ(山と溪谷社)A5判、縦書き、カバー。花紀行 鎌倉花の名所12カ月 (花紀行)作者: 榊原透雄,入江織美出版社/メーカー: 山と溪谷社発売日: 2005/01/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る入江織美 編・榊原透雄 …

塩嘗地蔵(016)

・アイじゃぱん(JTB)A5判、縦書き、オールカラー。鎌倉を歩く (アイじゃぱん)作者: るるぶ社国内ガイドブック編集部出版社/メーカー: JTB発売日: 2000/11メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る鎌倉を歩く〈’02〉 (アイじゃ…

塩嘗地蔵(015)

・通の行く旅(ブルーガイド)発行所 有楽出版社/発売所 実業之日本社 『古都の風情がいまに残る 鎌倉の小径、うら路、かくれ道』*1(1998年3月10日初版発行・定価1,700円・159頁)。このシリーズは、この他にも何冊か出ている。鎌倉の小径、うら路、かくれ…

塩嘗地蔵(014)

再度、現行の伝説の断片を紹介している本に戻る。 ・(るるぶ)楽楽シリーズ(JTBパブリッシング)21.0×12.5cm 現在、このシリーズの4種を手許に置いている。ガイドブックの比較はしないつもりだ、と書いたのだが、これについてはざっと比較して書いてみ…

今村義孝・今村泰子『秋田むがしこ』(1)

無明舎出版は秋田市の地方出版社で、秋田を中心に東北関連の書籍を多く出版している。Wikipediaにも立項されているし、HPの「年度別出版目録」によってその創業以来の出版活動を辿ることも出来る。 今回取り上げようと思った今村義孝・今村泰子『秋田むが…

塩嘗地蔵(013)

再度、現行の伝説をきちんと紹介している本に戻る。 ・水曜社歴史ウォーキングシリーズ 清水克悦『たっぷり 鎌倉歴史ウォーキング 義経・頼朝伝説を訪ねて――』A5判・縦書き・オールカラー。たっぷり鎌倉歴史ウォーキング―義経・頼朝伝説を訪ねて作者: 清水克…

塩嘗地蔵(012)

・大貫昭彦の本(発行所 有楽出版社/発売所 実業之日本社)A5判・縦書き。 『鎌倉 路地小路かくれ道』(2010年12月25日初版発行・定価1,600円・183頁)に塩嘗地蔵が見える。鎌倉 路地小路かくれ道作者: 大貫昭彦出版社/メーカー: 有楽出版社発売日: 2010/12…

塩嘗地蔵(011)

現在流布している塩嘗地蔵の“伝説”を、ガイドブック類から拾っているが、①六浦の塩売り商人が行きに商いの初穂としてこの地蔵に供えた塩が帰りにはなくなっていた → ②地蔵が嘗めたのだろうということで「塩嘗地蔵」の名が付いた → ③なくなった塩は、実は近く…

塩嘗地蔵(010)

もうそろそろ昭和末の記述を取り上げたいのだが、こうして図書館で漁ってみると、以前調査したときとはまるで違ったシリーズがいろいろ出ていて、まずはそれを現在流布している説明として、一通り確認して置こうと思った。 それから、塩を嘗めたという説は、…

塩嘗地蔵(09)

小暮満寿雄 絵と文『ぶらり鎌倉スケッチ散歩(TRAJAL Books)』(1999年5月19日初版第1刷発行・定価1500円・トラベルジャーナル・237頁)。四六判、縦書き。口絵4頁分がカラー。ぶらり鎌倉スケッチ散歩 (Trajal books)作者: 小暮満寿雄出版社/メーカー: トラ…

塩嘗地蔵(08)

A5判(21.0×14.8cm)の写真を主とした、本から。いずれも原田寛の写真の3種。 ・楽学ブックス 鎌倉の古寺 仏像と四季の花を訪ねる (楽学ブックス―古寺巡礼)作者: 原田寛出版社/メーカー: ジェイティビィパブリッシング発売日: 2007/03/26メディア: 単行本 ク…

塩嘗地蔵(07)

川尻祐治*1『鎌倉を歩く(RIBUN BOOKS)』(2004年4月5日・定価1,400円・里文出版・201頁)。18.8×11.8cm。カバー表紙折返しの右下に「カバー表 谷戸坂の切通し/カバー裏 称名寺の陰陽の滝/ 撮影 湯川晃敏Ⓒ」とある。鎌倉を歩く (Ribun books)作者: 川尻祐…

塩嘗地蔵(06)

A5変型判の写真を主体とした本をもう1冊。図説 鎌倉伝説散歩 (ふくろうの本)作者: 原田寛出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2003/10メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見る 原田寛 写真・文『図説|鎌倉伝説散歩(ふくろうの…

塩嘗地蔵(05)

A5変型判の写真を主体とした本を今度は紹介して見たい。鎌倉―小さくて豊かな町を歩く (コロナ・ブックス)作者: 太陽編集部コロナブックス編集部出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2000/03/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る …