瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

鎌倉の案内誌(01)

これも昨日と同じく下書き記事から。2011年8月5日に登録・保存。原文のまま、タイトルに[雜誌]タグを追加したのみ。 * * * * * * * * * *・マップルマガジン(昭文社)25.7×21.0cm・縦書き・オールカラー。 類似する「るるぶ情報版」が中綴じであ…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(88)

昨日と同じく、これもダイアリーからブログへの移行に際して一通り目を通した下書き記事から。 「 蓮華温泉(1)」との仮題で、2011年8月13日の晩に登録・保存されてそのままになっていた。 その後の記事に書いたために重複してしまった事項もあるが、今は…

村松定孝『わたしは幽霊を見た』考証(14)装幀

この記事は、ブログへの移行に際して久し振りに目を通した1000件近い下書き記事の中から取り出したもので、2011年2月1日夜に登録して、2011年2月15日の晩まで加筆している。番号は(12)だったが、2011年4月1日付(13)まで進んでいるので(14)に改めた。 …

改めて御挨拶

昨日10時50分にはてなダイアリーに最後の記事を投稿し、22時50分にはてなブログへのインポートを完了しました。 8年と1ヶ月、日々見慣れたはてなダイアリーには愛着がありましたが、ダイアリーとブログの二重生活(?)を続ける自信もないのでリダイレクトま…

はてなダイアリー

1月18日付「新聞夕刊の日付(2)」の前置きに述べたように、はてなダイアリーが終了するので「下書き記事」を手作業(?)で移行しつつあるが、数年前の旧稿に「創作」が混ざっていた。――当時、都内に出勤していて度々遅延に巻き込まれて遅刻することがあり…

初夏の遅延

限界を感じていた。 どうも、最近話が通じない。私の頭が鈍くなってきたのか、生徒が馬鹿になったのか。 身体が重くて、家を出るのが遅くなってしまった。出る直前になって、ペットの水を換えていなかったことや、炊飯器のセットをしていなかったこと、髭を…

小金井喜美子『鴎外の思ひ出』(8)

・特別展図録『私がわたしであること』(2) 昨日の続き。 51頁(頁付なし)も全面に写真で「鴎外博士のお子様 観潮楼の縁側で 「婦女界」12巻3号 大正4年9月」茉莉(満12歳)類(満4歳)杏奴(満6歳)。 巻頭論文・巻末論文は3段組。 4〜5頁、金井景子(早…

小金井喜美子『鴎外の思ひ出』(7)

・文京区立森鴎外記念館 平成28(2016)年度『特別展/私がわたしであること/森家の女性たち/喜美子、志げ、茉莉、杏奴』平成二十八年(二〇一六)四月九日発行・文京区立森鴎外記念館・57頁・A4判中綴じ 図録の発行日から6月26日までが会期。文京区立本郷図書…

森まゆみ『鴎外の坂』(1)

①単行本 (新潮社・四六判上製本)鴎外の坂作者: 森まゆみ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1997/10メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (2件) を見る・一九九七年一〇月三〇日 発行(374頁)定価1800円 ・一九九八年 七 月一五日 八刷 定価1800円*1 …

小金井喜美子『鴎外の思ひ出』(6)

単行本について、1月14日付(4)に取り上げた「序にかへて」に続いて四頁の「目次」がある。 一頁、まづ2行取りで3字下げで大きく頁付は「目 次」とあり、 【0】序にかへて…………………………………………………一(〜四・7)【1】く ず も ち…………………………………………………一(〜一…

Prosper Mérimée “Carmen”(7)

・新潮文庫2045(4) 七刷と十一刷を比較して見た。十一刷のカバーについては2017年6月30日付(3)及び2017年7月1日付(4)に二十一刷と比較しつつメモしてある。 カバー表紙は同じはずだが、七刷は人物画の辺りは白地、その背景は水色だが、十一刷は前者…

森於菟『解剖臺に凭りて』(5)

・冨士出版版 (昭和二十二年七月二十日 印 刷/昭和二十二年七月二五日 發 行・定價六拾圓・前付+294頁・四六判並製本) 奥付の右下部、明朝体で「定 價 六 拾 圓」と刷った上に「解剖台に凭りて/ 定價 七拾五圓/ 冨士出版株式會社」と縦組みに刷った紙…

小金井喜美子『鴎外の思ひ出』(5)

1月10日付(3)に見た口絵について、1月17日付「小金井喜美子『森鴎外の系族』(5)」と同様に新潮日本文学アルバム 1『森鴎外』と対照して置こう。 1頁めの集合写真は『森鴎外の系族』口絵5頁めと同じ。 2頁めの写真は右側の人物の説明がなかったが『新…

新聞夕刊の日付(2)

いよいよ「はてなダイアリー」は停止されることになり、このままブログを止めるか、それとも何処かへ移行するかで迷っているのだが、一番困っているのは下書き記事が約1000件ある(!)ことで、――と云っても、数ばかり多くて殆どが断片、中にはタイトルだけ…

小金井喜美子『森鴎外の系族』(5)

さて、1月13日付(4)に見た写真についてはその多くが『新潮日本文学アルバム』(新潮社・四六判上製本)に掲載されているはずだと思って、対照して見た。 ・新潮日本文学アルバム 1『森鴎外』 森鴎外 新潮日本文学アルバム〈1〉新潮社Amazon・一九八五年…

森於菟『父親としての森鴎外』(4)

文庫版の長沼行太郎「解説 一つの鴎外論」の最後「書誌的なデータ」を述べた箇所、1月12日付(3)に引いた続きを見て置きましょう。435頁10〜13行め、 本書所収の諸編は、たびたび再録、補筆されているので、時に文意のとおりにくい箇所/もある。たとえば…

森於菟『解剖臺に凭りて』(4)

・丸井書店版(昭和十四年十月六日印刷/昭和十四年十月十日發行・定價壹圓參拾錢・前付+284頁・四六判) 国立国会図書館デジタルコレクションに拠る。 表紙は上部右寄りに楷書体横書きで「てり凭に臺剖解/ 著菟於 森 」著者名はやや小さく、平仮名はさら…

小金井喜美子『鴎外の思ひ出』(4)

単行本は口絵に続いて「序にかへて」が4頁で頁付は単独。 まづ一頁、3行取り6字下げでやや大きく「序 に か へ て」と題し、さらに1行空けて2字下げで短歌。 文庫版5頁は4行取り4字下げでやや大きく「序にかえて」とあり、3字下げで短歌。 あ や し く も 重…

小金井喜美子『森鴎外の系族』(4)

1月9日付(3)の続き。 1月10日付「小金井喜美子『鴎外の思ひ出』(3)」に見た、岩波文庫31-161-1『鴎外の思い出』では口絵はカバー表紙や本文中などに分散させられていたが、本書の口絵では文庫版(岩波文庫31-161-2)でも纏まって、同じ順序で掲載され…

森於菟『父親としての森鴎外』(3)

文庫版の長沼行太郎「解説 一つの鴎外論」の最後「書誌的なデータ」を述べた箇所の前半、1月8日付(2)に引いた続きを見て置こう。434頁14行め〜435頁9行め、 これより前、昭和三〇年四月一〇日に、本書と同題の『父親としての森鴎外』が大雅書/店より新書…

森於菟『解剖臺に凭りて』(3)

・昭和書房版(昭和九年一月十五日印 刷/昭和九年一月二十日第一刷刊行/昭和九年二月二十日第二刷刊行・定價一圓五十錢・前付+284頁・四六判上製本) 初版上製本の書影は黒岩比佐子(1958.5.1〜2010.11.17)のブログ「古書の森日記 by Hisako/古本中毒症…

小金井喜美子『鴎外の思ひ出』(3)

単行本は紺・紫・黒・白・淡い黄色の縦縞の布装で、角背の辺りだけ紺色で縞がなく、上部に箱と同じ草書の標題が銀でやや太く、同じ高さに入り、下部にはやはり同じ横長の明朝体で著者名が銀で、こちらは下寄りに入っている。 見返しは橙色で遊紙は布地を刷り…

小金井喜美子『森鴎外の系族』(3)

単行本の扉、四隅の切れた太線の匡郭(12.2×8.1cm)を極細い線2本で3つに仕切り、文字は明朝体太字で右の枠(2.5cm)は上部に明朝体でやや大きく「小金井喜美子著」中央の枠には上寄りに大きく標題があって平仮名は著者名と同じ大きさ。左の枠(2.3cm)は下…

森於菟『父親としての森鴎外』(2)

1月6日付「小金井喜美子『鴎外の思ひ出』(2)」に、岩波文庫31-161-1『鴎外の思い出』の「解説」に初出に関する情報が少なく、かつ余り正確とは云えないことを指摘しました。 私は初出は重要であると考えています。それが、いつ、どんな媒体に、どういう目…

森於菟『解剖臺に凭りて』(2)

1月3日付(1)の続き。 前回、本書が昭和書房・丸井書店・森北書店・冨士出版の4つの版元から刊行されていることを確認したが、このうち丸井書店と森北書店の関係については、先年、鴎外について調べて筆者の叔父・森潤三郎『鴎外森林太郎』の復刻版を見た…

小金井喜美子『鴎外の思ひ出』(2)

文庫版の森まゆみ「解 説/――知的で品格高い明治女性の随筆――」には、単行本の装幀について1月2日付(2)に引いた以上の記述はない。由来については288頁3〜5行め、 先に述べておくと、本書のエッセイはいずれも、『日本古書通信』に求められて書い/たもの…

小金井喜美子『森鴎外の系族』(2)

1月1日付(1)の続き。 単行本とその復刻版は扉から奥付まで一致。奥付の裏に目録等はない。単行本は続いて見返し(遊紙)になるが、復刻版には10頁、長谷川泉(1918.2.25〜2004.11.10)による「解説」が追加されている。 1頁(頁付なし)は扉で上部中央に…

森於菟『父親としての森鴎外』(1)

・大雅新書2(大雅書店・新書判並製本)*1 父親としての森鴎外 (1955年) (大雅新書)作者: 森於菟出版社/メーカー: 大雅書店発売日: 1955メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る・昭和30.4.10 初版発行(221頁)¥ 150. ・昭和30. 7. 5 再版発行 ¥…

森於菟『解剖臺に凭りて』(1)

森於菟(1890.9.13〜1967.12.21)は森鴎外の長男で母は(赤松)登志子(1871.九.十四〜1900.1.28)*1。弟妹、鴎外の長女茉莉(1903.1.7〜1987.6.6)次男不律(1907.8.4〜1908.2.5)次女(小堀)杏奴(1909.5.27〜1998.4.2)三男類(1911.2.11〜1991.3.7)は…

小金井喜美子『鴎外の思ひ出』(1)

・単行本(八木書店・四六判上製本) ・昭和三十一年一月二十九日発行(四+四+二六五頁)定価 四百五十円 ・昭和三十一年一月二十九日初版発行・昭和三十一年四月 十 日再版発行・定価 四百五十円 装幀に初版と再版で異同はない。古書店のサイトに拠れば、…