瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

改版

祖母の蔵書(45)赤川次郎②

あまりメモを取らないつもりだったのだけれども、平成前半の帯を見ていると、どうしても色々確認したくなってしまう。 新潮文庫(2) 新潮社 ・新潮文庫4763/あ-13-17『ふたり』平成 三 年十一月二十五日 発 行・平成 五 年 一 月 二 十 日 六 刷・定価4…

『「超」怖い話』(15)

9月24日付(11)に取り上げたシリーズ1作めに続いて、2作めの勁文社文庫21版を見て置こう。 ・勁文社文庫21 Q-016『続「超」怖い話』1993年7月1日 第1刷・定価544円・220頁 カバー表紙とカバー背表紙については9月24日付(11)にシリーズの他の3冊と比較し…

『「超」怖い話』(14)

【10月2日追記】当初、9月26日の22時59分1秒に投稿したのであるが、「『「超」怖い話』(13)」を同じ日の22時29分26秒に予約投稿していたのを忘れていたので、同じ日に2つ投稿することになってしまった。そこで遅ればせながら、9月27日23時12分59秒に投稿した…

『「超」怖い話』(13)

・勁文社文庫21 Q-013『「超」怖い話』(3) 本書3~5頁「まえがき」を、ケイブンシャブックス版6~7頁「まえがき」と比較してみよう。 最初に3行取り1字下げで「まえがき」とある。本書は明朝体太字だがケイブンシャブックス版はやや大きいが太字ではない。 …

『「超」怖い話』(12)

・勁文社文庫21 Q-013『「超」怖い話』(2) 昨日の続きで、勁文社文庫21版の『「超」怖い話』シリーズについて、今手許にある4冊、本書と『続「超」怖い話』『新「超」怖い話』『新「超」怖い話5』を比較しつつメモして置く。 カバー裏表紙折返しは白地で、文字は全…

『「超」怖い話』(08)

昨日の続きで勁文社版『「超」怖い話』から樋口明雄執筆分を纏めたものの「第2弾」の細目を確認して置こう。初出は勁文社文庫21版『「超」怖い話』『続「超」怖い話』『新「超」怖い話』『新「超」怖い話5』は今手許にあるのでこれに拠り、他の巻については「「超」怖…

『「超」怖い話』(07)

・竹書房文庫『「超」怖い話0(ゼロ)』(2) それでは、9月16日付(04)と同じ要領で、本書に収録されている話の体験者もしくは話者・時期・場所、そして初出について纏めて置く。勁文社文庫21版『「超」怖い話』『続「超」怖い話』『新「超」怖い話』『新「超」怖…

『「超」怖い話』(6)

・竹書房文庫 HO-17 樋口明雄『「超」怖い話∞(エンドレス)』2004年12月29日 初版第1刷発行・定価552円・286頁「超」怖い話∞(エンドレス) (竹書房文庫)作者:樋口 明雄竹書房Amazon まづ内容の確認のため、カバー裏表紙の中央やや上、2本の線(3.2cm)に…

『「超」怖い話』(5)

昨日の続き。 安藤氏に竹書房文庫での復刊を持ち掛けたのは9月15日付(3)に見たように「竹書房の小川さん」だった。そこには(周知のこととして)書かれていないが、彼女は既に、9月14日付(2)に引いた『「超」怖い話†(クロス)』の「はじめに」に名前の…

『「超」怖い話』(4)

・竹書房文庫『「超」怖い話†(クロス)』(3) それでは細目を見て置こう。各話に番号は打たれていないが仮に番号を付して【 】に示した。次いで冒頭に4行取りの明朝体太字でやや大きく入っている各話の題、これに( )に頁を添えた。なお、1頁15行、1行37…

『「超」怖い話』(3)

・竹書房文庫『「超」怖い話†(クロス)』(2) 昨日の続き。今回は「はじめに」の3頁13行め~5頁5行め及び「おわりに」の201~203頁の、本書の刊行と新作の追加についての記述を見て置こう。 3頁13行め~14頁6行め、 ‥‥、竹書房の小川さんよりご連絡をいた…

『「超」怖い話』(2)

このシリーズについては Wikipedia「「超」怖い話」項が詳しく、2015年5月31日を最後に更新されていないので幾つかのページが閲覧出来なくなっている「「超」怖い話 公式ホームページ」に更に詳しい情報があるので、ここでは竹書房文庫の再編集版3冊を元に、…

『「超」怖い話』(1)

私は怪談に興味を持っているけれども、体験談は苦手である。怖いからではない。以前「ほんとにあった怖い話」とか「新耳袋」その他の実写ドラマを見ていたのも怖がろうとしてではなく「そう来たか」とか「何じゃこりゃ」と突っ込んで笑うために見ていたので…

武蔵野文化協会 編『武蔵野事典』(4)

昨日までで記念号と市販版を比較しつつ内容と企画・編集の経緯についてざっと確認を済ませた。今回は内容について1編を取り上げ、気になった瑣事を論って置くこととしたい。 500~573頁、人名編「武蔵野文化人名録」には、まづ500頁に坂詰秀一、すなわち武蔵…

武蔵野文化協会 編『武蔵野事典』(3)

昨日の続きで記念号の699頁、市販版の奥付の前の頁を見て置こう。 上段1行めは丸ゴシック体で若干大きく2行取りで「表紙・口絵・補遺編凡例」とあって記念号は4項であったが市販版は3項になっている。すなわち記念号の1項めが削除されているのだが、次のよう…

武蔵野文化協会 編『武蔵野事典』(2)

昨日の続きで、「武蔵野」記念号の『武蔵野事典』について、昨日見た上製本と比較しながら見て置こう。 ・「武蔵野」第九十五巻第一・二号(通巻三五九・三六〇号) 特集『武蔵野』創刊100周年記念号「武蔵野事典」(令和二年五月四日発行・701頁・A5判) まづ装…

武蔵野文化協会 編『武蔵野事典』(1)

・武蔵野文化協会 編『武蔵野事典』2020年9月10日 初版発行・定価12,000円・雄山閣・ⅵ+690頁・A5判上製本武蔵野事典雄山閣Amazon 書影は帯が掛かったものらしく、私の手許にあるカバーでは紫地の箇所には、最下部中央に行書体白抜きで「雄 山 閣」とあるば…

祖母の蔵書(39)夢枕獏

祖母は、時代小説・推理小説の分野の流行作家の、新刊や話題作に興味を示す傾向があるようだ。 ここまで「※ 帯あり」との註記を附した本が少なからずあった。私は帯に惹かれて本を買うような経験を久しくしていなかったが、今回祖母の蔵書を整理して、①今月…

黒井千次『たまらん坂』(3)

③講談社文芸文庫(二〇〇八年七月一〇日第一刷発行・定価1300円・講談社・254頁)たまらん坂 武蔵野短篇集 (講談社文芸文庫)作者:黒井 千次講談社Amazon カバー表紙、副題は右上に小さく示す。カバー背表紙では標題の下に小さく添える。 カバー裏表紙、右側…

黒井千次『たまらん坂』(2)

②福武文庫0301(1995年7月5日 第1刷印刷・1995年7月10日 第1刷発行・定価534円・ベネッセコーポレーション・217頁) 書影は表示されない。カバー表紙右上に明朝体縦組み斜体で大きく標題、右側のみ地色が、上が濃く下が白くなる青紫色のグラデーション…

黒井千次『たまらん坂』(1)

①上製本(一九八八年七月一一日 第一刷印刷・一九八八年七月一五日 第一刷発行・定価一四〇〇円・福武書店・233頁・四六判上製本)たまらん坂―武蔵野短篇集作者:黒井 千次福武書店Amazon 私の見た本には帯が掛かっていない。書影のカバー表紙の、帯に隠れて…

祖母の蔵書(36)柴田錬三郎

・新潮文庫 新潮社 祖母は時代小説のうちで剣豪小説も好みだったらしく、新潮文庫の『眠狂四郎』を冠するものは全て買い揃えていた。――『眠狂四郎』以外のものは殆ど見当たらなかったので、他社の文庫とともにここに纏めて取り上げて置こう。 ・新潮文庫『眠…

祖母の蔵書(34)大沢在昌

いよいよ全貌が見えて来たようである。いや、見えて来たように、思う*1。 地元の古本屋に相談して見たところ、昭和の流行作家の作品は買い取らないそうだ。そうすると、素直に流行作家の作品を読んでいた祖母の蔵書はどうにもならないことになる。しかし、そ…

祖母の蔵書(28)俳句・俳諧①

祖母は句作もしていたらしいが結社に属した訳ではなく、短歌とともに女学校以来、嗜みとして物していたらしい。まだノートや手帳類には手を着けていないので、これから実作が見付かるかも知れない。 句に関する思い出としては、――夫が戦死した後、夫の郷里に…

祖母の蔵書(25)藤沢周平②

昨日の続きで文春文庫その他。歿後の関連本もここに含めた。 ・文春文庫 文藝春秋 192―2『一茶』1981年12月25日 第1刷・定価 360円・332頁*1 一茶 (1981年) (文春文庫)文藝春秋Amazonふ 1 3『喜多川歌麿女絵草紙』1982年7月25日 第1刷・1997年2月15日 第…

道了堂(95)

・「八王子の絹の道点描」(2) 絵葉書の図柄に触れるつもりであったが地図と刊行時期について長くなってしまったので次回に譲る。 * * * * * * * * * * 昨日、私の手許にあるものと、かたくら書店が廃業前年に販売していたものとでは、紙ケース…

道了堂(94)

・「八王子の絹の道点描」(1) ケース(16.9×10.8cm)は淡い橙色の獣皮風のエンボスの厚紙で、表紙を右に開くと内側に地図(20.6×11.6cm)が黒で印刷されている。北が左で、上部は左側を折返し(4.8cm)て下を留めて葉書を引っ掛けるポケットにしているの…

祖母の蔵書(19)池波正太郎②

・講談社文庫『仕掛人・藤枝梅安』 い 4 13『梅安乱れ雲』昭和61年11月15日第1刷発行・定価420円・325頁梅安乱れ雲―仕掛人・藤枝梅安 (講談社文庫)作者:池波 正太郎講談社Amazonい 4 17『梅安影法師』1990年10月15日第1刷発行・1991年11月1日第6刷発行・…

祖母の蔵書(18)池波正太郎①

・文春文庫『鬼平犯科帳』*1 142―1(一)1974年12月25日 第1刷・1980年12月1日 第10刷・定価 320円・301頁鬼平犯科帳 (1) (文春文庫)作者:池波 正太郎文藝春秋Amazon142―2(二)1975年4月25日 第1刷・1978年11月30日 第5刷・¥320・302頁鬼平犯科帳 (2)…

祖母の蔵書(14)平岩弓枝②

7月27日付(10)に見た平岩弓枝『はやぶさ新八御用帳』には続篇があるのだが、当初ざっと見たときには見当たらなかった。 しかしながら、本棚に収まっていない本を粗方片付けたので、クローゼットの中にあるものに着手して、小説らしき四六判並製本が10冊後…