瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

怪異談

『「超」怖い話』(15)

9月24日付(11)に取り上げたシリーズ1作めに続いて、2作めの勁文社文庫21版を見て置こう。 ・勁文社文庫21 Q-016『続「超」怖い話』1993年7月1日 第1刷・定価544円・220頁 カバー表紙とカバー背表紙については9月24日付(11)にシリーズの他の3冊と比較し…

『「超」怖い話』(14)

【10月2日追記】当初、9月26日の22時59分1秒に投稿したのであるが、「『「超」怖い話』(13)」を同じ日の22時29分26秒に予約投稿していたのを忘れていたので、同じ日に2つ投稿することになってしまった。そこで遅ればせながら、9月27日23時12分59秒に投稿した…

『「超」怖い話』(13)

・勁文社文庫21 Q-013『「超」怖い話』(3) 本書3~5頁「まえがき」を、ケイブンシャブックス版6~7頁「まえがき」と比較してみよう。 最初に3行取り1字下げで「まえがき」とある。本書は明朝体太字だがケイブンシャブックス版はやや大きいが太字ではない。 …

『「超」怖い話』(11)

・勁文社文庫21 Q-013『「超」怖い話』1993年6月1日 第1刷・定価544円・218頁 今私の手許に勁文社文庫21版の『「超」怖い話』シリーズが4冊ある。本書と『続「超」怖い話』『新「超」怖い話』『新「超」怖い話5』で、いづれもカバーは同じレイアウトになっている。…

『「超」怖い話』(10)

・ケイブンシャブックス K-53『「超」怖い話』(2) 昨日の続き。 カバー表紙折返しは白地で右側(0.7cm)に表紙絵が入り込む。右上に寄せて古印体縦組みの紹介文があって以下のように14話を挙げている(改行位置「|」)。 都会の怪奇ミステリー !! 黒い人と…

『「超」怖い話』(09)

一昨日まで、竹書房文庫から出た、勁文社版『「超」怖い話』の初代編著者安藤君平(1963.5.30生)と2代目樋口明雄(1960.1.30生)の復刊選集の細目について確認した。昨日は、疲労困憊して、と云う程ではないが、不十分なままとにかく投稿だけはしてしまった細…

『「超」怖い話』(08)

昨日の続きで勁文社版『「超」怖い話』から樋口明雄執筆分を纏めたものの「第2弾」の細目を確認して置こう。初出は勁文社文庫21版『「超」怖い話』『続「超」怖い話』『新「超」怖い話』『新「超」怖い話5』は今手許にあるのでこれに拠り、他の巻については「「超」怖…

『「超」怖い話』(07)

・竹書房文庫『「超」怖い話0(ゼロ)』(2) それでは、9月16日付(04)と同じ要領で、本書に収録されている話の体験者もしくは話者・時期・場所、そして初出について纏めて置く。勁文社文庫21版『「超」怖い話』『続「超」怖い話』『新「超」怖い話』『新「超」怖…

『「超」怖い話』(6)

・竹書房文庫 HO-17 樋口明雄『「超」怖い話∞(エンドレス)』2004年12月29日 初版第1刷発行・定価552円・286頁「超」怖い話∞(エンドレス) (竹書房文庫)作者:樋口 明雄竹書房Amazon まづ内容の確認のため、カバー裏表紙の中央やや上、2本の線(3.2cm)に…

『「超」怖い話』(5)

昨日の続き。 安藤氏に竹書房文庫での復刊を持ち掛けたのは9月15日付(3)に見たように「竹書房の小川さん」だった。そこには(周知のこととして)書かれていないが、彼女は既に、9月14日付(2)に引いた『「超」怖い話†(クロス)』の「はじめに」に名前の…

『「超」怖い話』(4)

・竹書房文庫『「超」怖い話†(クロス)』(3) それでは細目を見て置こう。各話に番号は打たれていないが仮に番号を付して【 】に示した。次いで冒頭に4行取りの明朝体太字でやや大きく入っている各話の題、これに( )に頁を添えた。なお、1頁15行、1行37…

『「超」怖い話』(3)

・竹書房文庫『「超」怖い話†(クロス)』(2) 昨日の続き。今回は「はじめに」の3頁13行め~5頁5行め及び「おわりに」の201~203頁の、本書の刊行と新作の追加についての記述を見て置こう。 3頁13行め~14頁6行め、 ‥‥、竹書房の小川さんよりご連絡をいた…

『「超」怖い話』(2)

このシリーズについては Wikipedia「「超」怖い話」項が詳しく、2015年5月31日を最後に更新されていないので幾つかのページが閲覧出来なくなっている「「超」怖い話 公式ホームページ」に更に詳しい情報があるので、ここでは竹書房文庫の再編集版3冊を元に、…

『「超」怖い話』(1)

私は怪談に興味を持っているけれども、体験談は苦手である。怖いからではない。以前「ほんとにあった怖い話」とか「新耳袋」その他の実写ドラマを見ていたのも怖がろうとしてではなく「そう来たか」とか「何じゃこりゃ」と突っ込んで笑うために見ていたので…

祖母の蔵書(42)松本清張①

祖母は松本清張も愛読していたはずで、家人も色々薦められたと言っているが、何故か纏めて保管せずにあちこちに散らばっていた。 今回は文庫本を纏めて置こう。単行本も何冊かあるのを見ているが、まだ全体として単行本には殆ど手を着けていないので、まだ記…

祖母の蔵書(24)藤沢周平①

・新潮文庫 祖母は藤沢周平を愛読していたようで、単行本も少なからず見受けられたが、差当り文庫版を持って帰って来た。 新潮文庫2741/ふ-11-1『用心棒日月抄』昭和五十六年 三 月二十五日 発 行・平成 十 二 年 六 月 十 日 五十五刷・定価590円・402…

新聞解約の辯(4)

安倍元総理が暗殺された。いよいよ戦前に戻ったようだ。戦前のような世界を望んだように見える人物が、戦前みたいに殺されるとは、皮肉なものである。 1時間くらい経って同僚が気付いて職場で広め始めたのだが、帰宅して Twitter を見るに、ビジネス右翼と目…

道了堂(90)

私は主に図書館で情報蒐集している。古書店から購入することもあるが、図書館にないから仕方なく買うので、そもそもが当ブログの行き方からしても、同じことをずっと続けるような根気はないのである。気が向いたらしばらく続けて、行き詰まったり他の課題に…

吉田悠軌『禁足地帯の歩き方』(1)

・吉田悠軌『禁足地帯の歩き方』2017年11月7日 第1刷発行・定価1,000円・学研プラス・175頁・四六判並製本禁足地帯の歩き方作者:悠軌, 吉田学研プラスAmazon 本書の由来は174~175頁「封じられた場所を熱き続けるために」と云う後書きに当たる文章に説明さ…

たなんばー(1)

・鈴木樹造『八王子方言考』昭和58年1月4日 発行・定価 700円・94+37頁 3月16日付「血取り(1)」に取り上げた、同じ著者のかたくら書店新書15『ふる里民俗誌』に先行する著書で、その後「かたくら書店新書7」として再刊されているはずである。奥付は横…

道了堂(51)

・松原タニシ『異界探訪記 恐い旅』(2) 昨日、勘定が合わないことを問題にした。本文に164箇所、そして「もくじ」に細目が示されていない「異界ギャラリー」に36箇所、重複もあるが延べで合計200箇所が取り上げられている。ところが12~014頁「異界巡りス…

校舎屋上の焼身自殺(30)

投稿当初、「道了堂(50)」と題していたのだが、そうでない話題で長くなった。「学校の怪談」と卒業生、と題しても良いかと思ったのだけれども、例にはしているけれどももっと大きい問題を扱っているつもりである。そこで却って限定して、仮に、例の代表と…

全国歴史散歩シリーズ13『東京都の歴史散歩』(1)

山川出版社から出ている全国47都道府県の歴史散歩シリーズ。 私はこういう簡便な本に頼るのが嫌だったので、余り世話になった覚えがない。しかし、結局碌な参考書にも巡り合わず、好い加減に歩いて現地の看板で初めてどんな場所であるのか感心するような按配…

道了堂(33)

・法政大学地域研究センター叢書5『歴史的環境の形成と地域づくり』(8) 馬場喜信の論文、第一部「第七章 浜街道《絹の道》―歴史的景観の発掘と史跡化―」の「第二節 《絹の道》―その歴史的景観の発掘と史跡化」の「(2) 《絹の道》史跡化への動き―行政…

校舎屋上の焼身自殺(29)

・川奈まり子『実話怪談 でる場所』(3) 以下、収録される話には仮に番号を打ち、場所は②文庫版3~5頁(頁付なし)「目 次」に近い形式で題に添えて置いた。①並製本3~4頁(頁付なし)「目 次」では、場所はやはりゴシック体で、2018年10月8日付「閉じ込め…

校舎屋上の焼身自殺(28)

・川奈まり子『実話怪談 でる場所』(2) ①並製本にはなく、②文庫版に新たに追加されたのは、256~258頁「文庫あとがき」のみである。 ここに、本書の成立についての記述がある。――本書に収録される話は全て著者・川奈まり子(1967.11.9生)本人或いは川奈…

血取り(1)

昭和3年(1928)に東京府南多摩郡の山里に赤マント流言に類似した流言が行われていたことが、次の本に見えている。 ・かたくら書店新書15『ふる里民俗誌』1985年6月10日 発行・定価¥700・153頁 奥付の上に〔著者略歴〕がある。やや大きく「鈴木 樹造」と…

坪野鉱泉(2)

昨日の記事は別に公開中の映画に便乗した訳ではなくて、本当にただ何となく思い付いて、最近度々活用している富山県立図書館の「郷土資料情報総合データベース」を検索して見たまでだったのだが、映画で盛り上がっているせいか、早速埋没しそうである。まぁ…

みずうみ書房『昔話・伝説小事典』(6)

・項目一覧表 ①『昔話・伝説小事典』と③『昔話・伝説を知る事典』の項目を一覧表にして見た。考察は次回に回す。「*」の付いた項目は2021年12月3日付「白馬岳の雪女(090)」に見たように「* 印は子供の文化関連項目」である。なお、①の目次には「◇」の付い…

みずうみ書房『昔話・伝説小事典』(4)

昨日の続きで、①『昔話・伝説小事典』3頁「凡 例」7項目(2~27行め)と③『昔話・伝説を知る事典』8頁「[凡例]」8項目(2~17行め)の比較の続き。 ①の4項め(10~11行め)は年を「西暦(年号)年」で示したことで③の4項め(9行め)も同じ。但し本文は①は横組…