瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

道了堂(93)

・佐藤孝太郎「八王子市の歴史」(2) 7月16日付(92)の続き。 ①②129頁③413頁12行め、ゴシック体2行取り「横浜街道はシルク・ロード」とあって、①②129頁③413頁13行め~①②130頁③414頁2行め 八日町の東端は南横町と小谷横町とよばれ、この横町を南すれば横浜…

祖母の蔵書(13)司馬遼太郎①

昨日取り上げた勝海舟に関する子母沢寛の小説だが、祖母は勝海舟が好きで家人は「勝海舟はお祖母ちゃまのアイドル」と言うのだが、その思入れの程を聞く機会を得なかったのは残念である。2014年5月21日付「勝海舟の談話(1)」に取り上げた角川文庫2885『氷…

祖母の蔵書(12)子母沢寛

差当り紙袋に入っているものを持って来たので、新刊の書き下ろし時代小説が中心になった。しかしそうこうするうちに7月も終わりである。今年度1回めの来週月曜の引落しに備えて健康保険税を入れて置いた。今月分の家賃を振込んで置いた。もうそろそろ本棚に…

祖母の蔵書(11)風野真知雄

平成の時代小説は古本屋では引き取ってもらえないらしい。そうすると、とにかくバーコードが付いていれば買い取ってくれるブックオフに持って行くしかなさそうだ。先月、別に下がりきってはいなかったけれども、なんだか世間一般は少なくなったような気にな…

祖母の蔵書(10)平岩弓枝①

祖母は平岩弓枝の『御宿かわせみ』が好きで、真野響子・小野寺昭主演のTVドラマも見ていたそうだが、私の家では見ておらず、私は触れる機会を逸したままである。 そんな訳で、祖母の書棚には昭和の頃からの平岩氏の本が少なからずあるらしいのだが、まだそこ…

祖母の蔵書(09)鳥羽亮③

佐伯泰英と同じく、鳥羽亮も祖母がほぼ揃えていたのは2つのシリーズで、他に何冊か不揃いのものがあった。いや、次のシリーズは5冊しか出ていないから半分以上持っていたことになるのだけれども。1冊ダブリで4冊、但し4冊とも全く同じ「朝日文庫 時代小説フ…

祖母の蔵書(08)鳥羽亮②

次のシリーズは現在も継続中で今月14日に「大人気時代小説シリーズ、第五十三弾!」が発売されている。祖母が持っていたのは26冊(うち1点ダブリ)で、㉗までのうち①と㉖の2冊を欠いている。それから祖母が独居生活をしていた間に㉘㉙の2冊が出ている。これ…

祖母の蔵書(07)鳥羽亮①

・ハルキ文庫/時代小説文庫『剣客同心』角川春樹事務所 これは当初、1冊めが『剣客同心鬼隼人』と題して「ハルキ文庫の中に新たに立ち上げた時/代小説レーベル」すなわち時代小説文庫「の、記念すべき第一弾*1」として刊行され、しばらく『剣客同心鬼隼人…

祖母の蔵書(06)宇江佐真理

・文春文庫及び単行本『髪結い伊三次捕物余話』文藝春秋*1 う 11 1『幻の声』2000年4月10日 第1刷・定価448円・276頁幻の声 (文春文庫)作者:宇江佐 真理文藝春秋Amazon『紫紺のつばめ』一九九九年二月二十日 第一刷・定価1524円・274頁・四六判上製本紫紺…

祖母の蔵書(05)和田はつ子

私には美食の趣味がない。だからコロナで行動制限が云々されても、全く精神的なストレスを感じなかった。――バブル期に大阪で勤めていた父が連日の接待で、交際費だけでなく私費でも派手に飲み食いしていて、月の小遣いが楽楽精算の部長の10倍だったらしく*1…

祖母の蔵書(04)高田郁

TVドラマや映画にもなって、私も知ってはいるけれどもよく知らないシリーズ。「居眠り磐音」は山本耕史主演のTVドラマを見たし、「密命」は榎木孝明主演のTVドラマを見たのだけれども。 ・ハルキ文庫/時代小説文庫『みをつくし料理帖』角川春樹事務所 た 19…

祖母の蔵書(03)佐伯泰英③

佐伯泰英の作品で、ある程度揃えてあったのは一昨日取り上げた双葉文庫『居眠り磐音 江戸双紙』と昨日取り上げたハルキ文庫『鎌倉河岸捕物控』だけである。 祖母は本屋にはしょっちゅう出掛けていて、当然新刊もチェックしていただろうに、一部が欠けている…

祖母の蔵書(02)佐伯泰英②

昨日取り上げた『居眠り磐音 江戸双紙』は、2019年2月から2021年3月に掛けて文春文庫から『居眠り磐音』決定版全51巻が刊行され、2019年1月から2021年1月に掛けて書き下ろし新作『新・居眠り磐音』5巻も刊行されている。双葉文庫『居眠り磐音 江戸双紙』全51…

祖母の蔵書(01)佐伯泰英①

一昨年の6月に死んだ義理の祖母(1915.10.3~2020.6.6)については、生前の談話に若干の考証を加えて「祖母の思ひ出」と題してしばらく記事にした。実は、まだ全く核心に触れていないのだが、その理由の1つにまだ遺品の整理をしていないことがあって、それと…

八王子事典の会 編『八王子事典』(16)

昨日の続きを投稿するつもりで「道了堂(93)」と題だけ入れて予約投稿の設定をして置いたのだが、本文を全く準備出来ないまま投稿してしまった。急遽取り下げて、最近改めて見ている『八王子事典』の、①初版(第2刷)と②改訂版を比べつつ改訂箇所もしくは…

道了堂(92)

・佐藤孝太郎「八王子市の歴史」(1) 佐藤孝太郎(1903.6.9~1992.9.29)の著した「八王子市の歴史」は7月11日付「武蔵野郷土史刊行会『多摩の歴史』(1)」に見た、昭和50年(1975)12月刊行の武蔵野郷土史刊行会の『多摩の歴史 7』のために書き下ろさ…

道了堂(91)

・滝沢博「峠」 7月9日付「米光秀雄・滝沢博・浅井徳正『多摩』(9)」に、滝沢博が担当した「峠」の章の最後の節「鑓水峠」について、図版を中心に一通り眺めて置いた。 滝沢氏が鑓水峠を訪ねたのは、恐らく昭和44年(1969)の1月下旬である。冒頭で「多摩…

武蔵野郷土史刊行会『多摩の歴史』(4)

・『やさしい多摩市町村の歴史』昭和五十六年二月二十五日 発行・定価 一二〇〇円・433頁・B6判並製本 標題はカバー及び本体の表紙・扉「やさしい/多摩市町村の歴史」カバー及び本体の背表紙「〈やさしい/多摩〉市町村の歴史」奥付「多摩市町村の歴史」で…

武蔵野郷土史刊行会『多摩の歴史』(3)

・『多摩の歴史 6』昭和五十年十二月一日 初版第一刷発行・定 価 一、〇〇〇円・401頁・B6判並製本 本書は取り上げる予定ではなかったのだが、明日取り上げる予定の、佐藤孝太郎「八王子市の歴史」のもう1種の増刷に絡んで来るので急遽(?)取り上げること…

武蔵野郷土史刊行会『多摩の歴史』(2)

・佐藤孝太郎『やさしい八王子市の歴史』昭和五十三年九月二十日 発行・定価 五〇〇円・武蔵野郷土史刊行会・149頁 現物未見、国立国会図書館デジタルコレクションに拠る。装幀については現物を見た折にメモすることとしよう。 書名は奥付に拠る。 1頁(頁付…

武蔵野郷土史刊行会『多摩の歴史』(1)

色々忙しいので昨日に続いて予定を変更する。金曜からいよいよ当ブログの過疎化が加速して、殆ど誰も見ていないから今更断る必要もなさそうなのだけれども*1。だから昨日は少々放言をしてしまったのだけれども。 * * * * * * * * * *・『多摩の歴…

新聞解約の辯(4)

安倍元総理が暗殺された。いよいよ戦前に戻ったようだ。戦前のような世界を望んだように見える人物が、戦前みたいに殺されるとは、皮肉なものである。 1時間くらい経って同僚が気付いて職場で広め始めたのだが、帰宅して Twitter を見るに、ビジネス右翼と目…

米光秀雄・滝沢博・浅井徳正『多摩』(9)

・郷土叢書1『多摩』(4) 昨日の続きで、滝沢博執筆の4章め「峠」の後半を見て置こう。 137~146頁4行め、4節め「小 仏 峠」の冒頭、137頁2~5行め、 小仏*1峠を歩いてみたいと、かねてから念願していた。甲州街道の難所のひとつであり、「重き/御関所」…

米光秀雄・滝沢博・浅井徳正『多摩』(8)

・郷土叢書1『多摩』(3) 出来れば全編通して検討したいところなのだが、現地に出掛ける予定もないので、そもそも本書を手にする切っ掛けとなった4章め「峠」について、細かく見て置くこととしよう。 浅井徳正「あとがき」にあった通り、「峠」と5章め「野…

米光秀雄・滝沢博・浅井徳正『多摩』(7)

・郷土叢書2『続多摩』(5) 7月5日付(5)の続き。 扉の用紙、初刷は灰色、重刷は横縞の透かしの入った明るい灰色。上部中央やや左寄りにカバー表紙と同じ標題を黒で縦に組み、下部中央やや左寄りに明朝体縦組みで行間を詰めて「米光秀雄/滝沢 博/浅井…

米光秀雄・滝沢博・浅井徳正『多摩』(6)

・郷土叢書1『多摩』(2) 7月1日付(1)の続き。 扉と目次の間にアート紙の口絵がある。三刷は上に余白(0.3cm)があるが四刷にはない。写真の寸法は縦は三刷(11.2cm)四刷(10.6cm)で四刷はその分上部、空が狭くなっている。横幅は一杯に刷られており…

米光秀雄・滝沢博・浅井徳正『多摩』(5)

・郷土叢書2『続多摩』(4) 重刷の奥付裏は横線(8.5cm)3本で上下2段(各 6.0cm)に仕切る。上下の横線は太く真ん中は細い。3本めの横線の下、右寄せで「武蔵書房郷土叢書 」とあるのは初刷に同じ。上段はまづ「郷土叢書3/ 多 摩 を 掘 る」とあって次…

米光秀雄・滝沢博・浅井徳正『多摩』(4)

本書は2月に初めて見て、4月以来、取り敢えず私が借り出せる図書館の蔵書を全て並べて見て、取り上げようと準備をしていたのだが、しかし何のかのとしているうちに期限が来て返却してしまい、返却した後であそこはどうなっていたか、等と気になって来るよう…

米光秀雄・滝沢博・浅井徳正『多摩』(3)

昨日の続き。 ・郷土叢書2『続多摩』(2) 重刷のカバー裏表紙折返しは、『多摩』四刷と同じような既刊書の広告になっている。最上部の中央に「〈武蔵書房郷土叢書〉」とあって、「 多 摩(風土とその歴史) 〈米光秀雄/滝沢 博/浅井徳正〉」著者名はや…

米光秀雄・滝沢博・浅井徳正『多摩』(2)

・郷土叢書2『続多摩』武蔵書房・264頁・B6判上製本*1 ・昭和45年9月15日 初刷・定価 700円 ・昭和45年9月15日 初刷・昭和47年2月15日 重刷・定価 700円 郷土叢書1『多摩』の内容を見ても良かったのだが、『多摩』四刷のカバー裏表紙折返しに見えていた…